レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

『仮面ライダージオウ』9、10話(オーズ編)感想+考察

 『仮面ライダージオウ』9、10話の感想です。それではどうぞ。

・9話「ゲンムマスター2016」

・10話「タカとトラとバッタ2010」

▼登場!檀黎斗!

 この前の4話感想で、「『ジオウ』に檀黎斗は絶対出る!!間違いない!!予想的中したら目茶苦茶自慢しちゃうんだからね!!!」って言っちゃったので、

kro12218116h.hatenablog.com

言います。…思ったより出てくるの速かったな…!

▼檀黎斗は"劇薬"にして"呪縛"

──タイムトラベルものと聞くと、特に気になる平成ライダーがいるのですが、その辺りは?

白倉●電王とディケイドですよね(笑)。危険物が2人いる。その2人については、結構な劇薬なので劇薬として使うつもりでいます。さらっとやるつもりはないので、こちらも楽しみにしていて下さい。

▲『フィギュア王 No.247』より、白倉伸一郎のインタビュー

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 で、檀黎斗もまた、ライダー界に投下された"劇薬"よね。

 まぁ、『電王』や『ディケイド』とはまた違う意味での"劇薬"だけど。一部の人にとっては"薬(ヤク)"と言い換える事も出来てしまうかもしれない。「檀黎斗はビッグイベントとなったか?」と聞かれると何とも微妙だけど(まぁ、『電王』や『ディケイド』が作品としての"劇薬"なのに対し、黎斗は一作品の一キャラクターでしかないので当然と言えば当然だが)、ゲンムウォッチキャンペーンとかやったり、そのウォッチでゲイツ ゲンムアーマーも登場したり(サブライダーアーマーはこれが初)(エグゼイドアーマーのリペイントっぽいけど…!)、アナザーオーズにもなったので、かなり優遇された方かもね。まさか「オーズ編」に出てくるとは思いもしなかったけど…。と言う事で、白倉伸一郎は絶対檀黎斗を出す!」と思っていたんだけど…、

「ジオウって要素盛りだくさんだけど、いちばん大事なのは、『ソウゴが魔王になる』というメインプロットだよね?」
「ならば、俺がソウゴを立派な魔王へと導いてやる!」

と毛利さん、言ってることがまるでウォズ。
ただしウォズさんと違って、「立派な魔王になるには、ライバルが必要だ……」とスパルタ教育ですが。

そこにツッコミを入れたのが柴﨑監督。
「魔王のライバルって、檀黎斗くらいじゃないと務まらないんじゃない?」

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト | 東映より。

 檀黎斗を出す事を提案したのは柴崎貴行だったのね…!

 なんか、予想が的中したのかそうでないのか、よく分からない結果になっちゃったな…!まぁ、取り敢えず、ちゃんと檀黎斗は出演しましたよ、って事でw けど、これはある意味ライダー界の"呪縛"なのかもしれない。

──ちなみに後番組の『仮面ライダービルド』はご覧になっていましたか?
岩永 おかげさまでスケジュールも忙しくて、なかなか観られなかったんですけど、ファンの方がときどき、「いまはこうなっていますよ」みたいなことを教えてくださったりするので、なんとなく状況は理解しています。(氷室)幻徳さんのこととか……。
──仮面ライダーローグ、ですね。
岩永 『エグゼイド』も『ビルド』も、東映のプロデューサーは大森(敬仁)さんなんですけど、大森さんは当初、ゲンムをスタイリッシュに描きたかったらしいんです。 それが、僕が暴走したせいで、黎斗があんなことになってしまって(笑)。だから、『ビルド』の幻徳で大森さんがやりたかったことをやろうとしているのかなと思ったんですけど……。 ファンの方が「黎斗みたいになってきた人がいます!」って。
──なるほど。「黎斗みたい」と言ってしまうと語弊があるかもですが、言わんとすることは分からなくもないです。
岩永 黎斗が何らかの影響を与えたのかどうかは分かりませんけど、もし、そんなふうに思われているのであれば、うれしい気持ちもありつつ、ちょっと恐ろしいです。

