レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

『仮面ライダービルド』19話「禁断のアイテム」感想+考察

▼「拳銃を作っている工場の人間は犯罪者か?」
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左翔太郎「おい!お前が運命の子か?」

運命の子「誰だい?君は。ここの人間じゃないね。組織に選ばれるような知能があるようには見えない。」

左翔太郎「んだと!?年上に向かってなんて口を…」

(ガイアメモリを見つける翔太郎)

左翔太郎「ガイアメモリ…?お前が…お前が作ったのか!?おい!!」

(ダブルドライバーの入ったアタッシュケースを奪う運命の子)

左翔太郎「あっ…おい!何してんだよ!」

運命の子「これは凄い!誰が考案したんだい?このドライバーを使用した人間は僕と一体化出来る!同時に二本のメモリが使え、僕の知識全てを備えた究極の超人が生まれる!ハハハハッ…。」

左翔太郎「何が可笑しい!この悪魔野郎!お前達の作ったメモリのせいで、どれだけこの街が泣いてんのか分かってんのか!?」

運命の子「拳銃を作っている工場の人間は犯罪者か?違うだろう?使って悪事をする人間が悪い。僕は只、より効果の強いメモリが見たいだけなんだ…。」

左翔太郎「黙れ!!」

▲『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010(『仮面ライダーW ビギンズナイト』)』より。

 何故このシーンを引用したのかと言うと、
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万丈「許せねぇ…!俺をモルモットにしただけじゃねぇ。香澄の命まで奪いやがって…!葛城は人を人だと思ってねぇんだよ!そんな奴は殺されて当然だ!」

戦兎「確かに、ネビュラガスの副作用を無視して、人体実験に踏み切ったのは問題だ。けど科学の発展と言う観点で言えば、ここまでのシステムを構築した功績は大きい!」

万丈「何言ってんだよ…。そいつは多くの犠牲者を出したんだぞ!仮面ライダーだってマスターがパクんなきゃ只の殺人兵器だったかも知んねぇんだぞ!」

戦兎「科学を軍事利用しようとするのは周囲の思惑だ!科学者の責任じゃない!

万丈「悪魔の科学者の肩入れをすんのか?ふざけんな!」

▲『仮面ライダービルド』9話「プロジェクトビルドの罠」より。

 『ビルド』のこのシーンを観た時、翔太郎と運命の子(園崎来人/フィリップ)のあのやり取りを思い出したからです。

▼自分で作るよ!変身アイテム

 ビルドドライバーとダブルドライバー(別名、ガイアドライバー2G)、この二つのベルトの共通点は、二つのアイテムを装填する事で仮面ライダーに変身出来る所…ではなく、開発したのが敵組織と言う点だ。…まぁ、こと『仮面ライダー』に於いては珍しい事象ではないが(初代からそうだしね)。しかし、「敵組織」とは言うものの、『ビルド』の場合、開発者は葛城巧である為、実質的にはビルドドライバーは主人公である桐生戦兎の作ったものである。捻ってるなぁ…!そういや、ビルドのパワーアップアイテムって皆、桐生戦兎(葛城巧)の発明品だね。ラビットタンクスパークリングは勿論、今回登場したハザードトリガーも葛城が発明したみたいだし。この感じだと最終フォームの変身アイテムも戦兎が開発する事になりそうね。
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 何とな~くこの人みを感じる…!

 戦兎が開発するならそれでも良いけど、あまりにも「何でも有り」過ぎてもアレなので、何かしらの捻りやデメリットが欲しい所だね(スパークリングはちょっとそんな感じだったし…!ムテキよりはマシだけど)。

 …今回もここまでです(短ッ!!)。最近、数話纏めて感想記事を作成してしまうパターンが多くなってますが、何と言うか…やっぱり一話ずつ感想を書きたい!(謎の拘り)なので、内容は薄くなってしまうかも知れませんが(凝れる時は凝ります!)、これからはなるだけちゃんと次の回が放送される前(即ち、その回が放送されてから一週間(次週が休みから二週間)以内)には感想記事を書き上げて投稿したいと思っています。頑張るので応援(?)宜しく御願いします。

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』16・17・18話 感想+考察

▼第一章・完!&第二章始動!

 最近、更新が途絶えていてすみません!年始後、体調を崩してしまいまして…!結構記事を書き溜めているので、早く消化したい…!それはそうと、最近『ビルド』が面白くなってきた気がする。これまでこのブログで突っ込んできた部分は多くは改善されてはいないのだけれど…、なんでだろ。人物描写が多く(良く)なってきたからかな。『平ジェネFINAL』も万丈のドラマが結構評価されてるし。やっぱり大事なのは「設定描写」よりも「人物描写」なんだろうな。と言う訳で、今回は第一章最終回たる16話と、第二章序章たる17、18話の感想を纏めて。…まぁ、16話の感想が書き終わらなかったから先週と今週のも合体させたってだけなんだけど(笑)。あ、あと以下はちょっとだけ『平ジェネFINAL』のネタバレがあるので気を付けて下さい。それではどうぞ。

16話「兵器のヒーロー」

17話「ライダーウォーズ開戦」

18話「黄金のソルジャー」

▼人物の『ビルド』と設定の『エグゼイド』

 『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL』を書いた脚本家は二人いる。一人は『ビルド』メインライター・武藤将吾、もう一人は『エグゼイド』メインライター・高橋悠也だ。…のだが、レジェンドライダーパート(オーズ、フォーゼ、鎧武、ゴースト、エグゼイド)の部分は全て高橋悠也が担当したのだと言う。

──レジェンドライダーの編成は最初から決まっていたのでしょうか?

