レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

レイジング野郎のブログへようこそ。

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 こんにちはこんばんはおはようございます。レイジング野郎のブログへようこそ。当ブログは主に特撮作品(平成ライダーを中心に)を取り扱っております。と言う訳で、当ブログをご覧になる際は、以下の3つの事を理解して戴いた上で見て戴くと、よりこのブログを良い感じに見れるかも知れません。ここではその3つについて書きます。それではどうぞ。

▼1つ!ブログ開設の経緯!

 先ずはブログを何故開設したかについて。自分がこのブログでの目的は2つ。1つは「作品放送当時の考察の痕跡を残す事」、もう一つは「様々なライダーファン方と語り合う事」です。

 「考察の痕跡を残す」とはどう言う事か。人はどうしても時が経つに連れ、昔の記憶を失っていく生き物です。なので、その作品が放送されていた当時、自分はどんな感想や考察をしていたのかを「感想記事」と言う形で残しておきたいな、と感じたのがブログ開設のきっかけの1つ。

 もう一つは、このブログのコメント欄を通して、他のライダーファンの方々と語り合いたい、と言うもの。皆様が常々感じている通り、特撮ファンと言う存在は極めて稀です。なので、自分以外のライダーファンの方々が同じ作品を観てどう感じたか、何を思ったかは非常に興味があるし、是非共に話し合いたい。と言う事で、当ブログはどんなコメントも大歓迎です。同意コメントも反論コメントも。どんどん送ってきて下さいね。(因みにコメントは承認性です。)

▼2つ!ブログのスタンス!

 「嘘つけ!」と言われるかも知れませんが、当ブログは「称賛ブログ」です。どんな作品でも絶対に称賛する、と言うやり方で書いていきたいと思っています。理由は、やはり自分は「仮面ライダーファン」なので、「『○○』も『××』も大好き!でも『△△』や『□□』は嫌い!」と言うのは嫌なのです。どんな作品にも必ず「長所」があります。なのにそこに注目してもらえず、只「これは嫌い!」とだけ叫ぶんじゃあ悲しいでしょう?折角「ライダーファン」なのだから全作大好きでいたいのです。そんな観方もアリでしょ?

 あ、でも明らかに「そりゃあ違うだろ!」と思った事には突っ込みます。「作品を称賛する事」「欠陥に目を瞑る事」は同義では無いのです。

▼そして3つ!記事投稿日は不定期!

 自分は日曜日も出勤する仕事に付いているので、基本、放送当日の投稿は出来ません…!休みの時は当日に投稿出来るよう、努力はします。努力「は」な…!

**********

 取り敢えずこんなもんだけ覚えて戴ければ当ブログは安心して見て戴けると思います。このブログに辿り着いた事、即ち貴方はライダーを愛する人。たまに関係無い事も書きますが、その時はその時。ようこそここへ。是非共に語り合いましょう。

↑当ブログが主に扱っているタグです。

 

ではこれにて。

『アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』感想+考察

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 『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』の感想です。当記事は前作『ブレイブ&スナイプ』を鑑賞済、『ゲンムVSレーザー』を未鑑賞という体(てい)で書いています。また、ここでは『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ』にも触れていますので、これから観る方は逃げてください。それではどうぞ。

▼俺らが組まなきゃ誰と組む

↓ブレイブ&スナイプ

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瀬戸●僕たちは既に自分達が主役のスピンオフがあったので、やるべきことはやりきった感がありました。そしたら、まさかの三部作で、しかも第1弾は二人が主役と聞いて驚きました。

松本●それを知った時から撮影が楽しみだったんですよ。テレビシリーズでも飛彩との関係は特に気合いを入れて演じていたので。

瀬戸●僕も嬉しかったです。「新作を作るならこの組み合わせしかないでしょう!」と期待していました。

▲『宇宙船 vol.159』より、瀬戸利樹、松本享恭の対談。

↓ゲンム&レーザー

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小野塚 今回、全員での出演が実現して、しかも3作品で劇場公開されるのもすごいですよね。さらに僕と岩永くんがそのトリを務めるのも光栄なことだと思っています。『エグゼイド』には大勢のキャストがいて、いろんな組み合わせが可能だったと思うけど、黎斗と貴利矢といえば因縁の間柄ですからね。それだけに『ゲンムVSレーザー』と聞いたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。

岩永 僕も勇人くんとの共演でよかったなって。特に、貴利矢は僕とは真逆の存在だから、お互いがお互いを引き立て合い、とてもいい作品になったと思います。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57』より、岩永徹也小野塚勇人の対談。

 ブレイブ&スナイプは分かる。ゲンム&レーザーも分かる。
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 でもこの二人は如何にも「余り物コンビ」だね…!

