レイジング野郎

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『仮面ライダービルド』20話「悪魔のトリガー」感想+考察

▼思うが故の破壊

 『ビルド』に登場する仮面ライダーは皆、自己犠牲をしている。理由は「誰かを思うから」であり、しかしその「思い」は結果として更に「戦争」「破壊」を劇甚させてしまっている。悲しい展開なのだろうが、自分はあまり悲しくなれないのが現状。今回はその理由をつらつらと。

▼もっと迷惑だよ!
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 現在、仮面ライダー達が使っている変身アイテム(スクラッシュドライバー、ハザードトリガー)はどちらも、使用者の身体に危険を及ぼす可能性のある正に「禁断のアイテム」だ。ビルドのベストマッチフォームやクローズ、スパークリングにデメリットが無かったのは、この展開の為だったのかも知れない。

 「誰かの為に自身を懸けて戦う」、その展開(考え)自体は良いのだが、問題はデメリットの内容で、スクラッシュドライバーの場合、
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戦兎「スクラッシュドライバーは、ボトルの成分をフルに使える変わりに、ネビュラガスの影響をもろに受ける。その副作用は、パンドラボックスの光を浴びた症状と同じ。変身する度に、好戦的な気質が剥き出しになって、どんどん戦いに取り憑かれるようになる。

▲『仮面ライダービルド』18話「黄金のソルジャー」より

 ハザードトリガーの場合、
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葛城「このハザードトリガーは、ライダーシステムを飛躍的に向上させる拡張アイテムだ。だが、同時に危険も伴う。戦闘が長くなると、脳が刺激に耐えられなくなって、理性を失う。その瞬間、目に映るもの全てを破壊する。

▲『仮面ライダービルド』20話「禁断のアイテム」より

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 他人に危害を及ぼすようなデメリットなのになんで自分を犠牲にした気になってるの?

 三羽烏(赤羽&青羽&黄羽/キャッスル&スタッグ&オウルハザードスマッシュ)の境遇なら分かる(倒されれば消滅する)。他人に迷惑が掛からないからだ(「自分ら(三羽烏)が死ねば相手(猿渡)が悲しむ(迷惑が掛かる)」という突っ込みはここでは無効とする)。しかし、戦兎の為に万丈がスクラッシュドライバーを使えば、蓄積された闘争心から街や戦兎を傷付けるかも知れないし、万丈の為に戦兎がハザードトリガーを使っても、自我を失い街や万丈を破壊してしまうかも知れない。「自分が『思う人』を殺めてしまう危険のあるアイテムを『思う人』の為に使う」と言うのがよく分からない。何を考えて使っているんだ…?

 だが、スクラッシュドライバーとハザードトリガーの共通点は、その副作用が発生してしまう条件が「使い続ける事」だと言う事。もしかすれば戦兎は副作用をなるべく受けないよう、加減はするかも知れない。只、万丈の場合はそれが無いのが問題だ。「馬鹿だから分かってない」じゃあ済まされない事態に成りかねない。戦兎も万丈タイプじゃなければ良いが…(そういう問題でもない!)。
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  「互いが互いを思う気持ちが戦争を加速させる」と言うのを書きたいのは分かる。只、ちょっと下手い…。なんとかして納得のいく回答を提示して戴きたい所。

 

ではこれにて。