高橋●そうです。ただオリジナルキャスト全員が出られるかどうかは未定だったので、とりあえず確定した人を入れ込んだ話を書き、後から追加して調整しました。

武藤●レジェンドライダーのシーンはすべて高橋さんが書いてくださいました。

高橋●レジェンドライダーの活躍を書くのは楽しかったです。昨年も登場したゴーストと鎧武に加えて、さらに前の作品であるフォーゼとオーズが書けたのは嬉しかったです。その分、作品を愛してくれるファンの方が満足出来るアフターストーリーにするのは大変でした。自分でも歴代作品を勉強しましたが、各作品を担当されたプロデューサーの方々にも助けていただいたんですよ。

武藤●最終回後の『オーズ/OOO』をどう描くかはかなり話し合ったんですよ。高橋一浩プロデューサーから意見を聞き、本編だけでなく、その後の映画(『MOVIE大戦MEGAMAX』)にも連動した話になったのは良かったですよね。僕もグッときました。

▲『宇宙船 vol.159』より、武藤将吾、高橋悠也のインタビュー。

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 『平ジェネFINAL』を観た人なら何と無く分かって貰えると思うのだが、レジェンドライダーパートって「設定」の塊過ぎない?「財団X製のアンクと映司の割れたタカメダルが共鳴し…」「今は教師である如月弦太朗の母校、天ノ川学園高校には宇宙のエネルギーが…」「天空寺タケルはかつて宝生永夢に命を救われ…」「神様は神様だから(笑)」etc…。『エグゼイド』を観ててもそうなのだが、高橋悠也は結構、設定に凝るよね(それも既存情報を使った)。まぁ、たまに目茶苦茶唐突な情報が出てきたりもするけどw 対して『ビルド』パートは「人物描写」(特に万丈)の方が目立ったね。『平ジェネFINAL』がちゃんと『ビルド』のドラマになっていたのもファンの評価ポイントの一つである。人物の武藤将吾と設定の高橋悠也、そんな二人がコンビを組んだからこそ、『平ジェネFINAL』は幅広い層にウケたのかも知れない。

 で、前々から自分は『ビルド』を「話は面白い」と評してきたのだけれど、「話『は』面白い」と言ってきた理由は他を誉める事が出来なかったからである。その理由は数あれど、一つに集約するならば「御都合主義」と言う言葉になる。でも、最近はその「御都合主義」感が薄れてきている気がする。と言うか、先日自分は『ビルド』に「玩具の魅せ方下手スギィ!!」と批判したのだけれど、このところ、そう言う感想はあまり浮かんでこないんよな。と言うか、スクラッシュドライバーが出てきた辺りからは、「玩具ありきのストーリー」と言う面が強化されてきた気がする。

↓玩具がどうこう言ってた記事です。


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 個人的に「良い!」と思ったのはオクトパスライト。ブラッドスタークの正体が判明する13話が初登場だが、「マスターの知らない(内緒で浄化した)ボトルで攻略する」と言う流れを作れたのは見事だったね。そういや、14話でオクトパスとライトのフルボトルはスターク(マスター)に奪われてる筈なんだけど(偽物だったのはそれ以外のボトル)、いつ取り返したんだ…!?

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 最新話でも北都のベストマッチ(フェニックスロボ、スマホウルフ)を魅せる描述としては上手かったね。まぁ、「スパークリングは?」とは思ったけど。兎に角、突っ込み所はあるものの、玩具の出し方に違和感が減ってきたので、個人的には嬉しいところ。もっと頑張って戴きたい。

 そんな訳で(どんな訳だよ!?)たまには普通の感想っぽい感想を書こうかな、と思います。

▼誕生!クローズチャージ!
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 誕生!クローズチャージ!ちゃんと前見えてるのかこのマスク…!クローズは万丈の彼女・香澄から採取した成分が入ったドラゴンフルボトルで変身するライダーだったので、それを使わなくなってしまうのはちょっと「えぇ…!」って感じだったのだけど、ドラゴンスクラッシュゼリーはドラゴンボトルを元に開発された上に、クローズチャージ(とグリス)の使用する武器、ツインブレイカーにはドラゴンボトルもセットすることもあるので、ギリギリセーフと言ったところ(?)。クローズドラゴンを装填した必殺技もあるけれど、細かい事を言うと、クローズドラゴンにはドラゴンボトルを挿していて欲しかった…!まぁもしかすれば終盤辺りで更なる必殺技発動時にドラゴンボトル装填とかあるかも知れないし、ないかも知れない(笑)。

▼登場!猿渡一海/グリス!

