レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

『仮面ライダービルド』27、28話 感想+考察

▼取り敢えず言いたい事は

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 ヘルブロス、弱スギィ!!!

 えぇ~!?てっきり圧倒的な力の差で勝つのかと思ったら…!狡(コス)い手で勝つのかよォ!?!?全然ヘルブロスの強さが伝わらなかった…!「カイザーシステムの最終形態。私と弟の力を合わせただけだと思ったら大間違いですよ。」とか大層な事言ってたのに~!!(その後も全く活躍してないし…!)正直、がっかりだった。

 …そんな訳で、いきなり不満から入ってしまったけれど、大変お待たせ致しました。『ビルド』27、28話の感想です。…え?もう本編は31話まで進んでるって?だってここのブログの『ビルド』感想は、「始まり」と「終わり」を一括りにしちゃう事が多いから…。

↓『ビルド』第一章の完結と第二章の始動を纏めた記事です。

↓「東都VS北都」編完結と「東都(北都)VS西都」編始動を纏めた記事です。

 だからせめて切りの良いところで感想を書こうと思って…(29~31話(カミホリ三部作)の感想も近々投稿予定!)。それではどうぞ。

27話「逆襲のヒーロー」

28話「天才がタンクでやってくる」

▼正義(LOVE&PEASE)

タケル「ロビンフッド!?」

ロビン「相手を理解しようとする、お前の心は素晴らしい。」

タケル「友達になれたんなら、分かり合えると思うんだ。」

ロビン「自分の正義を押し付けるのか?」

タケル「え?」

ロビン「私と戦った者達にも、彼らなりの正義があった。

タケル「でも、戦ったんだよね?」

ロビン「相容れない正義だったからな。正義は一つとは限らない。それを忘れるな。」

▲『仮面ライダーゴースト』16話「完璧!白い仮面ライダー!」より

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 『ゴースト』より、ロビン・フッドの有り難い御言葉。「正義は一つとは限らない」。『ゴースト』内の出来事の発端は「相容れない正義」であり、この「それぞれの人間にそれぞれに正義がある」、と言うのは白倉伸一郎が『龍騎』で描いた事でもある。

  そもそも『龍騎』は前年にアメリカで起きたいわゆる「9.11」(アメリカ同時多発テロ事件)を踏まえて、テレビ朝日さんから「9.11後を生き抜かなければいけない子どもたちに『正義とは何か』を教える番組にしてほしい」というオーダーを受けたのが始まりなんです。それを聞いて、じゃあこちらとしても本気でかかりますよ、と。テレ朝的には明朗快活、子どもたちにとってわかりやすい「ザ・正義の味方」というものを期待していたのかもしれないですが、ぜんぜん違うところに行ってしまいました。

(中略)

 一億人なら一億ぶんの正義がある。いわゆる「正義論」をドラマに盛り込みつつ、それをエンタテインメントに昇華していく。『龍騎』は作るのが大変でしたが、脚本の小林靖子さん、井上敏樹さんほか、多くのスタッフの頑張りによって、狙い以上にクオリティの高い番組を作ることができました。『龍騎』のおかげで、よくも悪くも、「仮面ライダー」にまつわる固定観念は破壊されてしまったと思います。

▲『語れ!平成仮面ライダー』より、白倉伸一郎のインタビュー。

 ある視聴者が『ビルド』に対して、「軽々しく「正義」と言う言葉を使うな!」と言っていたんですよ。ライダーファンは割と「正義」って言葉に敏感に反応するからね(笑)。でも、『ビルド』製作陣はちゃんとそこ(正義は一つとは限らない)は分かってると思うのよね。証拠は『ビルド』メインライター、武藤将吾(と、高橋悠也)が執筆した『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL』。
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鎧武「誰一人、見捨てない為に!」

