レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

人間の可能性は無限大。『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』感想

▼先ず最初に

 やっぱり後ろの席は最高だぜ!!!

 『プリキュア』の映画を観に行くのも3回目になる自分だが、やはり何度見ても素晴らしいよ…!一生懸命ライトを振る子供達!!!正直、自分はそれを眺める為に態々映画館まで足を運んでいると言っても過言では無いんですよ。…おっと、また子供達だけの話で記事が終わってしまうところだった…。今回はちゃんと本編の感想も書こうと思います。と言う訳で、以下はネタバレ注意。

↓過去に一度だけ書いた『プリキュア』記事です。

↓ついでに此方も宜しければ(このレシピを使ってくれた方は果たしてこの世にいるのだろうか…!)

▼弟子は仲間と共に、師匠は一人で我が道を

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 自分、シエルが一番好きなんですよ。『プリアラ』のキャラクターの中で。初登場回からずっと(脚本の香村純子、スイーツに造詣が深いのかしら…?)。そんなシエルが主役の映画がなんて観ない理由が無い訳で。

 結論から言うと今回の映画、目茶苦茶面白かったです。シエルの成長の集大成って感じでした。シエルの師匠、ジャン=ピエール・ジルベルスタインはとんだサイコパスだったね…!スイーツに取り憑かれていて、ゾクッとするシーンも多かった。

──「ジャン=ピエール」に関しては、今回シエルの師匠ということで、物語の根幹部分を担う人物でもありますよね。

今回の映画を作っていくなかで元々、「イケメンも出したいね」という話をしていて、紆余曲折あって誕生したのがジャン=ピエールです。シエルは元々パリで修行していた頃はジャン=ピエールと同じような価値観でスイーツに向き合っていたと思うんですよ。でもいちかたちと出会い、仲間やチームワークの大切さを知った彼女はいい意味でその価値観が変化していっている。(中略)そういった変化を明確にするための対立軸として、ジャン=ピエールというキャラクターを用意しています。

ただ、対立はしていても、ジャン=ピエールの価値観が間違っているわけではなく彼を単純に倒してしまうと、話のテーマから少しズレてしまいます。だからクックを登場させたんですよね。

【インタビュー】『プリアラ』映画のテーマは「6人の成長」 – 内藤圭祐プロデューサーが語るTVシリーズと映画連動の裏側 | 超!アニメディアより。

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 6人の関係性が確立されたのが24話「転校生は妖精キラリン!?」だね。今までは何もかも全てを一人でどうにかしてきたシエル(キラリン)と、プリキュアの5人が正式に「仲間」になる回である(まぁ、実はこの回は個人的にはあまり好きじゃないんだけど…(「仲間」ってワードがクド過ぎる…!))。シエル(キラリン)の「今までずっと一人で何とかしてきたキラ!」というのは彼女の師匠、ジャン=ピエールのスタンスだったって訳ね。その考えはいちか達5人と、関わっていく中で変わっていき、映画ではジャン=ピエールと意見が食い違う事となる。なんだけど…
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映画『プリアラ』は唯一気になった部分があって。それは、「究極のスイーツ」が完成間近になった所でクックがジャン=ピエールに、もう一つ新たな材料を加える事を提案する(そうするよう唆す)シーン。今まで誰の力も借りず一人で頑張って作ってきたスイーツだったのに、最後の最後でジャン=ピエールはクックのその発案に興味を示してしまうんですよ。初めて他人を頼った結果があのザマと言うのは皮肉であると同時に「なんでこんな展開にしてしまったんだ…!」となってしまったのです。折角、シエルが仲間と一緒にスイーツを作る素晴らしさを訴えていたのに、自分がそれをしてしまった結果、パリ中をスイーツに変えてしまう化物への変転と言うのは、遠回しに「シエルの成長の否定」に繋がりかねないのである。

 まぁ、ジャン=ピエール的には満更でも無さそうな感じではあったので、彼視点で見るならばそれは好事だったのかも知れないし、それでもパリがスイーツになっちゃうのはジャン=ピエールは臨んでなかったかも知れないし、それとも寧ろそんな驚愕な出来事は大歓迎たったかも知れないし、…ジャン=ピエールって何だったのか、よく分かんなかったね(俺の理解力が低いだけ…?)(まぁ、その分からなさこそ彼の魅力の1つなのかも知れないが)。何にせよ、ちょっと引っ掛かってしまったのです。