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 完全に音矢です。本当にありがとうございました。

 まぁ、「カシラがみーたんファンだった」と言うのは恐らく今後の伏線なんだろうけど(これで本当に「只のドルオタでした!」じゃああまりにもしょ~もなさすぎる…!)。それにしても、まさか「みーたん」要素がここに来てまた出てくるとは…!と言うのも、実は「石動美空はネットアイドル(みーたん)をやっている」と言う設定は急遽追加された物なのだ。

 美空には違った一面があるんですが、それは急に加わった設定です。1、2話の台本が出来上がった後で、武藤さんが「美空を引きこもりにすると目立った活躍がさせられない」と言い出しまして。「あなたがそうしたんでしょ」と思いましたけど(笑)。そうして、美空を活躍させるために新たな一面を考えることにしました。周りでおバカな男たちがにぎやかにかけ合っているので、普段な美空のままでも暗い感じにはならないと思いますけどね。美空自身にもお父さんの惣一さんとのかけ合いがありますし。

 ▲『仮面ライダービルド キャラクターブック No.0~BINDING~』より、大森敬仁のインタビュー。

 「違った一面」と言うのが恐らくネットアイドル(みーたん)だろう。喫茶nacitaに身を隠していた美空がネットアイドルをやっている点には色んな視聴者が突っ込んでいたし、自分もその一人だったので、「この設定、追加する意味あったのか…?」と常々思っていただけに、ここでまたその設定が活きてくるのには驚き。果たして今後の展開にどう繋がって来るのか…!(まぁ、「マスター(スターク)のせい。」で片付けられそうだけどw)

▼復活!内海!
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 うん、知ってました(笑)。思ったより再登場早かったな。まぁ、スタークの顔を変えられる能力等を考えると、内海本人とはまだ断定出来ないけれど。これから何かしらの何かしらで何かしらの暗躍をするんだろうけど…、今は特に言う事はありません(ェ)。ぶっちゃけ12話以前はそれと言った活躍をしていなかったのでなんともなぁ…。「いるだけ」感が半端無かったよね。…まぁ、頑張って目立って下さい(なんじゃそりゃ)。そういや、「いるだけ」と言えば…
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 この人も最近、「いるだけ」ですね…!

▼こんな感じで宜しいでしょうか?

 久しぶりにそれっぽい感想を書いたな。引用ばっかりってのも疲れるのでたまにはこう言うのも良いね。…と言いつつ、また今後も引用ばっかりになるんだろうけどw 取り敢えず『ビルド』、悪くない展開になってきてるので、これからも楽しく視聴出来ればな、と思っております。

 

ではこれにて。

SHINNEN

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 明けましたね。自分がこのブログを開設したのが去年の2月なので、何気に当ブログは一周年が目前にまで来ているのです。まだまだ当ブログの閲覧者数は少ないのですが、たまに記事を投稿するとえらい数のアクセス数を叩き出したりもして、見てくれる人がいるならやっぱり続けられる限りは続けたいなとは思っています。…はい、そうですよね。さっさと『ビルド』16話と小説『ゴースト』の感想を書けって話ですよね。「年末年始」と言う仕事の山場を乗り越え次第、順次upしますので、もう暫くお待ちください。『アマゾンズ』の映画や『風都探偵』の単行本発売等、今年もイベント盛沢山!どんどん色んな感想や考察を書いていく予定ですよ~!と言う訳で、引き続き「レイジング野郎」のブログをよろしくお願い致します。

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』15話「桐生戦兎をジャッジしろ!」感想+考察

▼パラド可愛い!!
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 パラドって可愛いの!?!?

 『エグゼイド』ファン(特に女性)からよく聞く言葉の一つに「パラド可愛い!!」と言うのがある。自分は全く理解出来なくて…。女性ファンも一定数いる『仮面ライダー』だが、女性の言う「可愛い」とは一体何なのだろうか…。と言う訳で、今回は「それ」について書いていこうかな、と。

▼母性擽られちゃう!

 二ノ宮知子と言う漫画家を御存知だろうか?社会現象を巻き起こした『のだめカンタービレ』を代表作に掲げる彼女は、一児の母にしてライダーファンである(特に『W』が好きなのね。自らを「風都市民」と名乗るとは…!)(そういや、『風都探偵』の単行本の発売が決まったね。感想記事は来年の春まで温存かよォ~!!)。そんな彼女は、「作品の取っ掛かり方」についてこう述べる。

 ──当事、僕の周りでも、突然「『電王』って面白いね!」って言い出す女性が結構いて、年賀状に電王の絵が書いてあったりして。『電王』しか見てないって人も結構いるみたいですね。

二ノ宮 「(佐藤)タケルくん、可愛い!」「イマジン、可愛い!」みたいな、それは大きいと思いますよ。愛おしくなっちゃうんですよ、やっぱり。

(中略)

──最近の明るい雰囲気のライダーと較べると、(『555』って)暗くて驚きませんでした?

二ノ宮 うん。画面も暗いし、話の始まり方も暗いなとは思ったんですけど、でも『555』はすんなり入ってきたんですよね。やっぱりキャラがよかったのかな。たっくんにもすぐに入り込めて。(中略)『555』は内容に関して何の情報もなく見始めたんですけど、たっくんも最初から猫舌キャラとか、結構可愛さがあったので、女はそういうのがあると「あ、可愛い!」って思って、すぐノッていけるんですよね。

──やっぱり「可愛い」がポイントなんですね(笑)。

二ノ宮 女っていうか、お母さんの場合はもうそれですよ(笑)。木場くんも可愛いし。もうね、お母さんの気分になっちゃうんですよね。『鎧武/ガイム』だって、自分の息子でもおかしくないような年の子たちがわちゃわちゃやってて可愛いじゃないですかっていう。

▲『永遠の仮面ライダーシリーズ 語ろう!555・剣・響鬼』より、二ノ宮知子のインタビュー。

 成程、女性は作品を「理屈」ではなく「感覚」で視聴をするかどうかを判断するのか。『555』の乾巧や『電王』のイマジンズ(タロスズ)を「可愛い!」と思える理由は「母性」からなのか。…要するにフーフーしないとスープが飲めないたっくんなんかを見ると「もう~❤しょうがないなぁ~❤」みたいになっちゃう的な?子供っぽいと可愛い的な?う~ん…!と言う訳で、「母性」でググったらこんなのが出てきた。