フォーゼ「世界中の友達(ダチ)を守る為に!」

ゴースト「二つの世界を未来に繋ぐ為に!」

オーズ「この手が届く世界を守る為に!」

エグゼイド「全ての人々の笑顔を取り戻す為に!」

ビルド「愛と平和の為に、この力を使う!」

ビルド&エグゼイド「それが、仮面ライダーだ!!」

▲『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』より

  まぁ、レジェンドライダーパートを担当したのは高橋悠也なので(武藤将吾はもっぱらビルドパートのみ)、ここのシーンに武藤将吾の色があるかと言われたらそれは分からない。でも、武藤将吾も『仮面ライダー』シリーズを観てきたファンの一人だったみたいだし、少なくとも「そういう」思いはあったのかも知れない。

 さて、そんな仮面ライダービルド/桐生戦兎が掲げる正義は「愛と平和(ラブ&ピース)」

戦兎「『ラブ&ピース』が、この現実にどれだけ脆く弱い言葉かなんて分かってる。それでも謳うんだ。愛と平和は、俺がもたらすものじゃない。一人一人がその思いを胸に生きていける世界を作る。その為に俺は戦う!」

▲『仮面ライダービルド』28話「天才がタンクでやってくる」より

 大森敬仁曰く、武藤将吾が『ビルド』で描きたい事は「視聴者に男として惚れられる仮面ライダーらしい。

大森 それでもひとつ確実に言えるのは、武藤さんは最初から「この仮面ライダーに男として惚れる」みたいな、そういう人たちを描きたいとずっと言ってますし、そこはこれからも崩さずにやっていきます。なので、お話がどう動こうと、その芯は変わらず見せていきますから、あとはそれを書く武藤さんを全力で支えていくだけですね。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57』より、大森敬仁のインタビュー

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 皆さんは、この仮面ライダーに男として惚れましたか?

 ▼ラビラビタンタン

 格好良かった!んだけど…
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フォームチェンジシークエンスが地味い…!

 『ビルド』2話のコメント欄でも似たような話をしたんだけど、

田崎竜太の演出する変身(フォームチェンジ)ってなんでこう…地味なんだろうなぁ…!必殺技は「えぇーっ!?」ってなるのが多いのに!(「足伸びたぁー!?」「戦車になったぁー!?」)まぁ、総合的には格好良い戦闘を魅せてくれたので良し。それはそれとして、タンクタンクフォームの出し方は下手だった。鍋島の家族が難波に捕らえられ、グリス(カズミン)が助けに行くまで、ラビットラビットフォームで時間稼ぎをし、安否が確認出来たところでタンクタンクフォームにチェンジ、と言う流れなのだが…
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 これ、クローズが勝ってたらどうなってたんだ…?

 冒頭にも書いた通り、力ではクローズチャージがヘルブロスを上回っていたので(難波会長的にはヘルブロスなら勝利確定だと思っていたらしいが)、もしクローズチャージがヘルブロスに勝っていたら、鍋島の家族はどうなっていたんだろう…?ていうか、戦兎達の立てた作戦って、三戦目がある前提、即ち、万丈が負ける事が前提の作戦よね。こりゃあれだな、書いといてなんだけど、タンクタンクフォームの出し方って言うより、単純にそもそもの話の構成が下手いな。

先週、26話の後の予告で薄々感づかれた方もいらっしゃったようですが、
対戦表で第3戦がビルドvs.ローグと映し出されている以上、
ワンカットでもビルドの新フォームを出すと(そしてそれはカッコいいから絶対に出したい!のですが)、万丈の敗北を示唆してしまう。
この予告の編集には大変悩ましいものがありました……。

仮面ライダービルド 第28話 天才がタンクでやってくる | 東映[テレビ]より

 もっと悩む(考える)べきところがあっただろ~!!

 と、言う訳で、27、28話の感想でした。久々の投稿でしたが、今後もこんな更新頻度になりそうだなぁ…!まぁ、なるだけ沢山色々投稿出来るよう、頑張りますので、これからも応援宜しくお願いします!

ではこれにて。