『仮面ライダービルド』4話「証言はゼロになる」感想+考察
▼今更だが
『ビルド』のサブタイトルのルールは「文中に片仮名を使う」ってのだったんだね。『エグゼイド』の英語よりもイーズィー(easy)になりましたね…!
1話、「ベストマッチな奴ら」
2話、「無実のランナウェイ」
3話、「正義のボーダーライン」
4話、「証言はゼロになる」
5話、「危ういアイデンティティー」
▼無意味パネルの意味
成程、あの御払い箱パネルの正体はパンドラボックスの一部分だったのか。「二重構造」とは割とブッ飛んだ設定だが、序盤なら違和感は薄い。それはそうと、パネルの正体が分かったのは良いが、結局、「ビルドドライバーにベストマッチ探査機を付けた理由」及び「態々パネルでベストマッチを探していた理由」は良く分かりませんでしたね…!「何処でも実験が出来るようにビルドドライバーにも探査機能を付けたんじゃないの?」と突っ込まれそうだが、ビルドがスマッシュの成分を回収し、それをフルボトルに整形するには美空の能力が必要。即ち、戦兎は一旦家(うち)に帰らなければいけないのである。ボトルが出来上がったら直ぐ様「実験実験♪」となっても良い筈なのに、2話でゴリラとダイヤモンドのベストマッチが現場で見つかって「キタ━━━(゚∀゚)━━━!」となってたのはとても不自然である。パネルの機能はもうちょっと別の設定を作っても良かったのでは?と、思わなくはないのであります。
▼さながら『ときめきクライシス』
4話でもう一つ、気になったのは鍋島の記憶。万丈や妻子、自分の名前すらも忘れていながら、よくもまあ都合良くボトルの事だけ覚えてましたね…!リセットで正宗(クロノス)の手に戻らなかった『ときめきクライシス』のガシャットロフィーじゃあないんだから…!
因みに、『エグゼイド』後夜祭にて高橋悠也がガシャットロフィーについて説明していたっけ。曰く、「ガシャットロフィーの譲渡は『仮面ライダークロニクル』外の出来事なので、リセットの影響は受けなかった」と言う。ゲーマドライバーやプロトガシャットの奪取や新黎斗のライフは『仮面ライダークロニクル』内の出来事だったのか…?ゲーム内外の出来事の線引きがよく分からないので、この説明には今一納得いきませんでした。
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そう言えば、『ビルド』の脚本を担当している武藤将吾がこんな事を自身のTwitterで書いていた。
『仮面ライダービルド』第4話をご覧いただき、ありがとうございました。
「展開が早い」とよく耳にしますが、それは今に始まったことではなく……。
『怪盗 山猫』『家族ゲーム』『ジョーカー〜許されざる捜査官〜』etc……どれも同じようなことを言われ、どれも心配されたなぁ……(笑)。
こと『仮面ライダー』の場合、「展開の早さ」は最近ではよくツッコまれる事なので、それに関してはあまり気になってはいなかったのだけれど、このツイートの気になる部分は「どれも心配されたなぁ……(笑)」と言う文。ライダーファンはせっかちが多いので大丈夫な気もします(笑)上のツイートだと『家族ゲーム』だけ視聴していたのだけれど(原作は本間祥平)そんなに早いようには見えなかったけどなぁ…?(最も、四年前に観たきりなので、よくは覚えてないが。)それとも「毎話、怒濤の展開!」と言うのが「早い展開」なの?うーん…?良ければ誰か教えてくださいな。
や、でも、『ビルド』って何と言うか、「続きが観たくなる」よね。引きが上手いのかな?4話のそれは「マスター‼オンドゥルルラギッタンディスカー!!(ファウスト視点)」と言うもの。冒頭でいつの間に戦兎の毒が治っていて、しかもどうやって治したかとかそう言う説明が一切無くてびっくりしてたんだけど(まあタブレットを孫の手に変えた時点で只者ではないのは周知の事実ではあったが)、そう言うオチだったのか。
──振り返ってみると『オーズ/OOO』という作品は全体のお話が見えやすかったですよね。
武部 そうですね。伏線や縦糸もあまり入れませんでしたから。そうしたのは今が「継続視聴がない時代」と言われているからなんです。みんな観たいときにパッと観て、毎週毎週必ず観るという習慣がない。だから出来るだけわかりやすいストーリー、親しみやすいキャラクターというのを心掛けたんです。でも、ある程度人気が定着したので、大体30話くらいからちょっとお話を捻るようになりましたけど。▲『DETAIL OF HEROES 仮面ライダーオーズ/OOO 特写写真集「OOO(オーズ)」』より、武部直美のインタビュー。
そんな時代故に『鎧武』や『エグゼイド』は視聴率に苦しめられたが、それでもなお大森Pはそれをやると言うのか…!『エグゼイド』は「一話完結」の側面が強かったが、『ビルド』は何かしらの「引き」を作る事で出来るだけお客さんを逃がさないようにしている、みたいな感じなのかな?続きモノの弱点は「一話見逃したらもう着いていけなくなる」と言うものなのだが、果して成功はするのだろうか…(しなさそうな気もするけど…!)。
ではこれにて。