もうっ、たまらん! 「母性本能くすぐり系男子」の特徴3つ|「マイナビウーマン」

 母性を擽る3つの特徴とは、1に「人の言うことを素直に聞く」、2に「ギャップがある」、3に「甘え上手」なのだと言う。パラドは…、

1、人の言うことを素直に聞く
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 「こ"へ"ん"な"さ"~~~い"!!!」のシーン以降は最早永夢の愛犬ポジションだな…!永夢ラブだから(笑)(by甲斐翔真)

3、甘え上手
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 「こ"へ"ん"な"さ"~~~い"!!!」のシーン以降は(以下略)『平ジェネFINAL』の例のシーンのパラドの嬉しそ~~~な顔ときたらw(気になる方は『平ジェネFINAL』をチェック!)

 ギャップは…よく分からない。甲斐翔真も言ってたけど、パラドって実は「キャラクター性」自体は1話から完遂されていたからね。

甲斐 悪いことをしてるんだけど、"悪意はない"のがパラドだったんですよ。無邪気で自由奔放で素直なんだけど、結果が悪だっていう。それに気がついたのが39・40話ですね。僕のすべてはそこにあると思ってます。自分のやってきたことにやっと気がついて、取り返しのつかないことをしたんだって泣き叫ぶ……パラドはそういう"きれいな心"を最初から持ってるんです。それが出せてなかっただけで。キャラクターとしては、実は1話から最後まで変わらずに貫いているんですけど、ただひとつ変わったのが「命の重さを知った」という、それだけなんです。

▲『仮面ライダーエグゼイド公式完全読本』より、甲斐翔真のインタビュー

 取り敢えず、パラドはこの母性擽る3つの特徴の内、二つを満たしていたんだな。だから女性ウケも良かったと。後は、二ノ宮知子の言ってた「自分の息子でもおかしくないような年の子」って言うのも「可愛い」ポイントの一つなら、パラドは謂わば「子供」のようなキャラクターだし、彼の場合はそういうのもあって、若い層の女性からも人気だったのかも。

 

 …ん?待てよ…?と言う事は…

▼氷室幻徳可愛い!

1、人の言うことを素直に聞く
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氷室「スタークめ…、何度俺の邪魔をすれば気が済むんだ…!」
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石動「お前の得する良い情報教えてやろうか?」
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氷室「聞く!」

2、ギャップがある 
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氷室「スタークめ…、今度こそは…!(ダンディ)」
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石動「ところで良い作戦があるんだけど乗る?」
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氷室「乗る!(ピュア)」

3、甘え上手
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氷室「またもやスタークの所為で…!もうあんなやつ頼るもんか…!」
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石動「そんなことより俺に考えがあるんだけど聞いちゃう?」
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氷室「聞いちゃう!」

 嘘だろ…………まさか……………まさか………………!?
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 氷室幻徳って「可愛い」のかああぁあぁあああぁ~~~~!!?!?!?!!!??!?!!!!?

 まさかローグとスタークの二人のやり取りの中で母性を擽る3つの特徴全てを満たしていたとは…!や、最近増えてきたんですよ…。「げんとくん可愛い!」って声が!!!!!そう言うことなの!?!?そうなのか…!氷室幻徳は可愛いのか…!(頭を抱える)にしても氷室幻徳、なんであんなにスタークの(言う)事信用するんだ…?

▼「パラド可愛い!」は理解出来ないけど、

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 「パラドはサンタクロース信じてそう!」って話は凄ぇ納得した。

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』14話「偽りの仮面ライダー」感想+考察

▼全然関係ないけど

犬飼:ゲームも、アニメも好きなんです。今も『いぬやしき』『うまるちゃん』など深夜アニメを何本か観ていて、それがリラックスする時間でもあります。撮影が毎日朝はやいのであまり寝る時間が遅くなりすぎない程度に、アニメタイムを楽しんでいます。

仮面ライダービルド犬飼貴丈、憧れのライダーは水嶋ヒロ「家族全員で観ていました」 - エキサイトニュース(1/5)より

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 犬飼君、『うまるちゃん』観てるの!?

 俺も観てるぜ『うまるちゃん』!(だからなんだ)まぁ、それはさておき、今回はあまり時間がないので短めでいきます(最近そんなのばっかだな…時間をくれ…)。批判って程でもないけど、自分が常々「そりゃあどうなの?」と思っている事を一つ、簡単に書こうかな、と。それは、

▼衝撃の真実、敵がバラしスギィ!!

 と言う事。や、別に悪い事じゃないんだけど、あまりにも多いとやっぱり違和感を覚える。

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スターク「葛城がファウストを作ったんだよ!」

戦兎「な、なんだってー!?」
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桑田「葛城は生きてるんだよ!」

戦兎「な、なんだってー!?」

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鍋島「スタークの正体は石動惣一だったんだよ!」

戦兎「な、なんだってー!?」
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マスター「ローグの正体は氷室幻徳だったんだよ!」

戦兎「な、なんだってー!?」

 何て言うか、あんまり自分達の手で真相に近づいてってないのよな。そこがちょっとモヤモヤする。…ごめん、気にしない人は気にしないんだろうけど…自分は少しだけ「うーん」となってしまうのです。

 

ではこれにて。(早ッ!!)

