『仮面ライダーエグゼイド』44話「最後のsmile」感想+考察
▼やって欲しい事をやってくれる
と言う評価を『エグゼイド』はよくされる。高橋悠也は以前、『宇宙船』にて、「1話に一つ、爆弾を落とすつもりで書く」と言っていた。そのスタンスは曲げずに書いているのか、『エグゼイド』には毎話必ず一つはどっと盛り上がる何かが起こる。中には(特に前半は)販促的な事情もあれど。
1話…誕生!仮面ライダーエグゼイド!
2話…登場!仮面ライダーブレイブ!
3話…登場!仮面ライダースナイプ!
4話…登場!仮面ライダーレーザー!
5話…誕生!エグゼイドレベル3!
6話…誕生!ブレイブレベル3!
7話…誕生!レーザーレベル3!
8話…誕生!スナイプレベル3!
9話…誕生!エグゼイドレベル5!
10話…実現!チーム医療!
11話…判明!ゲンムの正体!
12話…退場!九条貴利矢!
13話…誕生!エグゼイドレベルX(XX)!
14話…召喚!バイクゲーマ!
15話…誕生!仮面ライダーパラドクス!
16話…誕生!スナイプレベル5!
17話…登場&退場!バガモン!
18話…宝生!永夢ゥ!
19話…誕生!ブレイブレベル50!
20話…誕生!スナイプレベル50!
21話…覚醒!ゲンムレベルX!
22話…全編!檀黎斗劇場!
23話…誕生!エグゼイドレベル99!
24話…登場!シシレッド!
25話…始動!『仮面ライダークロニクル』!
26話…誕生!仮面ライダーポッピー!
27話…告白!大我×ニコ!
28話…改心!ポッピーピポパポ!
29話…誕生!パラドクスレベル99!
30話…誕生!ゲンムレベル0!
31話…共闘!エグゼイド&ゲンム!
32話…誕生!仮面ライダークロノス!
33話…裏切!鏡飛彩!
34話…誕生!仮面ライダーレーザーターボ!
35話…顔出!九条貴利矢!
36話…誕生!エグゼイドムテキゲーマー!
37話…誕生!ブレイブレベル100!
38話…共闘!エグゼイド&ブレイブ!
39話…消滅!パラド!
40話…共闘!エグゼイド&パラドクス!
41話…対決!ブレイブ&スナイプVSグラファイト!
42話…誕生!『ドクターマイティXX』!
43話…誕生!大我クロノス!
44話…活躍!5人ライダーレベル1!
以前、ここの記事でのコメント欄にてこんなやり取りをした。
→そもそも神の力借りれば大我クロノスなんていらなかったという指摘は盲点でした。
それはある意味当然です。決して可笑しい事ではありませんよ。何故なら、『エグゼイド』は作品内の粗を相殺する事に(一応は)成功しているから。どんな作品にも粗は必ず存在しますが、それでも「名作!」と今も名高いライダー作品が存在しているのは、その作品内の粗を話の完成度やノリで殺せているからです。『電王』でモモタロスが「戦いってのはな、ノリの良い方が勝つんだよ!」なんて事を言ってましたが、この台詞は正に『電王』を象徴するワードですよ。現在もなお人気な『電王』にだって粗や謎はあります(カイってなんだったの…?)。ですが、それでもここまでファンが多いのは『電王』と言う作品のノリがそれらを殺せたからですよ。盛り上がりや完成度と言うのは、人に粗を気にさせない不思議な力があるのです。
『エグゼイド』もそう言う類いの作品ではあります。例えば大我クロノスの場合、「神の才能で最初から行けるようにしろ。」と言うツッコミの前に「うおおおおおお!!!遂にレベル50までしか強化が無かった大我がまさかのクロノスに!!!!」と言う瞬間的な盛り上がりが前に出る。だからテキトーさんがそこに気付かなかったと言うのは全く変な事ではありません。
では何故、『エグゼイド』は例年以上に粗が目立つのか?その理由は一つ。多すぎるからです。要するに『エグゼイド』は「粗を出してはそれをノリで殺す」と言うループが延々と繰り広げられています。だからそのノリに「ノレる」人は気付かないかも知れませんが「ノレない」人は気になってしまう。最近、『エグゼイド』の粗の多さに気付いてくる人もちょこちょこ増えてきている中、それでもなお持ち上げる人の方が多数は訳は、『エグゼイド』と言う作品のノリに「ノレる」人の方が一般的だからでしょう。
自分で書いてて「確かに!」と気付いた(ェ)。『エグゼイド』はあらゆる粗や描写不足を「盛り上がり」で消し飛ばしていたのだ。
例えば今回のレベル1無双だって改めて整理すると可笑しな点でいっぱいだ(何故、リセットの影響で檀正宗の手に戻ったプロトガシャットを黎斗神が持っている!?)(何故、エグゼイドレベルXにもバグスター分離機能がある筈なのに態態レベル1で挑む!?)。しかし、そう言ったツッコミの前に「うおおおおおお!!!ここに来て今まで空気と化していたレベル1の活躍が!しかもエグゼイドだけでなくサブライダー四人まで!」と言う心の高ぶりが先に出る事で、上記のツッコミ所を視聴者に「気付かせない(気にさせない)」事に成功しているのだ。コメントのやり取りで「『エグゼイド』のノリに「ノレる」人は気付かないが「ノレない」人は気になってしまう」と書いていたのは、『エグゼイド』製作陣が(恐らく)狙っていた爆弾の爆発に巻き込まれた人はその瞬間の「盛り上がり」に「ノる」事が出来るが、間一髪それを逃れた視聴者はあれやこれやと気になってしまう、即ち、「ノレない」と言う事だったのか(自分で書いておいて!)
『エグゼイド』を楽しめている視聴者は「ノレる」人、楽しめない人は「ノレない」人、だったんだな。
▼新ライダーの印象を下げるスタイル
『エグゼイド』に次ぐ新ライダー、その名も『仮面ライダービルド』!9月3日、放送開始!それに先駆け、『エグゼイド』にも一足早くビルドが登場!さあ、果たしてビルドはどんな活躍をしたのか!?
なんと、誤って殺人を犯してしまった!!
ちょっと酷くない!?何度も言ってるけど「コンティニュー出来るからセーフ」「黎斗神だからセーフ」じゃねぇからな!?しかも人を殺しといて「ごめ~んwww」の一言で済ませるとか、サイコパスにも程があるぜ…!変だなぁ…?『ビルド』は大森P続投の筈なのに、自分の作品で自分の作品の印象を悪くしてるぞ…?大森Pの真意とは一体…?
「エヘッ。」じゃねぇよ!!!!?!!!?
▼そして遂に、
『エグゼイド』最終回!8月27日は休みが取れたので、感想記事は当日にupしますよ~!多分!(オイ)それと、自分は新宿バルト9にて行われる最終回後夜祭に参加します。大森Pと高橋氏のトークがあるらしいので、そこで何か気付いた事があればそれは総括に書こうと思います。お楽しみに。
最終回の「視聴者のやって欲しかった事」は「再現!1話冒頭!」かな?
ではこれにて。