甲斐 パラドとポッピーでどんな話になるのか、全然想像つかなかったですね。2人で何ができるんだろうって?

松田 ほかの2組(『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』、『仮面ライダーゲンムVSレーザー』)がなんとなく想像つきすぎて、その間のエピソードってギャグ回にするか、息抜き回にしないとしんどい3部作になっちゃうんじゃないかって。

▲『ハイパーホビー vol.7』より、甲斐翔真、松田るかの対談。

 演者の二人にもこう言われちゃってるしw

 でもこの後に甲斐君が「でもバグスターならではの面白い話になったね。」と言ってたね。さぁ、そんな「余り物コンビ」(しつこい!)が主役を張った『パラドクスwithポッピー』はどんなバグスターらしい話になったのだろうか?

▼バグスターと人間
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ポッピー  「永夢は、本気であなたと決着をつけることで、命を奪われる側の気持ちを知ってほしかったんだと思う。パラドなら、きっと分かってくれるって。だって…。」

パラド(『仮面ライダークロニクル』の主人公は俺なんだ…。)

ポッピー  「本当は、永夢に影響されて、永夢に憧れて、永夢と同じような存在になりたいって、思ってたんじゃない?」

グラファイト「パラドが?あり得ない。」

ポッピー  「じゃあなんで、パラドは、ずっと心に拘ってたの?」

パラド(「こんな広いフィールドでゲームが出来ると思うと、心が踊るな。」)(「俺の心を滾らせた!」)

ポッピー  「プログラムされたゲームキャラじゃなくて、心を持つ存在でいたかったからじゃない?ゲーマドライバーで変身出来るようになったのも、永夢と同じ人間でありたかった…。」

グラファイト「いい加減にしろ!俺達バグスターは人間と相容れない。人類は倒すべき敵だ!」

ポッピー  「倒した先に何があるの?人類がいなくなったら、誰が私たちとゲームで遊んでくれるの?プレイヤーの人達とずっと一緒に、仲良く楽しくゲームをして過ごす。そういうバグスターの生き方だってあるって、私はそう信じてる!

▲『仮面ライダーエグゼイド』40話「運命のreboot」より。

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 ポッピーの発言はあまりにもズレている。確かにポッピーの言い分は分かる。だが、これは音ゲーキャラクター(味方側)」目線であり、他のバグスターは皆「敵キャラ」だからである。

大我 「こんなふざけたゲームに、何の意味があるんだ?

パラド「全部お前達人間が望んだ事だろ。娯楽の為にゲームが生まれて、人間のストレス発散のために、敵キャラという存在が生まれた。つまり、バグスターが人間の命を脅かすのも、お前達、人間が、そうさせたからさ。でも俺達は、人間共の駒なんかじゃない。バグスターだってこの世界に生まれた命だ。これはお互いの生存をかけたゲームなんだよ。」

仮面ライダーエグゼイド』26話「生存を懸けたplayer」より。

 バグスター達が人類に牙を向いた理由は「人間に殺されないようにする」為であり、音ゲー出身のポッピーの言動は筋違いよね。
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 しかし、何とこの件に関しては『ファイナルステージ(「約束のDOREMIFA BEAT」)』(脚本:高橋悠也)にてフォローが入る。

ソルティ 「私がエグゼイドに負けたのは、これで何度目だろう?」

リボル  「自分達が仮面ライダーに勝てる日は来るのだろうか…。」

アランブラ「二人とも、精進が足りないようだな。」

ソルティ 「!図に乗るな!アランブラ!」

リボル  「貴様だって時間の問題だぞ!」

(ケンカを始める三人)

