レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

レイジング野郎のブログへようこそ。

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 こんにちはこんばんはおはようございます。レイジング野郎のブログへようこそ。当ブログは主に特撮作品(平成ライダーを中心に)を取り扱っております。と言う訳で、当ブログをご覧になる際は、以下の3つの事を理解して戴いた上で見て戴くと、よりこのブログを良い感じに見れるかも知れません。ここではその3つについて書きます。それではどうぞ。

▼1つ!ブログ開設の経緯!

 先ずはブログを何故開設したかについて。自分がこのブログでの目的は2つ。1つは「作品放送当時の考察の痕跡を残す事」、もう一つは「様々なライダーファン方と語り合う事」です。

 「考察の痕跡を残す」とはどう言う事か。人はどうしても時が経つに連れ、昔の記憶を失っていく生き物です。なので、その作品が放送されていた当時、自分はどんな感想や考察をしていたのかを「感想記事」と言う形で残しておきたいな、と感じたのがブログ開設のきっかけの1つ。

 もう一つは、このブログのコメント欄を通して、他のライダーファンの方々と語り合いたい、と言うもの。皆様が常々感じている通り、特撮ファンと言う存在は極めて稀です。なので、自分以外のライダーファンの方々が同じ作品を観てどう感じたか、何を思ったかは非常に興味があるし、是非共に話し合いたい。と言う事で、当ブログはどんなコメントも大歓迎です。同意コメントも反論コメントも。どんどん送ってきて下さいね。

▼2つ!ブログのスタンス!

 「嘘つけ!」と言われるかも知れませんが、当ブログは「称賛ブログ」です。どんな作品でも絶対に称賛する、と言うやり方で書いていきたいと思っています。理由は、やはり自分は「仮面ライダーファン」なので、「『○○』も『××』も大好き!でも『△△』や『□□』は嫌い!」と言うのは嫌なのです。どんな作品にも必ず「長所」があります。なのにそこに注目してもらえず、只「これは嫌い!」とだけ叫ぶんじゃあ悲しいでしょう?折角「ライダーファン」なのだから全作大好きでいたいのです。そんな観方もアリでしょ?

 あ、でも明らかに「そりゃあ違うだろ!」と思った事には突っ込みます。「作品を称賛する事」「欠陥に目を瞑る事」は同義では無いのです。

▼そして3つ!記事投稿日は不定期!

 自分は日曜日も出勤する仕事に付いているので、基本、放送当日の投稿は出来ません…!休みの時は当日に投稿出来るよう、努力はします。努力「は」な…!

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 取り敢えずこんなもんだけ覚えて戴ければ当ブログは安心して見て戴けると思います。このブログに辿り着いた事、即ち貴方はライダーを愛する人。たまに関係無い事も書きますが、その時はその時。ようこそここへ。是非共に語り合いましょう。

↑当ブログが主に扱っているタグです。

 

ではこれにて。

暫く記事更新を停止します。

 こんにちは。レイジング野郎です。タイトルの通り、暫く記事更新をお休みさせて戴きます。え?前から停止してただろって?うん…。実は個人的に新プロジェクトを立ち上げる企画をしておりまして、最近はそれに掛かりっきりで中々此方に手を付けられずにいまして…!と言う事で、落ち着くまでは暫く、記事更新の方を休止させて戴く事を御了承願います。尚、更新は止めますがコメントの返信だけは変わらず続けていくつもりなので、何かありましたら今後も気軽にコメントお願いします。それでは、また御会いできるその日まで。

 

 

ではこれにて。

今月もお休み

 こんにちは。レイジング野郎です。タイトルの通り、今月も記事更新をお休みさせていただきます。今年2回目のお休み記事。月一更新ってそう言う意味じゃあ無ェぞ~~~!!!それはさておき、仮面ライダーバイスが発表されましたね!!自分は『スーパーヒーロー戦記』を初日朝イチでキメたので、まんまと嬉しいサプライズにやられてきました。プロデューサーは過去に『キュウレンジャー』を務め、『仮面ライダー』シリーズは初登板となる望月卓。資料として『キュウレンジャー』の公式完全読本を買ったは良いものの、実は『キュウレン』は未だに全話完遂出来てないのです…!『リバイス』が始まるまでには観終えないとな~!と言う事で、今回はここまで。余談ですが、『リバイス』に登場する主人公一家が営む銭湯「なかよし湯」のロケ地がめちゃくちゃ自分の地元でして。今回はその写真と共にお別れです。今月もありがとうございました(何もしてねぇ~~~!!!)f:id:kro12218116h:20210730191558j:image

 

ではこれにて。

『電王』>『キバ』って言うな~!!