『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』感想+考察

▼『平成ジェネレーションズFINAL』!それは!

 平成最後の集大成!約20年の長い歴史を締め括る最後の映画を作った精鋭達の名は!

 大森敬仁!プロデューサー!『ドライブ』にて初チーフプロデューサーを担当!『平ジェネFINAL』の主役である、『エグゼイド』、そして現行の『ビルド』も現在プロデュース中!

 高橋一浩!プロデューサー!『W』よりサブプロデューサーとして作品達を支え、『ゴースト』にてチーフプロデューサーに昇格!『平ジェネFINAL』にも登場する『オーズ』、『フォーゼ』のサブプロデューサーも担当!

 高橋悠也!脚本家!『ドライブ』よりライダー脚本初参戦!『エグゼイド』では『555』以来の「全話執筆」を完遂!多くの視聴者を虜にした!

 武藤将吾!脚本家!現行作品『ビルド』より初参戦!自称ライダーオタクの筆は視聴者からの指事も熱く、今もなお執筆中!

 上堀内佳寿也!監督!『ゴースト』始動PVより始まり、『アラン英雄伝』、『ゴライダー』、『スペクター』を経て、『エグゼイド』30話で遂にTV本編に参戦!『ビルド』でもセカンドパイロットを担当!

 『平成ジェネレーションズFINAL』!それは、「今」を今も作り続けている新生達によって制作された、ニュージェネレーションムービーなのである!!

(因みに「平成」の元号は2019年に終了するみたいですね(オイイイイイィィィィ!!!!))

▼『平成ライダー』を知る者達
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 とは言うものの、彼らはこれまでの『平成仮面ライダー』を知る者達でもある。プロデューサー陣は言わずもがなだが、高橋悠也武藤将吾「ライダーオタク」(とは言え、高橋悠也は全作は観ていないのだとか)であり、上堀内佳寿也も助監督として過去作を支えてきた。

──不思議なもので、まだみなさん若いのに、貫禄さえ感じさせるというか。

上堀内 そうですよね。何より、変身がカッコいいんですよ。いちばん最近までやっていた西銘(駿)も「やっぱりゴーストは西銘しか考えられないな」と思わせてくれたし、佐野(岳)に久しぶりに神様じゃない紘汰をやってもらったのも楽しかった。福士蒼汰も、あの笑顔は当時と全く変わらないんですけど、現場の空気を自然と引っ張っていく姿はさすがだなと思いました。そして渡部秀三浦涼介は、映司とアンクということじゃなくても、「この2人で作品を撮りたい」と思わせてくれる役者ですね。台詞にしなくても思いをしっかり表現できる力があるんです。今回は、彼ら歴代の主役たちにもすごく助けられながら、現役キャストも全力でがんばった映画になっています。ぜひ、楽しんでください。

▲『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』パンフレットより、上堀内佳寿也のインタビュー。

 因みに、「この2人で作品を撮りたい」と思わせた渡部秀三浦涼介だが、三浦涼介の方はスタッフ陣ではなく、渡部秀本人から声を掛けたのだとか。
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──(中略)この「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」で、渡部さん演じる仮面ライダーオーズ / 火野映司と、三浦さん扮するアンクが復活するに至った経緯を伺えればと思います。レジェンドライダーキャストの復活は、各プロデューサーからのオファーで実現したのでしょうか?

渡部 もちろん僕やほかの方々はプロデューサーさんからお話が来てると思うんですけど、りょんくんに対しては僕から直接お願いしました。先日、共通の知人の結婚式用のビデオを撮るために、僕とりょんくんと高橋(一浩)プロデューサーが焼肉屋に集まったんです。そのときにオーズ復活の話をいただいたので、「りょんくんも出ちゃいなよ」って言って。その場ではまだ本格的な話ではなかったんですが、その晩にりょんくんに本気でメールしました。

──やはりお一人で出演するよりは2人一緒に、という思いが強かったのでしょうか。

渡部 単純な話、りょんくんがいないとオーズじゃないので。それだけですね。僕1人で映画に出ることはもちろん可能なんですけど、ファンの方はやっぱり2人で並ぶ姿を一番楽しみにしてくださっていると思うんです。僕もそれに応えたかった。映司の横にはいつもアンクがいたので、自然な流れでした。考えることもなく、当たり前のように僕からお誘いしました。

三浦 そういう思いでいてくれたのは、純粋にすごくうれしかったですね。このご時世ですから、自分たちがやりたいと思ってもそううまく進んでいくものばかりではないと思いますし。メールをもらってからも、まあ期待はしつつ、半分は「いつかはできればいいな」っていう思いでもあって。ただそれからはわりと速いスピードで話が進んで、制作側から正式にオファーもいただきました。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」特集 「仮面ライダーオーズ / OOO」渡部秀×三浦涼介インタビュー - 映画ナタリー 特集・インタビューより。

 …話が逸れた。

▼ぼくらのかんがえるさいきょうのかめんらいだー

 スタッフ陣が「平成仮面ライダー(『オーズ』、『フォーゼ』、『鎧武』、『ゴースト』、『エグゼイド』、『ビルド』)」を知っており、その話を拡げていくと言う作り方は、謂わば「ファンの二次創作」的サムシングを感じる。しかし、そんな『平ジェネFINAL』の中にも確りとプロデューサー陣の思う「『仮面ライダー』の何たるか」が込められているように感じた。
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 大森敬仁の場合↓