岩永徹也さん(仮面ライダーエグゼイド:檀黎斗役)スペシャルインタビュー!! - ニュース|Battle Spirits バトルスピリッツ トレーディングカードゲームより。

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 幻徳の私服がダサい設定は当初の企画通りだったらしいが、あのファッションショーは完璧に諸田さんの悪巫山戯だったね…!武藤将吾も驚いてたみたいだし。全然関係ないけど、『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダープライムローグ』を観たんですよ。武藤将吾「あのダサダサファッションから何でいきなり革ジャンになったかを書いた」みたいだけど、武藤将吾的には幻徳の私服は最初からあの革ジャンスタイル(中には文字T)だと思って40話を書いていたらしいね。要するに『プライムローグ』は「諸田さんの悪巫山戯の尻拭い」だったんだな、と。本編であんなファッションショーをやっていなければもっと違う話を観れたのかなと思うと、ちょっと憂い気持ちになりました。まぁ、悪い話ではなかったけどね。…本題に戻ろう。白倉伸一郎も『電王』と言う作品を呪縛と評した事がある。ソースは忘れた!(スマン!)似たような事は『電王』十周年の時に出版されたアニバーサリー本に書かれてるんだけど。

 (中略)『電王』の成功は、ある面では後の作品に"呪い"をかけてしまったのではないかと思えることもあります。たとえば主人公が決めゼリフを言わねばならなかったり、あるいはイマジンに代わるマスコット的なものを登場させたり……って、これは近作をディスってるわけではないんですが(笑)。

▲『俺たちの仮面ライダーシリーズ 電王10TH ANNIVERSARY』より、白倉伸一郎のインタビュー

 『ビルド』終盤の氷室幻徳/仮面ライダーローグのキャラに檀黎斗の影響がどこまであるかは定かではないが、『仮面ライダー』は『電王』宜しく、「檀黎斗」と言う足枷を未だに引きずっているのかも知れない。良い意味でも悪い意味でも。

──最後に黎斗信者へメッセージを。

岩永 信者のみなさんが黎斗を愛して盛り上げてくださっているおかげで、2年前の作品なのにこうして出演できて嬉しいです。感謝の気持ちを込めて『ジオウ』の世界をメチャクチャにしてきたので、第10話も楽しんでほしいです!懐かしいなと思ってもらえるようなセリフや動きを入れたので、注目してください!

▲『アニメージュ vol.486』より、岩永徹也のインタビュー

▼余談

 (中略)過労死とか土管でのコンティニューは、99個あるとはいえ「命をそんな粗末にするの?」という、ゲームの中での笑いだからありだなと思っていました。これはゲームと関係ないところでやるのは悪ふざけじゃないかな? という自分のなかの線引きで。黎斗周りでは命をあえて軽く表現しているのも、意図した部分なんですよ。それに反感を持つ人がいれば、命を大切に思っているのだろうし、笑ってくれる人は、そこで「あ、今笑っちゃったけど、本当によかったのかな!?」って揺さぶられてほしかったんです。

▲『平成ライダー20作記念!「仮面ライダー」2000-2018全史』より、高橋悠也のインタビュー

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 この発言、皆さんはどう思いますか?

 『エグゼイド』放送当時、自分は黎斗のコンティニュー芸には色々文句を言う方だった。それは過去の『エグゼイド』感想にも書いている。

kro12218116h.hatenablog.com

 あの頃とは意見が変わっている部分もあるけれど(と言うか、今までの『エグゼイド』感想全体に於いて、今見ると結構現在の自分とは意見が食い違う部分は多々あるのよね。だからって書き直したりはしないけど)、高橋悠也的には「そういう」(コンティニューのギャグが苦手だったタイプだった)人は「命を大切にしている人」らしいのでそれは誇りに思ってください(そう言う事?)。でもなんかなぁ…、高橋悠也のこの発言、なぁ~んか上手く言い包めてる感と言うか…何となく「コンティニュー否定派」を何とか納得させようと言ってる感が否めないのは何でなんだ…!…まぁ、あの頃の自分が引っ掛かっていたのは永夢を始めとした『エグゼイド』キャラクターの黎斗の命の見方(命の論理感)なんだけどね。

kro12218116h.hatenablog.com

 

ではこれにて。