 以下は、文化放送にて現在も放送されているラジオ番組『東映公認 鈴村健一神谷浩史の仮面ラジレンジャー』より、一部抜粋。ゲストは声優の杉田智和。アシスタントは仮面ライダーGIRLS/名倉かおり(現在は卒業している)。

杉田「根本的な質問していいすか?この名倉さんてのは誰すか?」

鈴村、神谷「わお!」

鈴村「仮面ライダーガールズだよ!キバだよ!」

杉田「キバ!?」

鈴村「お前担当だよ!」

名倉「そうです!キバ担当です!」

杉田「可哀想に…。

名倉「なんでぇ~~!?結構4年背負ってますけど!?」

鈴村「お前プロデューサーも見てるぞ~?」

杉田「いや、武部さんだけがね、『電王』でフィーバーしてる中、「『キバ』を!『キバ』を!!」って言ってたから…。」

名倉「『キバ』は良い作品なんで…。」

杉田「俺、東映の偉い人が「『電王』が10年続きゃあ良いのに」ってほざいてるの俺聞いた事あるもん。

名倉「やだ!ショックなんか~~~!!」

(一同笑)

▲『東映公認 鈴村健一神谷浩史の仮面ラジレンジャー』第87回より(原文ママ)。

  以下は、文化放送超!A&G+にて放送されていたインターネットラジオ番組『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!』より、一部抜粋。パーソナリティは杉田智和マフィア梶田。ゲストは声優の伊藤美来

梶田「それこそですよ、それこそ『キバ』観てたのとかほんとに小さい頃とかでしょ?」

伊藤「いやもうほんとに小学生とかです!」

杉田「まぁそうなるよね。」

梶田「そうだな…。」

伊藤「なので(杉田智和は)『キバ』のイメージめっちゃあって。『キバ』大好きで、私。」

杉田「ほんとだな?ほんとか?」

伊藤「めっちゃ好きでした!」

杉田「そう言ってくる子珍しいぞ?

伊藤「え、ほんとですか?」

杉田「皆『電王』のサブキャラだと思ってるからね?

▲『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!#404』より(原文ママ)。

 以下は、『仮面ライダーキバ』放送当時(夏映画時期)に放送されていたウェブラジオ『キバラジ』より、一部抜粋。パーソナリティはキバットバットⅢ世役の杉田智和

杉田(キバット)「現在の滋賀県近江国の商人に伝わる言葉に、「始末して気張る」、と云うのがある。始末とは節約の事。節約して頑張る。良い言葉だ。だが、この番組は節約なんかしないぜ。最初からクライマ…元い!毎回大奮発だ!さぁ~、記念すべき第一回!キバっていくぜ~!!」

▲『仮面ライダーキバ Web RADIO「キバラジ」』より。

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 杉田智和、『電王』をダシに『キバ』の事燻しスギィ!!!

 もうちょっとこう…さ…何か無いの!?その………無いの!?!??でもまぁ…気持ちは分かると言うか…確かに偉い人が「『電王』が10年続けば良いのに」なんて言ってるの聞いちゃったらそうもなるよな…!お、俺は『キバ』大好きだぞ~~~!!(そう言う話???)

 …はい、と言う訳で、今回はこれで終わりです(エェェェェ!!?!?)。取り敢えず月一更新のノルマだけ消化した感じになっちゃってスミマセン…!御詫びと言ってはなんですが、以下の記事に簡単ですが追記を施しているので宜しければ其方を見て戴けると幸いです。

kro12218116h.hatenablog.com

kro12218116h.hatenablog.com

 時間をくれ~~~!!!(切実な願い) まぁ、ブログに手を付けるのが難しくなってきたくらいには現実(リアル)が充実してきた、と好意的に捉えながら、無理の無い範囲で更新していこうと思います…!それではまた来月👋👋👋

 

 

ではこれにて。

今月はお休み

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 どうも、レイジング野郎です。申し訳ございませんがタイトルの通り、今月の記事更新はお休みさせていただきます。ちょっと個人的に新しい事を始めまして、最近はそれに掛かりっきりになってしまって…。仕事と平行しながらとなると中々手を付けられず…。次の記事は来月までお待ちください(ほんとに更新するのか~~~???)。

 

ではこれにて。

『セイバー』の「希望」と『ゼンカイジャー』の「絶望」

kro12218116h.hatenablog.com

 こんにちは。レイジング野郎です。早速ですが、今回の記事を読む前に先ずは上に添付した記事を読んで戴きたく。この記事の続き…ではないんだけど、密接に繋がっているモノとなっているので、まだ読んだ事の無い方は先に此方をご一読下さい。では、上の記事を読み終えた貴方は、ようこそ、今月の記事へ。…ッ?!何が起きてッ…ぐ、がああぁぁ……!!

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─────▼2021.03.22▼─────

▼ライダーは助け合いでしょ?

 以前、自分は上の記事で「ソードオブロゴスは助け合いを描く為の設定」という事を書いた。

──『仮面ライダーゴースト』では、若者がヒーローとして成長していく姿が描かれていましたが、それに対して今回の飛羽真(とうま)は?