――最後に、大森さんが考える「仮面ライダー」像とは? また、仮面ライダーでもスーパー戦隊でもない、新しいヒーロー番組、ヒーロー映画を作る構想などはありますか。

ようやく僕自身が仮面ライダーとは何かっていうのをようやく理解しはじめたくらいのタイミングだと思うので、新しいヒーロー番組までは至っていないですね。最初に「仮面ライダー」を担当した『ドライブ』は、やっぱり「仮面ライダーってなんなんだろう」と模索しながら作って、完成したときにその意味を知ったという感じでした。

少しずつやっていくと、悪と善が表裏一体というか、切り取り方によっては悪にもなるし善にもなるというところがたぶんテーマなんだろうなというふうに感じてきました。そこは本当に現実世界もそうだなと思うのですが、そういうところを描いていければいいんじゃないか。一方で、やっぱり子どもがたくさん見る番組なので、最終的に人として正しいことは描かざるを得ないとも思いますが、悪も善になりうるというか、自分が善だと思っていることが必ずしも善じゃないということが表現できればいいのかなと思っています。

さあ、新しい「仮面ライダー」を始めようか - 東映・大森Pが語るエグゼイドとビルドの"二か年計画" (5) いま、この社会で仮面ライダーを作るということ | マイナビニュースより。

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 高橋一浩の場合↓

高橋 平成ライダーシリーズって、スーパー戦隊シリーズと違ってフォーマットがあるようでないじゃないですか。実際、その年々のモチーフも自由だし、ドラマも自由みたいなところがあるんですが、敵も味方も同じテクノロジーから生まれていて、お互いの主義主張の違いから戦うという一種の同族争い……ここだけは昭和の仮面ライダー1号の頃からずっと変わってない部分なんじゃないかなというふうに思っていて、今回も踏襲しています。

▲『仮面ライダーゴースト公式完全読本』より、高橋一浩のインタビュー。

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 本作の敵、カイザー/最上魁星の真の目的は、平行世界移動装置「エニグマ」を使い、永遠の命を手に入れる事。「永遠の命」と聞くと、ライダーファンとしてはやはり仮面ライダーゾルダを思い浮かべない訳にはいかないね(笑)。『龍騎』の場合、仮面ライダー達は其々の思う「正義」の為に戦うんだけど、最上魁星もまた、「永遠の命」と言う自身の「正義」の為に行動していたのだろう。しかし、だからと言って二つの世界を合体させ、消滅させる事は「悪」である。この辺は「大森敬仁的仮面ライダーだね。
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 そして、そんなカイザーを攻略する鍵となったのは、カイザー自身が開発した「エニグマ」だ。戦兎は「エニグマ」のシステムを弄る事でカイザーの目的を阻止する。また、最上魁星は「財団X」の偽コアメダルにより、グリード達を復活させるのだが、その中の一人、アンクは味方と化し、映司と再び共闘する事となる。「敵と同じ力を使い戦う」。この辺は「高橋一浩的仮面ライダーを感じる。

 大森敬仁と高橋一浩は『鎧武』以外のライダー作品全てに関わっている(そういや、「『鎧武』の佐野岳を呼んだのは誰なんだろう?」と思っていたら、エンドロールに武部直美の名前があったね。)。即ち、『平ジェネFINAL』はこの二人のプロデューサーの思い出が籠った作品って事だね。
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 脚本家の二人は、『仮面ライダー』視聴者と言うだけあって、我々のようなオタク的思考で脚本を書いていたんだろうな(レジェンドライダー達を担当した高橋悠也みたいだけど)
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 意外にも、今作品の軸となったキャラクターは万丈龍我/仮面ライダークローズ。ビルドは本編1話以前から仮面ライダーをやっていたので、今作に登場する仮面ライダーの中で、まだそれになりたてのキャラクターというのは万丈だけなので、レジェンドライダーと絡んでいく中で、万丈が「戦う意味(理由)」を探していく、と言う構造になっている。「あなたのその拳で、多くの人の力になってあげてください」と言う香澄のメッセージから、仮面ライダーに変身する覚悟を決めた万丈だが、そりゃあいきなりそんな事言われてもよく分からない訳で。今回はそこを確り固めてくれたのが良かったね。(そういや、『アマゾンズ』映画化するのね~。長瀬の登場は果たして…?)

武藤 万丈はTV本編第1話から登場して仮面ライダーになるまでのストロークが長いので、なぜ仮面ライダーにならなければいけないのか、そのストーリーをしっかり描けるというのがありました。その答えがこの映画ですね。本当はTV本編でやりたいことではあるんですが、レジェンドライダーも登場するこれ以上の舞台はないというか。それぞれの仮面ライダーの価値観を知って、自分なりの答えを出すというのは、桐生戦兎の仮面ライダービルドだけでは多分もう少しいろいろなことが必要でしょうから。そういう意味では万丈が一人前になったという完結感を持たせたつもりです。

▲『HYPER HOBBY ハイパーホビー vol.6』より、武藤将吾のインタビュー。

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 上堀内監督に関してはやっぱり、「愛」が凄かったね。流石は今までレジェンドライダーを支えてきた人なだけある。正直、もうちょっとフォームチェンジや生身アクションを観たかった気もするけど、全然満足でした。ありがとうございました。 

上堀内 いざ彼らを迎えて撮るとなると、いろいろな思いがこみ上げてきました。ライダー時代を経て、多くの現場で揉まれてきた彼らは、すごく成長していましたね。みんな忙しいから、スケジュールに余裕はなかったけど、彼らと共演する機会が多かった赤楚(衛二)あたりには、特に刺激になったんじゃないでしょうか。