バガモン 「ケンカは良くないガ!」

ソルティ 「なんだ?何やらしょっぱい匂いがするな?」

バガモン 「ケンカは残酷なケチャップ…いや、残酷な血が流れるガ。」

リボル  「貴様は誰だ!」

バガモン 「『ジュージューバーガー』の敵キャラ、ダブルチーズバガモン!作のお蔭でパワーアップしたんだガ。」

ソルティ 「作とは?」

バガモン 「このゲームを開発した幻夢の社長。作からの置きピクルスを読むガ。」

リボル  「ん?なになに?プレイヤーとバグスターが楽しく遊べるように。」

バガモン 「だから、仲良く仲良く。」

ソルティ 「実は、ここだけの話、私は仮面ライダーとまた戦えた事が楽しかった。

リボル  「奇遇だな。実は、自分も。

アランブラ今この時こそが、我々のあるべき姿なのかも知れないな。

▲『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ』より。

 まぁ、「それでいいのか?」とは思うけどな…!

 と言う事は…
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 『ブレイブ&スナイプ』で倒されたラヴリカも、内心喜んでたって事!?

 いきなり突っ込みから入ってしまった…!「良い!」と思った点も上げなければ…!

▼日常─nichijou─

 『パラドクスwithポッピー』で好きだったシーンは(ブラック)パラドと永夢が様々なゲームで対決していたところ。『ブレイブ&スナイプ』の飛彩と小姫の食堂でのシーンもそうだけど、やっぱり日常描写は良いね。キャラクターの魅力をよく感じられる。

──『エグゼイド』はストーリー的に完成度が高いと思いますが、何かやり残したことはありますか。

高橋 やり残したのは、キャラクターの日常ですね。家族の話とか、食べ物は何が好きとか。

大森 今回は放送がひと月短くなったんですが、9月ももしあったら、日常篇をやりましょうと話してましたね。

▲『仮面ライダーエグゼイド 超全集』より、高橋悠也、大森敬仁のインタビュー。

井上 俺はヒーローとしてのキャラ付けよりも、個人としてのキャラ付けのほうが大切だと思ってるよ。戦ってるときじゃなくて、むしろ日常がどんなやつなのかってこと。ヒーローとしてのキャラ付けを今の時代にやっても意味がないよ。

虚淵 日常ですか。

井上 よく日常を描かないヒーロー物もあるんだけど、つまんないよね。要は世界に入っていくととっかかりになるのが日常じゃない。ものを食べるシーンとかね。今は食いもんでキャラを売ることはやりつくしてる感があるけど、昔からよくあったでしょ。戦隊ものにおいて「カレーが好き」とかさ(笑)
▲『ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる アニメ・特撮脚本術』より、井上敏樹虚淵玄の対談。

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 『エグゼイド』ってキャラクター重視っぽい作風の割にはあまり「日常」が描かれなかったんよな。まぁ、病院職ものだからなのかも知れないけど。パラドと永夢のゲーム対決は、バグスター育成シミュレーションゲーム『バグスターをつくるぜ!』の一環なので、厳密には「日常」ではないのだが、「二人がゲームで遊ぶ」と言う描写は予告で見た時よりも新鮮に感じて良かったです。でもこのシーンのパラドはブラックパラドなので、モノホンのパラドと永夢がゲームで遊んでいる様子を見たい人は『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーエグゼイド【裏技】仮面ライダーパラドクス』を観よう!(というか、黎斗の罠だったとは言え、『アナザー・エンディング』の事件の発端は永夢&パラド(の煽り耐性の低さ)のせいなんだよなぁ…!)

▼と言う訳で
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 『アナザー・エンディング』の新キャラ、八乙女紗衣子がパラド達に放った言葉(お前らは人間様の奴隷なんだよ!!)はある意味、一般人の本来の考えそのものだったのかも知れない。永夢は「ゲーム病も僕って言う人間の個性」と言っていたけれど、まぁそりゃあ人間にとっては「ウイルス」なんて存在はあってほしくないものだし、ましてや紗衣子先生はドクターである(また、父親である財前美知彦がバグスターの犠牲になっている)為、そんなものは撲滅したいに決まってるのよね。…と言うか、財前が死んだのは確かにバグスターウイルスに感染したせいだけど、財前を利用したのは檀黎斗なんだし、そっちも恨むべくなんじゃない!?(それともその事は知らなかった?)

