レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

『仮面ライダージオウ』6話「555・913・2003」感想+考察

▼王の風格?

 王様の周囲にいるのは自分よりも身分の低い者ばかり。だからソウゴは他人を無意識にフラットで見るのですが、それってレジェンド物の主人公に必要不可欠な要素なんです。レジェンドライダーを「先輩」と呼んで擦り寄るキャラクターでは主人公になり得ません。門矢士やキャプテン・マーベラスが俺様キャラだったのはそれが理由です。でも彼らは自分からレジェンドに会いに行くので「俺様」キャラが成立するのですが、今回はレジェンドの方から会いに来てくれるので主人公はホストを務めなければなりません。難しいことに俺様キャラではホスト役は務まらない。それで、鷹揚で何でも受け入れられてしまうような「王様設定」にしたんです。

▲『宇宙船 vol.162』より、白倉伸一郎のインタビュー

 ソウゴのタメ口に反感を持つ視聴者がチラホラいるみたいですね。

 あ、そう?俺はあんまり気にしてなかったんだけどなぁ…!そもそも、こと『仮面ライダー』に於いては、自分はあんまりライダー内での上下関係をあまり意識していないと言うか、先ず上下関係なんて物は存在していないと思っているので…。まぁ、フォーゼとかは歴代ライダーを「先輩」って呼んでたけど。…でもあれかな。ソウゴって変に中途半端って言うか、なんつーか…、「王様になる!」と言う割には特別それといった事はしないし、王様然としてるかって言われたら何とも微妙なのよな…!そこが気になる人程、タメ口が引っ掛かるのかも知れない。まぁ、これはあくまで想像の範疇でしかないので、聞き流して戴いても構いません…!

 それにしても、今回は「自己犠牲の是非」について触れられたけど、よくよく考えると、『555』本編ではそこについて言及された事って、あまり無かったかもね。

半田 僕と巧は、だいぶ違いますね。一方で、演じる役という面では、僕の普段の表情とか振る舞いなどで、たしかに共通点はあると思います。(中略)井上先生に「巧と俺って、やっぱり似てるところあります?自分ではあると思うんですけど」って聞いたら、「全然似てねえよ!巧のほうないいヤツだよ!」って(一同笑)。もちろんそれは、井上先生が僕を笑わせようとサービスで言ってくださっているんですけど、おっしゃることはすごくわかって。巧は耐える男といいますか……高倉健さんが演じるようなタイプなんですよ。まるで幸せになることを拒むように、自分を偽って生きている。僕は真逆で、幸せを求めて生きてますから(笑)。巧は「俺が死ねばカタはつくんだろ」みたいなことを平気で言えるタイプなんですよ。自己犠牲というか……。僕にはできないことです。そこが井上先生の言う「巧はいいヤツ」ってことなんだと思います。

▲『平成ライダー20作記念!「仮面ライダー」2000-2018全史』より、半田健人のインタビュー

 …いや、ごめん、『555』あんま覚えてないから、適当言ってたら許して…!

 と言う訳で、更新が遅くなり申し訳ありません!最近、余裕が無いもので…。なので、それに伴い、今後、『ジオウ』感想は2話毎に更新していこうと思います。丁度(?)、2話完結方式だし。なので、次回は7、8話(『ウィザード』編)の感想を纏めてupするのでお楽しみに。

▼オマケ(ネーミングの謎)

 「企画の段階で携帯電話で変身と決まっていたので、入力コードにしたかったんです。べたなことを言うと『818』でヤイバ、『819』でバイクとか。『202』でフレアというのとあって、これはまあ、赤い閃光が吹き出すイメージをかけてとか。そういうことを酒を飲みながら考えて、最大に酔っぱらったときに、ファイズがいいんじゃん?ってなりました。

 でも、そのときは「213」だったんですよ。2と1でファイ、3でズと当てていたんだけど、バンダイの本郷さんという方に、ファイズはいいけど、5の複数形のファイブスで『555』なんてのはどう?って言われて。おおっ、そうだ!なんで俺が思いつかなかったんだよ!って(笑)。それが悔しくて、カイザは『913』になってます……っていうのは嘘ですが、まあ結果的に収まりはよかったかなと」

▲『仮面ライダー555 ファイル』より、白倉伸一郎のインタビュー

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 豆知識:ファイズは最初、『555』ではなく『213』だった。

 らしいですね。最近初めて知った。…既に知ってたらスンマセン!!!

 

ではこれにて。