福田 今回の主人公は文豪で剣豪。とはいえ一人では戦えないので、いろんなライダーと仲間になって一緒に戦っていく。つまり仲間の話だと思ってるんです。仲間を集めていくという過程でも、自分で責任をもって何かができる立場にある人間のほうがいいだろうということで年齢を少し上にしました。もちろん、仲間と絆を深めていく中で彼が成長していくという面はありますが、今回は『ゴースト』の時と比べると、成長物語としての要素は強くはないと思います。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME62』より、福田卓郎のインタビュー

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 概ね間違ってはなさそう。製作発表では「性格も戦う理由も其々異なっており、彼らが交わる事で深い人間ドラマが織り成されます」と番組概要が語られた通り、最初こそ共闘していたソードオブロゴスのライダー達は現在は其々に苦悩し、飛羽真への信用についても少しずつ進展していっている。今後は倫太郎と蓮の動きに注目だね。「人間ドラマ」という通り、仮面ライダーは当然「人間(ホモサピエンス)」であり、其で在るが故の疾苦が描かれているものの、恐らくいつか彼等が解り合える時が来るのだろう。
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 そんな中、30分後に放送されていた『魔進戦隊キラメイジャー』が華々しい最終回を迎え、次週からは新番組『機界戦隊ゼンカイジャー』がスタートした。チーフPはスーパー戦隊シリーズは初となる白倉伸一郎マ、マジぃ!?45作記念のアニバーサリー作品となる『ゼンカイジャー』を製作するにあたって、白倉伸一郎はこう語る。

──では、どういった思惑で今回の企画が作られていったんでしょうか?

白倉 趣旨としては、アニバーサリーとして「スーパー戦隊の本質」というのをどう掘れるかなってとこなんですよね。「5人1チームである意味」です。そこには2通りの解釈があって、「5人合わせて一人前」という解釈と、「1人1人がヒーローで5人集まれば更に5倍の力」という解釈。私はどちらかというと、「1人1人だとそれぞれ欠けているところがあり、それを補い合ってチームを組むから強いんだ」というほうがいいのかな、という気はしていて。これだけシリーズが年月を重ねてくると、キレンジャーみたいな「カレー食ってる人」というのがいなくなっちゃうんですよ。男女ともに美男美女で、みんな優れていて、1人1人が正しい心を持ち、身体も頑強で、というふうになってしまう。すると、5人集まる意味って何? というところに戻ってきてしまう。だからこそそれを崩して、「それぞれ欠陥もあるかもしれないけど、力を合わせれば素晴らしいチームになるよ」と。それこそ多様性のあるチームというんですかね。

 成程。先程添付した記事にも『週プレ』に掲載されていた切通理作の評論を引用しているが、吉川進の思い描くスーパー戦隊の真髄に忠実な作り方をしていると言えるね(因みに、「5人1チームである意味」を後者の解釈で作られたのが前作の『キラメイジャー』と言える)。「一人では戦えないから仲間を集めて一緒に戦う」と云う部分では『セイバー』とも共通している。筈なのだが…、

それは、今や人間じゃ作れなくなってるんじゃないの? と感じたので、だったらメンバーをスーツのキャラクターにしちゃおうという発想です。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME63』より、白倉伸一郎のインタビュー

 おおぉ…!そう来ますか…!

 此迄のスーパー戦隊シリーズでも、異種間コミュニケーションと言うか、「異なる種族同士でも解り合える」と云うメッセージを描いてきた作品は多い。人外キャラクターが変身する事象も珍しくなくなってきたからね。白倉伸一郎はここから一歩前進し、「もう人間同士で助け合うのは無理」と断言してしまった。恐らく、このコロナ禍を受けての白倉伸一郎なりの結論なのだろうが。

 とは言え、この結論は余りにも希望が無いよね。本当だったら、人々が助け合って危機を乗り越えていくのが理想の筈なのに。まぁ、自分もこの前の記事で『鎧武』を引き合いに「人々が助け合うのは不可能」って書いちゃってるのであんまり言えないけど。

 『セイバー』は希望を描いているが、それはあくまで理想論でしかない。

 『ゼンカイジャー』は現実を描いているが、それは同時に絶望をも意味する。
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 『セイバー』と『ゼンカイジャー』、どちらが「本物」を描けるか?