 人間がウイルスを受け入れる、また、ウイルスが人間を受け入れる、と言う展開は冷静に考えると結構可笑しい。「病気」と言うものを好意的に捉える人間はいないだろうし。だが、そんな水と油な双方を繋げたのは、「心」と言う存在なのだな、と思うと、『パラドクスwithポッピー』は『エグゼイド』が描いてきた事の総括だったのかな、とも感じました。『パラドクスwithポッピー』、楽しめました。次回は遂に最終回『ゲンムVSレーザー』。楽しみに待つとします。

▼パラドは死ぬ予定だった

 パラドは当初、本編内で退場する予定だったのをご存知だろうか?

HH 当初はパラドは途中退場させる予定だったのですか?

大森 悪者であっても仮面ライダーなので、信念で行動してきたものがあって、それを突き返されて理解したときに反省しながら倒されるというのが当初の予定ですね。パラドがいなくなって永夢が奮起するみたいなイメージでしたが、それが変わって今のような形になっています。

▲『ハイパーホビー vol.4』より、大森敬仁のインタビュー。

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 パラド(と、ポッピー)が最終回で復活した事については賛否両論あるが、個人的には「まぁ、良いんじゃない?」と、最近思うようになった(自分は最初は「否」の立ち位置だった)。その理由は…次回作『ゲンムVSレーザー』の感想記事にて書こうと思います。

甲斐 どうしてパラドは生き残ることができたんですか?

大森 先に映画を作っちゃったから。

飯島 そんな(笑)。

甲斐 でも個人的には散ったほうが格好いいなって思ってたから。

大森 みんな散りたがるよねー。

▲『ハイパーホビー vol.4』より、大森敬仁、飯島寛騎、甲斐翔真の対談。

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 まぁ、パラドが生き残れたのはこんな理由なんだけどな…!

▼2018.02.18 追記

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 グラファイト(町井祥真)の出番、あれだけかよ!?!?

 

ではこれにて。

ITINEN

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 レイジング野郎のブログが今日で一周年を迎えました。ここまで続ける事が出来たのは偉大なる『仮面ライダー』と、このブログを見てくれている皆様のお蔭に他なりません。本当にありがとうございます。

↓丁度一年前の記事です。…文体が全然違う!!!

 一年で読者6人か…。ペースとしては早いのか遅いのか…。まぁ、見てくれる人の数は特に気にしてはいないけど…、コメントはもっと沢山欲しい!!!!誰か俺と共に語り合ってくれ~!!!!!…まぁそんな訳で、これからも無理の無い程度に更新していければな、と思います。これからもよろしくお願いします。

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』21話「ハザードは止まらない」感想+考察

▼視聴者って所詮そんなものか
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 これは白倉伸一郎が自身のトークイベント『白倉伸一郎プロデュース作品を振り返る』にて発した言葉である。概要はこうだ。『555』の劇場版『パラダイス・ロスト』の先行試写会の時、乾巧がウルフオルフェノクに変身したシーンを観た観客がどよめいたと言う。これは乾巧がオルフェノクであると言う事実を観客はどう捉えれば良いのか(嬉しがるも違う、悲しがるも違う)と言う変な衝動に駆られたからだろう。しかし、よく思い出して欲しい。仮面ライダーファイズに変身出来るのがオルフェノクだけだったり、1話でオルフェノクを目の当たりにしても何も驚かないし、啓太郎が巧に近付くとくしゃみをしたりと、あまりにも「バレバレ」なシーンが多数に存在した。存在したのに、いざ巧がオルフェノクに変身すると、まるで「全く予想してしていなかった!」と言う反応を起こす観客達。これを見た白倉伸一郎「良くも悪くもお客さんって分かってくれないんだ」と感じたのだと言う。

 何故、観客(乃至『555』視聴者)は乾巧=ウルフオルフェノクと言う事に気付けなかったのか?それは当時のライダーファンの中で「ライダー=怪人ではない」と言う固定観念があったからに他ならない。仮面ライダーは怪人を倒すヒーロー!変身者が怪人な訳が無い!」と言うのが思っていなくても「そういう風」に視聴者の頭の中に刻まれてしまっていたが故に、『パラロス』のあのシーンは大半が驚いたのだろう。

 因みに、乾巧を演じた半田健人は「巧がオルフェノク」と言う事には最初から気付いていたらしい。最も、半田健人は特撮ヒーローものを全く観ないで育った男であるのだが。もしかすると、ライダーをよく知らない「一般人」程、この展開には気付けたのかも知れない。