▲『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』パンフレットより、上堀内佳寿也のインタビュー。

 

▼結論

雄次 靖子さんは「特撮に詳しくないから」という理由で下山健人さんや毛利亘宏さんを東映に紹介されたんですよね。それ、大事だなって思いました。「特撮、大好きです」って言う人が脚本を書きたがることも多いけど、それはただのマニアである場合が多くて。

靖子 そういう人って、えてして設定ばかりにこだわりすぎますよね。東映にもよくライター志望者が書いたものが送られてくるらしいんですけど、送られてくるのはシナリオじゃなくて設定が多いんですって。個人的には、内容が設定よりも面白ければいいと思いますが。(中略)やっぱり基本は小さい子が見るものじゃないですか、特撮って。あとは、あんまり設定に凝りすぎると「そこ説明してもつまんないでしょ」って思います。確かにライダーは戦隊との棲み分け上、少しドラマが複雑だし、主人公たちも大人っぽいですけど、それでも「この設定は大人が突っ込みそうだから」みたいな意識では書いていないです。むしろライダーもどんどん魔法チックになってきているので、戦隊との差は少なくなってきてるかも。

▲『ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる アニメ・特撮脚本術』より、小林靖子小林雄次の対談。

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 自分は「そこ」を『ビルド』本編の「問題(不安)点」と考えているのだけれど、こと『平成ジェネレーションズ』と言う舞台は、「そこ」が許される世界観よね。兎に角、製作陣の「熱」「愛」が痛いほど伝わってきた作品だった。キャスト陣も楽しそうだったな。もっと色々言いたい事はあるけど、一先ず、自分は『平成ジェネレーションズFINAL』と言う作品をこう評そうと思います。
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 『平成ジェネレーションズFINAL』!それは、数々のクリエイターとキャストの主張と愛慕が聯合し誕生した、壮大なる「二次創作」である!!!

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』13話「ベールを脱ぐのは誰?」感想+考察

▼この脚本家、ライダーオタク!

きっかけは、息子でした。偶然一緒に観たニチアサに衝撃を受けると同時に、これまで「平成ライダー」に触れてこなかった己を猛烈に悔やみました。
それからというもの、クールかつハードな第一期に酔いしれ、娯楽性を追求した第二期に興奮し、気づけば「平成ライダー」を熱く語るオッサンになっていました。
第19作。「仮面ライダー」の歴史の重みを真摯に受け止め、最大級の敬意を表すとともに、これまで培ってきたノウハウを活かして、子供も大人も燃える作品を志していきます。
一年間、どうぞ宜しくお願いします。

マイナビニュース「仮面ライダー最新作は『仮面ライダービルド』! 天才物理学者が2つのボトルで変身 - 基本フォームと専用マシンを大公開」より、武藤将吾のコメント。

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 『ビルド』メインライター、武藤将吾はライダーオタクらしい。大森P曰く、武藤将吾は『仮面ライダー』シリーズの脚本を書きたくて堪らなかったのだとか。要するに彼は「志願兵」だったのである。

――脚本・武藤将吾さん、音楽・川井憲次さんを起用されたポイントとは。

これは今回テレビ朝日の井上(千尋)さんというプロデューサーに新しく入っていただいているんですけど、井上さんとのやりとりで決まってきたことが大きいですね。とりあえず新しい番組をやらなきゃいけないということで、脚本家さんを何人かリサーチしていたんですけど、その中に武藤さんの名前もあって、ただまあゴールデンのシリーズ構成を担当されるような方だし、特撮の経験のある方でもないので無理だろうなと。

それが、井上さんのほうから「武藤さんがやりたがっています」ということを急に言われたので、「じゃあ話したいです」とお願いをして、それからけっこうすぐに会って、そうしたら武藤さんも仮面ライダーをやりたい」ということをけっこう熱っぽく語っていただきました。

さあ、新しい「仮面ライダー」を始めようか - 東映・大森Pが語るエグゼイドとビルドの"二か年計画" (4) ビルドはなぜモチーフを決めなかったのか | マイナビニュースより。

 『ビルド』本編を観てても「あ、この人『仮面ライダー』観てるな」って言うのは感じる。て言うか、『ビルド』の台詞はメタっぽいのが多いよねw
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戦兎「仮面ライダービルドであり、天才物理学者の桐生戦兎は、万丈龍我の冤罪を晴らす為に、葛城巧殺害の真相を追っていく。しかし、パンドラボックスが研究所から盗まれ、更にビルドの変身に必要なボトルまで奪われた戦兎達は、絶体絶命のピンチを向かえるのだった。」

万丈「ボトル何本盗られてんだよ!」

戦兎「えーっと…、1、2、3、4…、16本かな?」

万丈「盗られ過ぎだろ!てか普通そんなに持ち歩くか!?ポケットパンパンにならねぇのかよ!

戦兎「ボトルの収納にまでケチ付けんじゃないよ!その辺上手い事やってるから。さぁ、どうなる第11話!」

▲『仮面ライダービルド』11話「燃えろドラゴン」より。

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紗羽「私は、ビルドの情報を難波重工に渡す為に、あなた達に近づいたの。」

万丈「難波重工って、CMとかでよく見るあの難波重工か?」

惣一「重工業の国内最大手。表向きは優良企業だが、裏では武器の製造、密売、相当ヤバい商売をしているらしい。その力は絶大で、三国の首相も逆らえないって話だ。」

紗羽「ファウストを裏で操ってるのも、その難波重工よ。」

万丈「まさか。」

戦兎「それが本当なら、ファウストはここを知ってる筈だ。なのにどうして襲ってこない?