 今後は其処に注目しながら、今期のスーパーヒーロータイムを刮目していこうと思います。

─────▲2021.03.22▲─────


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─────▼2021.04.26▼─────

 …ハッ!?今のは一体…。まさか、タイムスリップ!?!?…と、言うのは冗談で、実はこの記事、先月から書き始めていたモノでして、その頃のスーパーヒーロータイムの状況を汲んで書いているので、約1ヶ月のタイムラグがあるのです…!現在は、『セイバー』では組織の真の敵がマスターロゴスと判明し、サウザンベースに就いていたライダー達は蓮を除き飛羽真の元へ帰ってきた。『ゼンカイジャー』では人間キャストのキャラクター(ステイシー/ステイシーザー、ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー)が登場し、更に混沌を極めている(とは言え、真人間では無さそうだけど)。『セイバー』は着実に仲間達からの信頼を取り戻している中、『ゼンカイジャー』は一向に「人間同士の繋がり」を描きそうな気配は無い。新型ウイルスの収束が絶望的となっている今の世の中に、この2作品はどんな結末を提示してくれるのか、刮目せよ!(←急に『キュウレンジャー』)(急(キュウ)だけにね!!!)(はいっ、アルトじゃ(略))

 

▼2021.06.22. 追記

 『セイバー』と『ゼンカイジャー』の世界観は似ている。どちらも「今住んでいる世界が別の世界に変わってしまう」と云う部分で共通しているのだ。ここで神山飛羽真役・内藤秀一郎の『セイバー』製作発表時のコメントを見てみよう。

内藤「この『仮面ライダーセイバー』の内容をちょっと話すと、異世界に飛ばされて、今まであった生活が、当たり前にあった生活が出来なくなってしまって。それって今の世界とちょっと似ているような気がしていて。なので、『仮面ライダーセイバー』を観て、観ている皆さんが元気だったり希望を持って貰えるような、そんな作品にしていきたいなって思っております。」

▲『仮面ライダーセイバー』製作発表より、内藤秀一郎のコメント(原文ママ)

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 成程。ワンダーワールドに変化させられてしまった現実世界と、我々の未曾有のウイルスに脅かされている世界はリンクする、と。因みに、飛羽真と賢人の友人であり、平成吸い込みゲート…元い、謎の本の中に吸い込まれた少女・ルナは「コロナ禍で気軽に会えなくなってしまった友達」のメタファーらしく、それはチーフP、高橋一浩が公言している。それはさておき、『セイバー』も『ゼンカイジャー』も「今の世界が別の世界になってしまう」と言う題材を扱う事になった最たる理由は「コロナ禍による影響でロケ地が絞られてしまったから」である。

──ファンタジーといいながらSF的な飛躍もありますね。今回は、その異世界のビジュアルも、映像上かなりのボリュームで描かれているわけですが、そこは意図した結果なのでしょうか?

高橋 いや、最初はあの分量にはならない予定だったんですよ。それが今の設定になったのは、まさに新型コロナの影響です。街で人を助ける、街で事件が起きる、そういう今まで通りのロケができなくなってしまったので。人が多くいる場所の撮影も難しいし、遠方へのロケも、県を跨いでということになってしまうので制限がある。そのあたりを見越して「だったら異世界で戦うロケーション」をベースにしよう! と。街がまるごと異世界に飛ばされてしまうことにすれば、最低限のご近所のロケでもいけるんじゃないと。最悪ロケがすべてできなくなっても、CGで作っているワンダーワールドがある。まあ、予算とスケジュールによりますが(笑)、ロケ無しでCG空間の中で戦える。そういうところまで想定して今の状況になっています。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME62』より、高橋一浩のインタビュー。

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──現在、『仮面ライダーセイバー』では、ゲームエンジンを使ったCG合成のビジュアルをだいぶ使った見せ方をされていると思うんですが、本作では何かビジュアル面での構想はお持ちなんでしょうか?

中澤 見せ方については、コロナ禍ということが大きな影響としてありますね。映像の表現的に言えば、撮影できるロケ地の問題だとか、使える人数の問題だとか、以前に比べて自由度が下がってはきてるんですよ。でも、スーパー戦隊というのは「何でもありの世界観」を作っていけるシリーズなわけで。だからこそ、逆に今までと違うアプローチによってスーパー戦隊ならではの「何でもアリのワクワク感」を広げていけばなんとかなるんじゃないかという気持ちはありました。ロケが難しい今、『セイバー』が使ってる「ライブ合成」もそのひとつになると思います。『セイバー』では初めてということもあって、予算的にも技術的にも追いついてない部分がすごくあったんですが、そこら辺は『ゼンカイジャー』でもう一歩踏み込んでやらさせてもらってる感じですね。そのためには今回、より技術的ハードルを越える必要もあるんですが、さらに進化していけたらいいなと。まだ第一歩、二歩目くらいだと思うけど、これは東映撮影所にとってもひとつの突破口になるんじゃないかと思っています。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME63』より、中澤祥次郎のインタビュー。