半田 これはよく話してますけど、僕は1話の台本をもらった時点で、巧って実はオルフェノクなんじゃないかって気づいてたんですよね。まずちらっと思ったのは、オルフェノクが目の前に出てきたときに、動揺しなさすぎでしょっていうね(笑)。

 もともと彼にファイズっていう特別な力があるなら別ですけど、あんな得たいの知れない、この世のものとは思えない怪物が現れたときに、パンツが入ったバッグを気にしていられる余裕は、よほどのバカか、やっぱり自分がそうなんじゃないかって。

 だから、映画で巧がオルフェノクになるって台本を読んだときも「だよね」って思いましたね。

▲『永遠の平成仮面ライダーシリーズ 語ろう!555・剣・響鬼』より、半田健人のインタビュー

▼でも、今はそうじゃない。

 しかし、この2018年現在ではそうはいかない。と言うのも、「主人公が異形の者」と言う事象は、もうこの現代には珍しくないからだ。

──(中略)まず、序盤から謎の開示が早いなと言う印象がありまして。戦兎自身の謎や龍我に絡んだこともなんですが、マスターの正体があそこまでガッツリと描かれたのは予想外でした。

大森 全部そのあたりは最初に武藤さんが構築してくださったストーリーラインなんですが、去年の『エグゼイド』と比べてもさらにどんどん謎を明かすのが早くなっていて、それは我々もいいことだと思っています。というのも、もう謎だけで話を引っ張っていく作り方って、ちょっとしんどいんですよ。これは『エグゼイド』のときに高橋(悠也)さんとお話したんですが、今はネットの時代ですから、謎を仕込むとそれを解きたがる人が次々に現れて絶対にバレちゃうんです(笑)。そんな状態で話を続けていくのって、恥ずかしいじゃないですか。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57 2018 WINTER』より、大森敬仁のインタビュー

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 大森作品を例に上げると、嘗ては仮面ライダードライブ/泊進ノ介はロイミュードなのではないか?」と言う予想がネット上に飛び回った事があった。結局、その予想は「はずれ」ではあったのだが、確かに、今の時代は有る事無い事様々な考察がネット中に広がる。どれだけ捻った謎を仕掛けても、大抵の場合は先に誰かしらに当てられてしまうのがオチだ。

 それでも『ビルド』は、「桐生戦兎=葛城巧」や、「ナイトローグ=氷室幻徳」、「ブラッドスターク=石動惣一」等々、「○○の正体は○○だったんだよ!」と言う予想があまりにも容易且つ正解してしまう。ネットが有ろうが無かろうが、これは誰もが分りきっていた展開だろう。
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 何故これ程までに考察が簡単なのか。それは、今が2018年だからであり、『ビルド』が平成仮面ライダー19作品目だからである。

▼だからバトルで勝負する

 「『ビルド』が最近面白くなってきた」と下の記事に書いた事がある。

 

──確かに、今はあっという間にネット上で"解析班"が立ち上がりますからね。かといって予想外の展開にこだわりすぎると、かなり不自然な話になるんじゃないかと。

大森 まったくその通りだと思いますよ。あまり無理な展開になるのも本末転倒ですから。武藤さんもそこは同じように考えられていて、「謎」と呼ばれる要素はほぼ年内ぐらいで回収しようという思いはあったみたいで、マスターの話と戦兎の正体に関わる龍我の冤罪はそこで解決してしまおうと。それで次の第2章は「バトル」でいくんだと明確におっしゃられてましたね。実際にはパンドラボックスや美空のことなど、多少の謎は残っていますが、以降は謎解きよりも「どっちが勝つんだこのバトル」と言う見せ方がいいんじゃないかということです。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57 2018 WINTER』より、大森敬仁のインタビュー

 好みの話になるんだけど、個人的にはそれで正解だったと思っている。謎では「感動」は出来ないからだ。第2章は「ビルド&クローズVSグリスwith三羽烏とそのドラマに重きが置かれている為、第1章よりも自分は楽しめている。戦兎の正体は葛城だと予想出来ても、ビルドVSグリスはどんな結末を迎えるかは予想出来ないしね。
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 そして始まってしまった代表戦。果たして勝負の結果や如何に。

 

ではこれにて。

『アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプ』感想+考察

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 Vシネマ仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプ』の感想です。公開初日までには書き終えられた…!それではどうぞ。