紗羽「ビルドのデータを集める為よ。難波会長の目的は、仮面ライダーを東都政府の軍事兵器にする事だから。」

▲『仮面ライダービルド』12話「陰謀のセオリー」より。

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クローズ「早くやれよ!」

ビルド 「指が太くて打ちづれえんだよ!

クローズ「小指でやれよ!小指!」

ビルド 「…あぁ。」

仮面ライダービルド』13話「ベールを脱ぐのは誰?」より。

  所謂「ツッコんだら負け」と言う部分(どうやってアイテム持ち歩いてるんだよ!?)(なんで敵はヒーローの本拠地を襲わないんだよ!?)(アクターの悩みかな?www)にメスを入れていくのが多く見られる。なんかこう言う台詞は書いてて楽しそうだな(笑)でもって、『ビルド』は軽いタッチの会話劇とは裏腹に、話の縦軸や描写は割かしハードよね(「モブ厳」だなんてよく言われてるけど)。「クールかつハードな第一期に酔いしれ、娯楽性を追求した第二期に興奮し」たとの事だが、この事から、武藤将吾の目指す(理想の)『仮面ライダー(ビルド)』は「クールかつハードかつ娯楽性を追求した作品」だと予想される。それ事態は良いのだが、不安なのは、それによって『ビルド』がこれまでの作品の縮小再生産になってしまわないか、と言う事。

 「『ビルド』には新しさがない」とは再三再四今までの記事に書き連ねているが、自分が心配なのは要するに武藤将吾「これまでの『仮面ライダー』のような作品」を作ろうとしてしまっているのではないか、と言う事で、これまた「新しい『仮面ライダー』」とはかけ離れていってしまう。ここで、(1話感想にも貼ったけど)『平成仮面ライダー』作品を多数執筆している脚本家、小林靖子小林雄次の言葉を引用する(あ、小林雄次は『ウルトラマン』だった!)。

雄次 靖子さんは「特撮に詳しくないから」という理由で下山健人さんや毛利亘宏さんを東映に紹介されたんですよね。それ、大事だなって思いました。「特撮、大好きです」って言う人が脚本を書きたがることも多いけど、それはただのマニアである場合が多くて。

靖子 そういう人って、えてして設定ばかりにこだわりすぎますよね。東映にもよくライター志望者が書いたものが送られてくるらしいんですけど、送られてくるのはシナリオじゃなくて設定が多いんですって。個人的には、内容が設定よりも面白ければいいと思いますが。(中略)やっぱり基本は小さい子が見るものじゃないですか、特撮って。あとは、あんまり設定に凝りすぎると「そこ説明してもつまんないでしょ」って思います。確かにライダーは戦隊との棲み分け上、少しドラマが複雑だし、主人公たちも大人っぽいですけど、それでも「この設定は大人が突っ込みそうだから」みたいな意識では書いていないです。むしろライダーもどんどん魔法チックになってきているので、戦隊との差は少なくなってきてるかも。

▲『ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる アニメ・特撮脚本術』より、小林靖子小林雄次の対談。

 『ビルド』は結構、「大人が突っ込みそう」な設定や台詞が多い。子供人気の方は実際どうなんだろう?まぁ、大森Pは明確に「大人をターゲットにする」って言ってるし、それに乗っ取るなら『ビルド』の作り方は間違ってはいないんだろうけど…。

 すんません、ちょっと今日はこの辺で。今日は仕事が休みな代わりに予定が入ってるのです…!
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 ラビットタンクスパークリング、ファングジョーカーっぽいと思ったら仮面ライダー鎧武っぽかったでござる。

▼2017.12.05 追記

 以下は、上の記事の文を一部引用(し、少し付け加えを)したものです。

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 仮面ライダービルドと言えば「ビルドアップ」。2つのボトルを組み合わせる事で多彩なフォームチェンジを可能とするビルドには、愛称の良いボトル同士が組み合わせる事で実現する「ベストマッチフォーム」とそうでないボトル同士で変身する「トライアルフォーム」と、二種類の形態が存在する。何気に、ベストマッチのフォーム名(ラビットタンクを除く)は造語になっているのに皆さんはお気付きだろうか?

・ゴリラ+ダイヤモンド=ゴリラダイヤモンドフォーム←🙅 ゴリラモンドフォーム←🙆

・タカ+ガトリング=タカガトリングフォーム←🙅 ホークガトリングフォーム←🙆

・ニンジャ+コミック=ニンジャコミックフォーム←🙅 ニンニンコミックフォーム←🙆

・パンダ+ロケット=パンダロケットフォーム←🙅 ロケットパンダフォーム←🙆

ハリネズミ+消防車=ハリネズミ消防車フォーム🙅 ファイヤーヘッジホッグフォーム🙆←NEW‼

・ライオン+掃除機=ライオン掃除機フォーム🙅 ライオンクリーナーフォーム🙆←NEW‼

・ドラゴン+ロック=ドラゴンロックフォーム🙅 キードラゴンフォーム🙆←NEW‼

・海賊+電車=海賊電車フォーム🙅 海賊レッシャーフォーム🙆←NEW‼

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 すまん、別にそんな事はなかった。

・オクトパス+ライト=オクトパスライトフォーム🙆

 

ではこれにて。