 『セイバー』ではUnreal Engineと云う、本来はゲームを作る為のソフトを起用している。製作元は「Epic Games」で、これが使われているゲームは有名所だと『ドラゴンクエスト』シリーズや、同社製作の『フォートナイト』等。実は『仮面ライダー』シリーズのゲームでも使われている。アーケードゲーム『ナレルンダー!』だ(懐かしい!)。そして、この「Unreal Engine」は「お金と時間さえあればどんな仮想空間でも作れる」と云う超絶ヤバヤバソフトで、それは『セイバー』に登場するワンダーワールドを見れば良く分かる。とは言え、「お金と時間」は有限であり、最近はワンダーワールドでの戦闘は殆ど描かれていない(最近、クリムゾンセイバーがワンダーワールドでソロモンと戦っていたけど)。『ゼンカイジャー』はそれをもっとブラッシュアップし、「無理の無い範囲で出来る限り仮想世界を表現する」と云う試みを行っており、これは『セイバー』の序盤(3、4話、11、12話)を担当していた中澤監督だからこそ出来る所業だね。『ゼンカイジャー』の企画は『セイバー』ありきで動けている部分も大きいのだ。

 …と、まぁそんな話はどうでも良くて(!?)、製作陣の話を読む限り、内藤秀一郎の言う「異世界に飛ばされる世界観と現実世界のリンク」は余り意識はされていなさそうだけれど、双方コロナ渦を意識した作品である事には変わりないので、ここら辺の事情も物語内の結末、乃至は視聴者(子供達)へのメッセージに昇華出来ると…その…何だ、"美しい"な、と、自分は思います(ナニソレェ!?)。

 

 

ではこれにて。

我々は仮面ライダーセンチュリーの誕生を祝えるか

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 こんにちは。レイジング野郎です。タイトルじゃ解りにくいかも知れないけど、今月の記事は、東映特撮ファンクラブとTERASA(テラサ)にて配信された、『RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ ディケイド館のデスゲーム』と『RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド 7人のジオウ!』の感想とその考察記事です。以降、二作品合わせて『ジオディケ』と書かせて戴きます。…先に言わせて戴くと、「取り敢えず早く投稿しよう!」と云う使命感からか、殴り書きのやつを殆ど編集せずお出ししてしまったと言うか…、今回の記事はいつにも増して構成がぐっちゃぐちゃだと思います…!もしかしたら後で修正入れるかも知れないし、そのままにしとくかも知んないw(えぇ~!?)まぁ、言いたい事はおおよそ伝わるとは思うのでご勘弁…!と云う訳で、『ジオディケ』、評価は散々ですね~!!只、自分はこの『ジオディケ』にあるメッセージを感じまして。今回はそれについて書いていこうかと。キーワードは「平成からの脱却」です。それではどうぞ。

▼魔王、オーマジオウ、破壊者、ディケイド

白倉 『ジオウ』に課された一番大事な役目は、平成ライダーのお墓を立てることなんですよね。オーマジオウって墓守じゃないですか。あのズラッと並んだ平成ライダーの石像は彼らのお墓なんですよ。で、それが暴れださないよう、50年間の見張りについてるわけです。ちゃんときちんとしたピリオドを打って、平成ライダーを封印することができたんじゃないですかね。まぁ、別に封印することもないんだけど(笑)、過去のものにすることができた。

▲『仮面ライダージオウ公式完全読本』より、白倉伸一郎のインタビュー。

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 オーマジオウ。全ての平成ライダーの歴史を奪い、その力を手にしている彼は言わば、平成の墓守であると同時に、平成の封印者とも云える存在である。平成ライダーの歴史を収束し、石像を立てる事で、平成ライダーと云う存在を緘する筈だった。しかし、一筋縄ではいかない存在(作品)が一つあった。それが『ディケイド』である。
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 仮面ライダーディケイド/門矢士。本来、9つ(クウガ~キバ)の世界を通りすがる事で旅を終える筈だった彼は、『BLACK』や『アマゾン』と云った昭和ライダーの世界、スーパー戦隊である『シンケンジャー』の世界、更には『W』以降の平成二期ライダーの世界迄をも通りすがり、それらの世界の力を手に入れては、最後に平成最後の作品たる『ジオウ』の世界に迄、足を運ぶ事となる。幾つもの世界を巡り、その世界を破壊してきた彼は、平成ライダーが暴れるのを止める役割を担う『ジオウ』にとって、正に邪魔者であった。

──(中略)最終的にラストまで活躍することになった門矢士ですが、当初からこんなに登場する予定だったんですか?

白倉 結局、全体クランクアップの日までいたんじゃないかな(笑)。『電王』と『ディケイド』って、『ジオウ』という企画にとっては難物なんですよね。いろいろと要素が被っているし、相当気をつけて扱わなきゃいけない。ディケイドに関しても、最初からああいう形を想定したいたわけではなかったけどある種の特別扱いは必要で、通りすがりのゲストじゃ済まないだろうなとは考えていました。シリーズの設定的な根幹の片棒をどこかで担いでもらわなきゃいけないなと。有り体にいえば「敵だね」と思ってたんですよ。ちょうどいいからラスボスとまではいわないけど、中ボスになっていただいて3月くらいに倒すか!みたいな(笑)。もしくは倒したらグランドジオウになれるとかね。