▼フォーゼに涙ラインは"ある"
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 フォーゼは「涙ラインが"ない"」とよく言われる。これは『フォーゼ』でチーフデザイナーを担当した田嶋秀樹のこの発言が原因である。

――フォーゼのデザインでは、仮面ライダーに共通していたトレードマークの一つがなくなったと聞きました。

ライダーが泣いているようにみえる「涙ライン」といわれる線です。これまでのライダーのマスクには、ほぼすべてにこのラインがありました。仮面ライダーは同族(怪人)と戦わなければならない運命を背負ったヒーローですから、その悲しみをデザインに投影して、仮面に涙が描かれているんですね。いままで伝統的につけてきた記号なので、つけるか否か最後まで迷ったんですが、フォーゼではあえてこれをなくしました。

企画自体が飛びっきり明るい学園宇宙もの!というものですし、ちょうど僕の誕生日の3月11日にあんなに大きな震災があって、みんな笑顔をなくしている時期に正義の味方が泣いてちゃダメだろうと。こんな時代だからこそ、仮面ライダーは元気や笑顔を届けなきゃいけない。そんな理由があって、伝統の涙ラインは今回なくしました。フォーゼに関しては泣かせたくなかったんです。

朝日新聞GLOBE|ヒーローは地球を救うより

 しかし、『フォーゼ』チーフPたる塚田英明的にはフォーゼのマスクにはちゃんと涙ラインが"ある"のだと言う。でも確かに、フォーゼは別に涙を流さないライダーじゃあないよね。

塚田 難しい質問ですね。……まず基本として決まっているフォーマットがありますよね。

 ベルトで変身する、仮面を被って、バイクに乗って、単体で戦うヒーロー。必殺技はキック。さらに根っこが悪と同根で、悪から派生した正義である、ということや、異形の悲しみを表現した「涙ライン」がマスクに刻まれているとか。

「フォーゼ」にはないと言われていますが、黒い顔面と白いヘッドの境目が涙ラインだと僕は解釈していて、泣きながら戦う悲劇性のあるヒーローである……とたくさんあるんですが、それらすべてを内包したヒーロー像が「仮面ライダー」だと認識しています。

▲『仮面ライダーフォーゼの教科書』より、塚田英明のインタビュー

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 ここ(赤い線)の事!?それはちょっと無理が無いかぁ~!?そんな訳で、『エグゼイド』のあのマスクを見た時、塚田英明は大森敬仁を怒ったらしいw

――響鬼やフォーゼのデザインにも驚かなかった濃いファンも今回ばかりは驚いたと聞いています(笑)。
 本当ですか?やったぜー!(笑)でも『W(ダブル)』や『フォーゼ』のプロデューサーである塚田(英明)さんからは怒られてしまったんですよ。わざわざ僕のデスクまで来て「レベル1はまあいいけど、レベル2のあの目は許せん!」とだけ言って去って行きました。塚田さんもWやフォーゼで斬新なデザインに挑戦していますけど、仮面ライダーらしい複眼にはこだわっていましたからね。それについてはもう「すみません」と(笑)。

▲『宇宙船 vol.154』より、大森敬仁のインタビュー

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 『エグゼイド』ライダーズのマスクに涙ラインが無いのは意図的なものなのか単純に考えてなかったのか、将又、塚田英明と同じく大森敬仁的には『エグゼイド』ライダーズにも涙ラインがあるつもりなのか、それは定かではないが、仮に「ない」とするならば、『エグゼイド』最終回の飛彩のこの台詞は生まれるべくして生まれた言葉なのかも知れない。
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飛彩「もう、涙はノーサンキューだ。」

▲『仮面ライダーエグゼイド』45話「終わりなきGAME」より

 飛彩の彼女、小姫が彼を好きになった理由は「直向きにドクターを目指す飛彩を尊敬していた」からだったのか。飛彩は父親(鏡灰馬)の背中を見てドクターを志したので、そんな飛彩が今度は憧れられる側になった(なっていた)んだな、と思うとクるものがある。今作品で小姫の復活の可能性が示唆されたのは個人的には良かったです。まぁ、『エグゼイド』の後夜祭で「クロノスのリセットの影響で消滅した小姫のデータは戻っているかも?」とは高橋悠也が暈しながら言ってたけど。何と無く、『エグゼイド』にはバッドエンドは似合わない感じしない?と言うより、今までがハッピーエンドだったから、今回もそうで良かったな、と思います。『エグゼイド』チーフP大森敬仁も「バッドエンドを期待している人が多すぎて(笑)、「やめて!」と思うわけで……」なんて言ってたしw 

