『仮面ライダービルド』34、35話 感想+考察
34話「離れ離れのベストマッチ」
35話「破滅のタワー」
お待たせしました。前回、あまり言いたい事が無かった分、今回は言いたい事を三つピックアップして書いていきたいと思う。先ずは、
▼東都VS西都の代表戦からずっと思ってたけど
万丈「さぁ、実験を始めようか。」
▲『仮面ライダービルド』26話「裏切りのデスマッチ」より。
グリス「今の俺はナァ、負ける気がしねえええぇ!!!!」
万丈「パクりやがった…。」
▲『仮面ライダービルド』26話「裏切りのデスマッチ」より。
万丈「朝っぱらから何やってんだよアイツ。」
一海「みーたんはなぁ、皆のアイドルなんだよ。」
万丈「は?」
▲『仮面ライダービルド』29話「開幕のベルがなる」より。
万丈「よぉ。」
一海「俺達に内緒で何楽しんでんだ、コラ。」
万丈「最悪だ…。お前のせいで、俺は愚かな人間から抜け出せねぇみてぇだ…。ありがとな…。後は頼んだ。」
一海「よせぇーっ!!」
万丈「ヒーローは…俺だ…。」
▲『仮面ライダービルド』34話「離れ離れのベストマッチ」より。
武藤将吾、登場人物に他のキャラの台詞を言わせたり、同じ台詞をまた言わせたりするの、好きスギィ!!!
そういうのが「アツい描写」なのかな、と言うのは理解出来る。まぁでも、あんまり連発されるとそれはそれで有り難みが薄れるよね。正直飽きた。『ビルド』は結構「燃える作劇」を意識して作られてる感…「少年漫画っぽさ」って言うのかな、そんな感じがあるけど、こう…露骨と言うかしつこいと言うか…w 俺だけなのかな、そう言う風に思ってる奴。
▼それ、ズルじゃん!
ところで、万丈の冤罪事件の真相がエボルトの口から明かされたね。
石動「ここがパンドラボックスの新しい保管場所か。」
万丈「もうすぐ残りのボトルが到着する。」
石動「お前も物好きだよなあ。自分を殺そうとした人間を助けようとするなんて。」
万丈「何の話だ…?」
石動「お前の冤罪事件だよ。あれの真相知らねえだろ。勿論、戦兎が葛城巧だっていうのは真実だし、佐藤太郎を俺が殺って、俺が二人を入れ替えたっていう事件の荒ましも一緒だ。けど、根本の動機が違う。」
万丈「…動機?」
石動「俺が葛城巧の記憶を消したのは、ファウストをやめようとしたからじゃない。俺達二人の正体に気付いたからだ。」
万丈「お…俺達って何だよ?」
石動「前に言ったはずだ。」
(スターク)「お前の力は俺と同じ。世界を滅ぼす為にある。」
石動「俺とお前は一心同体。同じ生命体なんだよ。元々お前は俺の一部だった。つまり、俺とお前の遺伝子が合わさった状態それが、本当のエボルトって訳だ。」
万丈「何なんだよそれ…。そんなの信じられるかよ。」
石動「まあ無理もない。お前はその記憶を無くしちまったんだから。けど…本当の話だ。だから葛城巧は俺達を殺そうと、部屋に呼び寄せたんだ。」
▼回想開始▼
葛城「あんたと万丈龍我は、地球外生命体エボルトなんだろ?地球を滅ぼす為にやって来た…。」
スターク「父親の資料を読んだのか。」
葛城「あんたにはすっかり騙されたよ。だからこっちも手を打った。俺は、あんた達を倒す。」
(ビルドドライバーを装着する葛城)
スターク「ふーん…。」
ビルドドライバー「ゴリラ!ダイヤモンド!」
(しかし、正常に機能せず、ゴリラフルボトルの成分が抜けてしまう。)
スターク「残念だったな。それは試作品だ。」
葛城「摩り替えたのか!?」
スターク「人間ごときに俺がやられるわけないだろう。お前が隠した、エボルドライバーは何処だ?」
葛城「誰が教えるか!お前の計画に加担するつもりはない。」
スターク「しょうがない…。」
(葛城を腹パンし、気絶させるスターク。そこにインターホンの音が。)
スターク「来た来た…。」
佐藤太郎「チィィィッス!佐藤太郎でぇーす!!新薬のバイトで…」
▲回想終了▲
万丈「か…葛城巧が、俺を…?」
▲『仮面ライダービルド』34話「離れ離れのベストマッチ」より
「16話で語られた真相には誤りがあったんだよ!」う~ん、納得出来ん!!真相の内容が納得出来ないんじゃなくて、真相の根本をねじ曲げているところが納得出来ん!!だってさ…狡くない?作劇の方法として。それじゃあもう何でも有りじゃん!!これは規定路線だった(後付けではない)のかなぁ…?どっちにしろ、何か裏切られたような気分であまり乗れないでござる…!