▲『仮面ライダージオウ公式完全読本』より、白倉伸一郎のインタビュー。

 「門矢士は『ジオウ』本編内で倒される」と云う案があったのか…!「ディケイドは殺す事でしか止められない」と云うのが製作サイドの判断だったのだろう。事実、ジオウは平成ライダーの歴史を奪ってきた筈なのに、ディケイドのそれだけは最後まで完全に奪われる事は無かった。ディケイドの力を失くしても尚「俺の力ってのは、俺の存在そのもの」なので、オーロラは操れると云うチートっぷりである。じゃあどうすれば門矢士の旅を終わらせられるのか?そう、排除するしかないのだ

▼ディケイドを"殺す"と云う事

当時東映にいて、『仮面ライダークウガ』を手がけた高寺(成紀)も、そのあとを引き継ぐ形になった私も、昔の、今でいう「昭和ライダー」を見てきている世代なんですよね。それは当時のお客さんのパパたちもそうだった。作り手側も受け手側も、暗黙の了解として、「昭和ライダー」に対するカウンターだとか、ここはリスペクトなんだということを共通認識としてもっていた。そこを踏み台にして、「平成ライダー」というものが初期に立ち上がってきたという経緯がありました。

ただ、それは当然のことながら、長続きするわけでもありません。時代はめぐり、今の視聴者というのは「昭和ライダー」なんかも知らないし、逆に「平成ライダー」の初期に対してどうなんだという方向に、作り手側も視聴者側も意識が切り替わっている。でもそれを繰り返していくと、やっぱり「平成ライダー」というものの中だけで閉じこもってしまう感じがするんですよね。

作り手も含めて我々って、当たり前なんですけれど、「平成ライダー」だけで生きているわけではけっしてないじゃないですか。それはもうどこかで時代というものから隔絶していってしまう。「平成ライダー」が世の中のすべてみたいなものの見方になってしまう。今やっている『ジオウ』なんかは、ある種まさにそうですよね。「平成ライダー」の歴史だけでものを語っているところがある。

(時期について)幸いにしてというわけではないですが、平成が終わり、元号が切り替わるという中で、そこを断ち切っていかなければならないところにきているなというふうに思っています。「昭和ライダー」へのカウンターとして「平成ライダー」というものが立ち上がり、いつしかカウンターでもなんでもなくなって、平成ライダー」の中に閉じこもりかけているものを、ここでまた一回、ゼロにはできないんでしょうけど、どこかで断ち切って次のステップにいかないといけない。

新しい時代の「仮面ライダー」を、しがらみのない視聴者目線で - 特撮プロデューサー募集の意図を東映・白倉伸一郎Pに直撃 (4) | マイナビニュースより、白倉伸一郎のインタビュー

 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム21がそれと云った活躍を出来ないままオーマジオウに敗北したのは「所詮は平成の歴史の一部」であると同時に「ディケイドと云う存在自体の陳腐」もあるのだろう。(要出展なのだけど、「ディケイドはオーマジオウにはカメンライド(フォームライド?)出来ない」、と云う設定があるらしい。ディケイドは結局、歴史を収斂する存在には成り得ない、と云う事なのかな。)まぁ、大人の事情的な事を言えば配信枠であるが故の予算の都合もあるのかもだけど。昭和ライダーが長続き出来ない様に、ディケイド(乃至は平成ライダー)と云う存在も、決して長続き出来る逸材ではないのだ。ディエンド、クウガ、キバーラが増援に駆け付けたところで、それらの歴史をも収斂しているオーマジオウには勝てっこない。ジオウ、ディケイドと、平成ライダーの力を自由に使えるライダーが揃っていながら他の平成ライダーの要素を微塵も出さなかったのは、平成ライダーと云うブランドそのものが最早過去の物であり、振り返ってはならない存在であるからだろう。我々は未来に進んで行かなければならないのである。まぁ後は、仮にコンプリートフォーム21が歴代ライダーの能力を使って戦ったところで、どうせ負ける事が確定しているのであれば、無理に使ってそのライダーのファンをガッカリさせちゃうのもアレだよね、とも考えたのかな。ちょっとヤな言い方だけど、憎まれ役が出来るのもディケイドだけ、と云うか。ここで活躍するのが仮面ライダージオウ ディケイドアーマーセイバーフォームである。f:id:kro12218116h:20210223155155j:image

 ディケイド コンプリートフォーム21は平成の集合体であったものの、それではオーマジオウには勝てなかった。「令和のゼロワン(ゼロツー)の力も持ってるけど?」ともなりそうだが、『ゼロワン』もまた『ジオウOQ』で先行登場したり、『令和・ザ・ファーストジェネレーション』でジオウと共演をする等、平成の歴史にも擦ってしまっている。平成の歴史に全く干渉していないライダーは現行のライダーである『セイバー』だけなのである。と同時に、『セイバー』は今この瞬間瞬間を必死に生き、現在進行形で歴史を紡いでいる作品である。瞬間瞬間を必死に生きる…?何処かで聴いたことがあるような…!