▼大我は一生変わらない

 『エグゼイド』43話「白衣のlicense」の永夢の台詞を覚えているだろうか?
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永夢「医者の不養生は良くありませんよ。ドクターは大勢の患者の命を預かる身なんですから。忘れちゃいけないんです。患者の命を救うためにも僕達ドクターこそ生き抜く責任がある事を。」

▲『エグゼイド』43話「白衣のlicense」より

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 永夢の言葉は1ミリも大我には響かなかったようですね…!

 ニコちゃんが大我に「あんたって一生変わんないの!?」みたいな事を言ってたけど、その通りだな…!『アナザー・エンディング』を撮った鈴村展弘はこう言っていたけど、

A4 (中略)もともと仮面ライダーのテーマのひとつである、人間の自由のために自らを犠牲にして戦う悲しみのヒーロー、それがエグゼイドにおける仮面ライダースナイプだと考えました。なので、この作品(注:『仮面ライダーエグゼイド【裏技】仮面ライダースナイプ エピソードZERO』)を観て大我の見方が変わってくれれば私的には成功だと思っています。(中略)大我が血を吐きながらも戦うと言うのは私が血が好きなわけではなく(笑)、それだけ体に負担がかかりながらも他人のために戦い続ける悲しきヒーローを描きたかったんです。

▲『仮面ライダーエグゼイド公式完全読本』より、鈴村展弘のQ&A

確かにそうなんだけど…これだと何と言うか…43話のあのシーン(永夢の言葉)が「良い台詞だ、感動的だな、だが無意味だ。」になっちゃうのよね。「ドクターでありたいんだ…!」と言う割には大我はあまりにもドクター然としていないのよな。これは上記の台詞を放った永夢にも言える事なんだけど。「お前が言うな!」とは以下の記事に書いている。

  でも鈴村展弘の言う通り、それが"花家大我"と言うキャラクターなので、ある意味「ブレが無い」とも言える。大我は終始「一貫」したキャラクターだったよね。だから大我の事も大好きです(そういう話だったの?)。

▼そんな訳で
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 『ブレイブ&スナイプ』、悪くは無かったんじゃあないでしょうか。『エグゼイド』は「希望を諦めない(運命は変えられる)」作品だと思うので、今作のオチは割と好きでした。演出面に関しては…、
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 なんでこのテロップ使ってくれなかったの!?(泣)

 好きなのに!好きなのに!!(知らん)そんな訳で、『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』第一部たる『ブレイブ&スナイプ』、楽しませて戴きました。ありがとうございました。次回、『パラドクスwithポッピー』も楽しみにしています。宜しくお願いします。

▼本編でやれ!!

 鏡飛彩役の瀬戸利樹、花家大我役の松本享恭は『エグゼイド』本編についてこんな事を言っていた。

松本 (中略)飛彩のほうは小姫と出会うシーンが描かれていたよね。

瀬戸 ようやくちゃんとね。

松本 それまでホントに……。

瀬戸 ね。何も描かれてなかったから。

松本 ……ただのヒドい男でね。

瀬戸 (笑)。

松本 いや、ホントにそうじゃない?なんでこんな人と付き合ってんだろうという見え方だったと思うんだよね。

瀬戸 まぁ、本当にそうなんだけどね。だからこそ、これを観ていただくことで、飛彩と小姫の関係が完結するのかなと。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57 2018 WINTER』より、瀬戸利樹、松本享恭の対談

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 「本編でやれ!!」とはVシネマ作品を観賞した人間の常套句である。恐らく今作も御多分に漏れずそう言われる事となるだろう。でもきっと、このVシネマの為にわざとストーリーを残しておいたんだろうなぁ~!

──来年春に発売するVシネマ仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』についてもお聞かせください。

高橋 Vシネマ用にストーリーを残しておくようなことは考えずにテレビ本編をかき切ってしまったので、Vシネマの脚本を考える段階になって「しまった!やることがない!」と慌ててしまいました(笑)。

▲『宇宙船 vol.158』より、高橋悠也のインタビュー

 全部後付けかい!!!

