レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

『仮面ライダービルド』29、30、31話 感想+考察

▼スタッフもイチオシカミホリさん

大森 21、22話の後は29、30、31話をお願いしました。3話を担当するのは初めてですよね?

上堀内 僕個人としてもそうだし、『ビルド』でひとりの監督が3話連続で撮ったのも初めてでした。

大森 武藤さんが3話もちにしてほしいとおっしゃってきたんです。「マジですか」と思いましたけど、「書けるのでしたらどうぞ」と答えまして(笑)。

上堀内 パンドラタワーが出現してからの話の流れとして、ひと区切りつけるために3話が必要という判断だったんですかね。

大森 タワーが出現して、戦兎たちが内部に入って、パンドラボックスを取り戻して出てくる。その流れは3話立てにした方が書きやすいし、同じ監督に撮ってもらいたいということでした。ちなみに、29、30、31話は、タイミングでそうなったのではなく、意識的に上堀内組にしています。

▲『仮面ライダービルド キャラクターブック No.1 ─BIPOLAR─』より、大森敬仁、上堀内佳寿也のインタビュー。 

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 29~31話の監督は武藤将吾の推薦だったのか…!そう言えば、『ビルド』夏映画もカミホリさんみたいですね。

 カミホリさんはすっかり大森敬仁、武藤将吾のお気に入りと化したな…!あと、視聴者からも。と言う訳で、そんなカミホリさんが担当した29、30、31話の簡易感想です。それではどうぞ。

▼29話「開幕のベルがなる」

上堀内 (中略)29話の放送がちょうど4月1日で区切りがいい。改めて『ビルド』のファンの方と、知ってはいるけどしっかり見たことがない方を、世界観に引き込みたい。ということで、まずビジュアルでインパクトを与えたくて、パンドラタワーの出来上がり方を考えました。(中略)29話は、武藤さんも新章開始ということで、冒頭に前回までのあらすじを入れていなかったから、映像も前回とのつながりがないシーンから入って、ご覧になる方に「これ『ビルド』だよね。一週見逃した?」という印象を持っていただきたかった。

▲『仮面ライダービルド キャラクターブック No.1 ─BIPOLAR─』より、上堀内佳寿也のインタビュー。

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 やっぱり「意図的に」そう言う始まり方にしたのね…!

 冒頭からいきなりオーケストラに合わせて唐突にパンドラタワーが出来上がるから困惑したよ!台本では「スタークの鼻歌」だったのが「オーケストラ」に変わった、と言うのはもうファンの間では有名な話。大森敬仁が一連の流れを「上堀内ワールド」と表現していたけれど、やっぱりこう、カミホリさんの画はハッタリが効いてるよね。そこが視聴者からの支持が高い理由の一つだろうしね。と言う訳で、『ビルド』新章突入。カミホリさんは「知ってはいるけどしっかり見たことがない方を、世界観に引き込みたい」と言っていたけれど、29話は『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』の初回と重なってしまったのもあり、視聴率は歴代最低の「2.4%」を記録してしまったのでした(笑)。…笑い事じゃねぇ!!!!!!!(因みに、『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』初回の視聴率は「5.4%」。これは現時点で『ビルド』の最高視聴率である「4.7%(1話「ベストマッチな奴ら」)」を軽く上回る数字となっている。)

▼30話「パンドラボックスの真実」

 29話感想はもっと色々言いたい事があるんだけど、ここで思った事を全部語っちゃうと、この後の『ビルド』感想で書く事が無くなっちゃうのよね…!ではでは、第30話。
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 『ビルド』のキャラクター達の掛け合いは素直に面白いし楽しい。冒頭のあらすじ紹介も賛否両論あるが、自分は圧倒的「賛」だね。たまに空気読めない時はあるけど…(笑)。只、それだけに今後役者達に気を付けて欲しいのは「アドリブを"役者として"ではなく、"キャラクターとして"演じて欲しい」と言う事。どういう事かって?分かりやすい例が24話(エビフライ頭の回)。
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カズミン「あの~、僕の寝る場所何処ですか?」

万丈「ここに住む気かよ!バーバー桐生あんだろ!

カズミン「もう散髪台じゃ寝たくねぇんだよ。実の事を言うとな、このみーたんがもう散髪台じゃ寝たくねぇって…」

万丈「嘘つくなこの野郎!」

カズミン「やめろやめろ!おい、ふざけ、あー!あー!」

▲『仮面ライダービルド』24話「ローグと呼ばれた男」より。

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 何で万丈はカズミン(と、三羽烏)のアジトがバーバー桐生だった事を知ってたんだ?カズミンか誰かが既に明かしていた可能性もあるが、少なくともそう言った描写は本編には無かった筈。このやり取りが役者達のアドリブなのか、武藤将吾の脚本の内なのかは分からない。だが、もし前者だった場合、それは万丈演じる赤礎衛二が"万丈として"ではなく、"赤礎衛二として"演じてしまったが故にそう言った台詞が出てきてしまったのであろう。まぁ、これはほんとに重箱の隅をつつくレベルの突っ込みなので自分も全く気にしてはいないが、役者達には今後も「そこ」に気を付けながら、我々に楽しい掛け合いを見せて欲しいね。「アドリブは難しい」とは良く聞くし、なんとな~く感覚的には分かっているつもりだけれど、「そういう」ところにアドリブの難しさがあるのかも知れないね。

▼31話「ほとばしれマグマ!」

 万丈、人間じゃなかった、と言う話。普通なら「だろうな。」と、あまり驚かれない真実だが、意外とこれが「驚きの事実!!」みたいに視聴者にとって貰えたのは、万丈が「横浜の産婦人科で3203グラムで産まれていたから(少なくとも地球人ではあったから)」なのかも知れない。でも、無人探査機とか、23年前とか、かなり唐突に新ワードが続々と出てきたな…!本当はここに突っ込みを入れるつもりだったんだけど、その後の話でもっとぶっ飛んだ真実が飛び出てくるからもう突っ込むのはやめたw と言う訳で、万丈の衝撃の出生が分かったところで、誕生、仮面ライダークローズマグマ。
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 格好良かった!ラビットラビット/タンクタンクフォームの変身とは裏腹に、クローズマグマのCGはどちゃんこ派手い!!派手過ぎて逆に予算が心配になるね(笑)。クローズ、クローズチャージがどちらも武器持ちだっただけに(ツインブレイカーはまだ格闘っぽいアクションが出来てたけど)、クローズマグマナックルは直球に「格闘」な感じでイイ!クローズマグマナックルはあれだな。イクサナックルとブレイクガンナーを足して二で割った感じだ(ェ)。それにしても、あんなに強くて格好良かったクローズマグマの事だから、今後も沢山活躍するんだろうなぁ~!
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ではこれにて。