ソウゴ「これだけは分かるよ。未来は誰にも分からない。瞬間瞬間、生きていくしかないんだ。」

▲『劇場版仮面ライダージオウ Over quartzer』より。

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 あぁっ!これって『劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer』の台詞じゃん!そう、恐らく門矢士が息絶えたのに対し、常磐ソウゴが生き残った理由はそこにある。ソウゴは自分の未来を自分で切り開く選択をした人間なのだ。だからこそディケイドには使えなかったセイバーのウォッチを使えたし、オーマジオウを倒す事が出来た。思い返すと、『ジオウ』本編最終回も、『ジオウOQ』も、『ゲイツ、マジェスティ』も、今回の『ジオディケ』も、「未来は自分達で切り開いていく」と云う結論で物語を締めているのよね。ディケイドとオーマジオウの死は平成の終わりを意味すると同時に、令和と云う新しい時代に、ソウゴ達だけでなく、我々ライダーファンも進んでいく為の儀式でもあった訳だ。

▼オーマジオウ=老害ライダーファン

 しかし、だからこそディケイドを生かしておく訳にはいかなかった。このままディケイドを野放しにしておけば、いつかは令和の時代にまで干渉しかねないからだ。ディケイドは平成に留まらず、様々な世界(乃至は時代)に通りすがってきた破壊者。だが、平成の産物である彼を令和にまで割り込ませる訳にはいかない。言い方は悪いけど、多分「いつまでも平成を引き摺ってんじゃねぇ!!良い加減令和になりやがれ!!」と云うメッセージがあったようにも感じる。

──本作で平成ライダーの総決算が描かれたあと、令和になっても仮面ライダーシリーズは続いていくと思いますが。

白倉 それについては、夏映画のテーマとして、「老害」という考え方もあり得たと思うんですよね。

──えっ、老害……ですか?

白倉 平成ライダーがいつまでも時代に居座り、令和の新ライダーにその座を譲らない。それをジオウが頑張ってバトンを渡す……みたいな。

──権力の座にしがみつくという捉え方だと、王様論に通じますね。

白倉 そうですね。ソウゴがジオウとして最高最善の王になったとする。でも50年間、ずっと次世代へ権力を移譲しなかったら?最初は良いライダーだと思えても、それが変わらず半世紀も経ったら嫌気もさすでしょう。いきつくのは結局、最低最悪の魔王、オーマジオウですよ。

▲『仮面ライダー公式アーカイブ FIGHTING TIME ジオウ×ゲイツ』より、白倉伸一郎のインタビュー。

 や、平成ライダーファンを「老害」と言うつもりはないんだけど、『平ジェネFOREVER』、『ジオウOQ』と、平成ライダーの幕閉じが良くも悪くも心に残ってしまい、それを忘れられないファンが思いの外多すぎた。「平成33年だぁーーっ!!!」とかでっかく煽っておきながら実際に観せられたものがこれだったのも、「ソウゴ達は未来に進もうとしているのに、ぽめぇらはいつまで平成に縋り付くつもりだ?」と云う一種の皮肉もあったのかな、と。平成の真の幕閉じを「ちゃんと作らない」事で旧態依然なファンを令和に進める様に促した、と。まぁ、やり方はどうかとは思うけどね。これ以降のライダーの歴史に、ディケイドとジオウはもう要らないのだ。ソウゴの「オーマジオウにはならない」と云う決意は、「令和の新ライダー軍にバトンを渡す」と云う委譲の意思表明とイコールなのだ。

 とは言え、平成と云う歴史、平成ライダーが戦ってきた時代が我々を形作り、人生の糧となった事に変わりはない。製作サイドの意識としてもそうだろう。平成と云う激動の時代があったからこそ、平成ライダーは止まることなく続き、『ゼロワン』から始まった令和ライダーと云う新たな歴史に足を踏み入れる事が出来た。平成があったからこその令和なのだ。ここで『平成ジェネレーションズFOREVER』の理屈である。
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U良太郎「仮面ライダー電王。まぁ、愛と正義のタイムパトロールってとこ?あ、忘れちゃった?…言ってたよね?ライダーなんかいないって。確かに、僕達の存在は嘘かも知れないよねぇ。でも、誰かが覚えていてくれれば、そこに僕達はいる。記憶と云う時間の中で、僕達の存在は本当なんだ。」 

▲『平成仮面ライダー20作品記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』より。

ジオウが誇るレギュラーキャスト一同、ご出演いただいたゲストの方々。おかえりなさいのベテランスタッフ陳、はじめましての若手勢……。

そして何より、1年間ご視聴いただいた皆さま。

ジオウを、平成ライダーを忘れないでください。

でも、最終回を迎えたこの瞬間。ジオウも平成ライダーも、過去になりました。

ここから先は、未来です。未来は、私たちそれぞれが、つくっていくもの。

いま、私たちはみんな、同じスタートラインに立っています。

 

 

「いつか未来で!」(by 電王)

 

(そして来週、『ゼロワン』で!)