 しかし、世の中には「あえて」それ(描写)を"やらない"と言うやり方もある、と言う事も皆様に知って戴きたい。その作品と言うのは…まだ感想記事を執筆中なので今暫くお待ち下さい。…大分前から投稿予告をしているアレですw(早く書けぇ~!!!)

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』20話「悪魔のトリガー」感想+考察

▼思うが故の破壊

 『ビルド』に登場する仮面ライダーは皆、自己犠牲をしている。理由は「誰かを思うから」であり、しかしその「思い」は結果として更に「戦争」「破壊」を劇甚させてしまっている。悲しい展開なのだろうが、自分はあまり悲しくなれないのが現状。今回はその理由をつらつらと。

▼もっと迷惑だよ!
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 現在、仮面ライダー達が使っている変身アイテム(スクラッシュドライバー、ハザードトリガー)はどちらも、使用者の身体に危険を及ぼす可能性のある正に「禁断のアイテム」だ。ビルドのベストマッチフォームやクローズ、スパークリングにデメリットが無かったのは、この展開の為だったのかも知れない。

 「誰かの為に自身を懸けて戦う」、その展開(考え)自体は良いのだが、問題はデメリットの内容で、スクラッシュドライバーの場合、
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戦兎「スクラッシュドライバーは、ボトルの成分をフルに使える変わりに、ネビュラガスの影響をもろに受ける。その副作用は、パンドラボックスの光を浴びた症状と同じ。変身する度に、好戦的な気質が剥き出しになって、どんどん戦いに取り憑かれるようになる。

▲『仮面ライダービルド』18話「黄金のソルジャー」より

 ハザードトリガーの場合、
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葛城「このハザードトリガーは、ライダーシステムを飛躍的に向上させる拡張アイテムだ。だが、同時に危険も伴う。戦闘が長くなると、脳が刺激に耐えられなくなって、理性を失う。その瞬間、目に映るもの全てを破壊する。

▲『仮面ライダービルド』20話「禁断のアイテム」より

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 他人に危害を及ぼすようなデメリットなのになんで自分を犠牲にした気になってるの?

 三羽烏(赤羽&青羽&黄羽/キャッスル&スタッグ&オウルハザードスマッシュ)の境遇なら分かる(倒されれば消滅する)。他人に迷惑が掛からないからだ(「自分ら(三羽烏)が死ねば相手(猿渡)が悲しむ(迷惑が掛かる)」という突っ込みはここでは無効とする)。しかし、戦兎の為に万丈がスクラッシュドライバーを使えば、蓄積された闘争心から街や戦兎を傷付けるかも知れないし、万丈の為に戦兎がハザードトリガーを使っても、自我を失い街や万丈を破壊してしまうかも知れない。「自分が『思う人』を殺めてしまう危険のあるアイテムを『思う人』の為に使う」と言うのがよく分からない。何を考えて使っているんだ…?

 だが、スクラッシュドライバーとハザードトリガーの共通点は、その副作用が発生してしまう条件が「使い続ける事」だと言う事。もしかすれば戦兎は副作用をなるべく受けないよう、加減はするかも知れない。只、万丈の場合はそれが無いのが問題だ。「馬鹿だから分かってない」じゃあ済まされない事態に成りかねない。戦兎も万丈タイプじゃなければ良いが…(そういう問題でもない!)。
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  「互いが互いを思う気持ちが戦争を加速させる」と言うのを書きたいのは分かる。只、ちょっと下手い…。なんとかして納得のいく回答を提示して戴きたい所。

 

ではこれにて。

Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』感想+考察

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 ここは『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』の感想記事…を纏めた記事です。と言う訳で、『アナザー・エンディング』の三部作(『ブレイブ&スナイプ』、『パラドクスwithポッピー』、『ゲンムVSレーザー』)の感想記事をこの記事に溜めていこうと思います。また、「コンプリートBOX」が発売されるタイミング(4月11日)に『アナザー・エンディング』の総合感想をこの記事の下に書こうと思うのでそちらも宜しければ。それじゃあ、これから約3ヶ月、ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!

▼2018.02.03.『ブレイブ&スナイプ』

 『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプ』の感想記事を投稿しました。

▼2018.02.17.『パラドクスwithポッピー』

 『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』の感想記事を投稿しました。