 それはそれとして、「仲間」の大切さをジャン=ピエールに教えようとするシエル。思い返すとシエルのメイン回って「皆で一緒に」って感じのが多い気がする。そういや、キュアパルフェもシエル一人だけでなく、他の5人やジュリオの助けがあったからこそ出来上がった存在だね。
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ビブリー「放しなさいよ!」

パルフェ「ノン!絶対放さない!」

ビブリー「キャー!!」

パルフェ「ビブリー!」

ビブリー「あんたどうして!?」

パルフェ「だって、皆で作ったかき氷、一緒に食べたいの。

ビブリー「…!あたしはあんたの敵…!」

パルフェ「独りぼっちじゃないよ…。」

ビブリー「…!」

パルフェ「諦めないで、ビブリーも。ウィー…。」

▲『キラキラ☆プリキュアアラモード』26話「夏だ!海だ!キラパティ漂流記!」より

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キラリン「ボンジュール♪どうぞ、ボナペティ♪猫の皆さんでも食べられる体に優しいスイーツキラ。無添加で安全な材料しか使ってないキラ!」

ペコリン「皆で一生懸命作ったペコ!」

キラリン「ズバリ、「同じ皿のスイーツ」を食べれば、分かり会えるって!

猫ゆかり「それを言うなら「同じ釜の飯」ね。」

キラリン「?」

▲『キラキラ☆プリキュアアラモード』34話「小さな大決闘!ねこゆかりVS妖精キラリン!」より

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シエル 「ハッピーハロウィーン!」

ソレーヌ「どう言う事?これは?」

シエル 「ハムスターパンプキンプリン。私が作ったの。」

ソレーヌ「貴女が此を?」

シエル 「トッピングのハムスタースイートパンプキンはいちか達のアイディア。

いちか 「いやぁ~、小さいけど皆優しいこの街をイメージしてみました。」

シエル 「さぁ、ボナペティ♪」

▲『キラキラ☆プリキュアアラモード』37話「サリュー!シエル、フランスへ去るぅー!?」より

 映画でもキュアパルフェへの変身の時に皆でライトを振ってたね。プリキュアの5人も、パリの皆も、まほプリの3人(と、モフルン)も、映画を観ている子供達も、皆が彼女を支えた事で、シエルはキュアパルフェに変身を遂げる事に成功した、と言う展開はアツい。師匠とは道こそ違えたけど、シエルはシエルなりのパティシエを目指していく。どんな結末を迎えるか、楽しみだね(もうあと1クールなのか…!)。まぁでも、この中にビブリーもいてほしかったな、と言う気はしなくもない(一緒に連れてって貰えなかったんだね…!)

▼その他の感想としては
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 単純に楽しかった!今回は今までよりも館内に笑い声が多く響いていた気がする。何時もよりもギャグ多めだったかもね。しかもそのギャグが後々の振りになってたりもしてて面白かった。シリアスになり過ぎず、「お祭り感」が強くてかなり気に入っているのです。
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 あと良かった点はあれかな。ちゃんとプリキュアの6人全員が空気じゃなかったところ。テレビ本編の不満点の一つに「個々のメイン回以外はいちか(と、シエル)以外の4人が空気」と言うのがあったんですよ。今作もシエルがメインと言う事で、若干懸念を抱いていたのだけれど、要らん心配だったさね。ナマケモノあおいの顔は最高(シエル登場前はあおい推しだったのです)。
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 なんて訳で、映画『プリアラ』、非常に楽しめました。テレビ本編は日常とシリアスの触れ幅が激しかったりもするのだけれど、映画は丁度良い塩梅で纏められてて好印象でした。『プリアラ』も残り1クール。本編の感想や総括を書くかどうかは未明ですが、取り敢えず「映画はとても良かった!」と言う感想を残して本稿は幕閉じとさせて戴きます。

▼余談

 水瀬:(キラ星シエル/キュアパルフェ役に)決まったことを最初に報告したのは、昨年度放送された【魔法つかいプリキュア!】の朝日奈みらい/キュアミラクル役の高橋李依ちゃんです。友だちだからということもありますが、プリキュアは代々つないでいく作品なので、前に演じていた李依ちゃんからアドバイスをもらったり、相談ができたのはすごくよかったです。劇場版とかで共演できたらうれしいねという話で盛り上がりました。

新プリキュア役に決まった水瀬いのりさんから、メッセージ到着 | アニメイトタイムズより。

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 こんなに早く共演出来て良かったね水瀬さん!(画像はイメージ)

 

ではこれにて。