 

仮面ライダージオウ 最終回を終えて | 仮面ライダーWEB【公式】|東映より、白倉伸一郎の文責。

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 我々は平成の歴史を忘れてはならない。だが、平成と云う時代からは脱却しなければならない。令和と云う未来へ進んでいかなければならないのだ。

 『ジオディケ』にはそう言うメッセージがあったのかな、と自分は解釈して、今回の記事は終了としようと思います。ありがとう、門矢士。ありがとう、仮面ライダーディケイド。どうか安らかに。f:id:kro12218116h:20210226195141j:image

 まぁ、そんな事を言いつつ、何食わぬ顔でしれっと復活しそうな気もするけどね、門矢士はw

▼最後にもう一つだけ

──『ディケイド』の製作発表会のときに、白倉さんは「ディケイドって言葉は十年期って意味ですが、百周年、仮面ライダーセンチュリーを目指します」と宣言されてましたよね。あれは感動しました。

白倉 そうですか(笑)。あれは半分以上ウケを狙って……。

──いやいや、ガチだと思いました(笑)。ぜひとも、そうなるように今後とも期待してます!

白倉 ここで終わりとか、言えないですよね。

▲『永遠の仮面ライダーシリーズ 語ろう!555・剣・響鬼』より、白倉伸一郎のインタビュー。

 やっぱり、自分はライダーファンなので、これからも"毎週"『仮面ライダー』シリーズを観ていきたいし、今や当たり前の様になっている毎週放送の経路が途切れてしまうのは嫌だ。まぁ、別のインタビューでは白倉伸一郎はこんな事も言っていたけれど、やはり自分は『仮面ライダー』を毎週観たい。それは譲りたくない。

白倉 僕は、平成ライダーの次は元号が付かないでほしいと思っています。そもそも平成ライダーって、昭和ライダーに対するカウンターとしての呼称なので。これだけ作品が続いてくると、結局すべて枠の中でものを語ってしまうんです。語れることは素晴らしいんだけれども、結局「前の番組と比較して、ここは同じでここが違う」とか、ライダーの内側ばかり見て会話してしまう。そうではなく、きちんと今の時代や子供たちに即したヒーローであってほしい。つまり、“昭和”とか“平成”でくくられている仮面ライダーという歴史自体から解放されないといけないんです。だって、“平成スーパー戦隊”とか“昭和スーパー戦隊”っていう呼び方はないわけですから。

武部 そうですね。「平成ライダー」という名前を付けなければ、平成ライダーが終わることもなかったのに。

白倉 名乗ったから終わる。だから“元号ライダー”はもう終わってほしいんですよね。まあどうせ東映さんのことだから、新しい元号が発表されたら“◯◯ライダー”と呼ぶんですよ。

武部 昭和 VS 平成 VS ◯◯!みたいな。

白倉 たぶんやるし、自分がやるかもしれない(笑)。でも精神的な部分では、そういうつもりじゃいかんな、と思います。新番組でも「◯◯シリーズ第1弾!」と銘打つと、第2弾や第3弾でもとを取ればいいやと思って甘えてしまいますからね。つまり元号に頼らず、仮面ライダーシリーズなんて終わってもいいくらいの気持ちでやってほしいですね。そのあとまた、11年くらいブランクを空けて始めればいいじゃないですか(笑)。

「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」仮面ライダージオウ座談会 / 仮面ライダービルド座談会 / レジェンドプロデューサー座談会 (6/6) - 映画ナタリー 特集・インタビューより。

 『仮面ライダー』シリーズは今年で50周年。100周年まで折り返しの地点である。今から50年後、我々がオーマジオウにならず、『仮面ライダーセンチュリー』の誕生を祝える様、過去に縋る事無く、未来は自分達の手で切り拓いていこう。

▼2021.06.22. 追記

──『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』は、そんなソウゴとゲイツの集大成という面もあるかと思います。製作発表記者会見では、白倉さんから「本当の最終回」という言葉が出ていました。

白倉 "平成仮面ライダー20作記念作品としての『仮面ライダージオウ』の最終回"が、夏映画なんです。この番組はなぜ生まれ、常磐ソウゴという主人公がなぜ設定されているのか……そういう根本に答えを出す作品。あとは、「すでに令和の時代へ移ったのに、いつまで平成ライダーとか言ってるんだ!?」という感覚そのものを映画化する目的もありますね(笑)。

▲『仮面ライダー公式アーカイブ FIGHTING TIME ジオウ×ゲイツ』より、白倉伸一郎のインタビュー。

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 何が言いたいのかと言うと、「"平成"を壊す」演出をした映画が原因でライダーファンが"平成"を擦るようになってしまったと云うのは何とも皮肉だな、と言う事です。

 

 

ではこれにて。