因みに、『エグゼイド』先行登場時のビルドのゴリラモンドフォームの矛盾にフォローが入っていたけど、
先行登場時点でビルドドライバーから「ベストマッチ!」音声が鳴っていたので結局、矛盾は解決していません。
え?「あれは戦兎の夢(※)だったんだから多少はズレてる部分もあるだろ!」って?お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな。
※『平成ジェネレーションズFINAL』スタッフトーク付き上映会にて、「『エグゼイド トゥルー・エンディング』のラストシーン(ビルドがエグゼイドの成分を採取するシーン)のビルドは葛城が変身したビルドの筈なのに声が戦兎なのは何故?」と言うクエスチョンに「一連のシーン全てが戦兎の"夢"だったから」と言うアンサーが大森敬仁から口から明かされた。…『エグゼイド』44話はどうなんだろう…?(上映会は未参加なので詳しい情報は知らないのです。)
▼もっと派生フォームが見たい!
これは完全に自分の願望なんだけど、もっと派生フォームが見たい!35話では新しくキードラゴンハザードフォームが出てきたけど、もっと色々見たかった!何でここまで五月蝿く言うのかと言うと、ことハザードフォームに関してはフォームチェンジが嘗て無い程に容易な上に、大森敬仁がこんな発言をしているからだ。
──ちなみにビルドのスーツって、実際にどのフォームも再現可能な構造なんですか?
大森 現状は可能です。胸の部分は分割可能で、脚周りも着脱式、マスクについては眼の部分だけ取り外せるんですよ。トライアルフォームはベースになるマスクの塗替えが必要ですけど。
──なるほど。わりと柔軟に対応可能な構造なんですね。
大森 眼が外せるのは"革命"と言える構造でしょうね。
(中略)
──ボトルが実は60本というのが開示されたことで、組み合わせの数は爆発的に増えたわけですが、さすがに『オーズ/OOO』などのとき同様、すべてを劇中に登場させるのは難しいですよね?
大森 いや、どうでしょう(笑)。そこはなるべく多く登場させるように頑張るつもりでいますので!
▲『東映ヒーローMAX volume57』より、大森敬仁のインタビュー
ビルドのマスクは眼が取り外せる、また、ハザードフォームは素体が共通。即ち、ハザードフォームのフォームチェンジは「眼を交換するだけ」で完了してしまうのだ。ハザードフォームは設定上、トライアルフォームまでハザード化出来る為、莫大なフォーム数があるのだが、それら全てを複眼の交換だけで対応出来てしまう。うん、確かにこの構造は"革命"かも知れない。しかし、「そんなに簡単ならもっと見せて欲しい!」とも思う訳ですよ。ましてや「なるべく多く登場させるように頑張るつもりでいますので!」なんてチーフPが言ってる訳だし。35話でエボルが「ハザードフォームで多種多様な攻撃パターンを復活させたか」と言ってたように、戦闘方法のバリエーションの多さがビルドの強みなので、「使わない理由が無い」とまでは言わないものの、「使い道は沢山ある」筈。
(中略)フォームチェンジすると、色だけではなく目の形状もそれぞれ違いますし、天候によって乱反射して見えるものもあったりしまして。ただ、ハザードフォームは同じく左右の目の色が違いますけど、あまり多種のボトルを使ってフォームチェンジはしないし、スーツはスッキリしているので、動き勝手はよかったです。
成程、使う複眼によって見え方もやっぱり変わってくるのね。上のホークガトリングなんかは、ガトリング側の眼がほぼほぼ眼帯に近いらしく視界を確保するのが困難なんだそう(ましてや、夜の時間帯の撮影となると…!)。何にせよ、これからも多彩なフォームチェンジを見せて欲しいね。…まぁ、もうそろそろ最終フォームの登場時期だろうけど。て言うか、ハザードフォームと言えば話変わるけど、
暴走する前にタンクタンクフォームに変身する事が出来るなら、今までも違うフォームに変身したりすれば暴走しなかったんじゃないの?
いや、ずっと思ってたんですよ。限界が近いなら暴走前に変身解除なりフォームチェンジなりすればオーバーフロー状態は回避出来たんじゃないの?ってさ。「出来ない仕様なのかなぁ~(好意的解釈)」なんて思ってたんだけど…、やっぱ普通に出来たんじゃねぇか!!最初からやれ!!使える癖に一向にリプログラミングを使わないエグゼイド ムテキゲーマーじゃないんだからさ。これはあれだな。"意図的な妥協"だな。
ではこれにて。