レイジング野郎

特撮多めの不定期ブログ たま~に関係無いことも

生存報告2

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 生きてるから!!(もういい)と言う訳で、二度目の生存報告ですね…!えー、謝罪から入らせて戴くと、本日予定していた『アナザー・エンディング』の総合感想は延期とさせて戴きます…!すみません…!何故かと言うと、それの関連書籍の発売が思ったより多くて…(『檀黎斗列伝』って何だよ!?)。そう言う訳で、総合感想の完成は「今月(4月)末」を予定しておりますのでもう暫く御待ちください(これは破らないようにしないと…!)。あと、『アナザー・エンディング』三部作の感想にはちょこちょこ追記もしているので、忘れた頃にもう一度見て戴けると新たな発見があるかも?(常連を離れさせない為のテクニック)兎に角、『アナザー・エンディング』のみならず、様々な記事を執筆中なので今後も気長にお待ちください!

 

ではこれにて。

生存報告

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 生きてるから!!ちゃんと生きてるから!!!!…と言う訳で、中々記事を更新出来ていなくて申し訳ありません…。今日(3月30日)は『風都探偵』の単行本の発売日なのでそれの感想を投稿したかったのですが…、その…、書いたヤツ皆消えちゃったんスよ…!新しくせっせと書き直してはいるので、もう暫くお待ちください!あと『ビルド』感想もまた何話か纏めて投稿する事になりそうです。「一話ずつ書きたい」とか言っときながらほんとすみません…!兎に角、当ブログはまだ閉まってはいないので、次の投稿も気長にお待ちくださいな…!

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』22・23・24・25話 感想+考察

 最近、『ビルド』感想の更新が途絶えていてすいません…!今回は溜めていた4話分の感想をここに纏めようと思います。簡易感想だけど…!それではどうぞ。

▼22話「涙のビクトリー」

戦兎「美空、お前に頼みがある。明日の決戦で万が一、ハザードトリガーを使うことになったら、また暴走するかもしれない。その時はそのスイッチを押してくれ。俺の動きを止められる。」

美空「動きを止めるだけ?」

戦兎「勿論。」

美空「ムカつく。そんな嘘で騙せると思ってんの?本当の事を教えて。これは何なの?」

戦兎「……。」

美空「ちゃんとこっちを見てよ!!」

戦兎「…そのスイッチを押すと、トリガーが破壊されて俺は消滅する。ハザードトリガーは一度作動したら止められない。出力を最大にして、トリガー自体を壊すしかないんだ。」

美空「私に、人殺しになれって言うの?

戦兎「俺はもう人間じゃない。兵器だから殺しにはならな…」

美空「ふざけないで!!そんな訳ないでしょ!!あんたは人間なの!自分より他人の幸せを優先する馬鹿でどうしようもない人間なの!!私はやらない。絶対に押さないから。」

戦兎「頼む。」

美空「出来るわけないでしょ!」

戦兎「俺とお前で作ったビルドだ!!お前にはその責任がある!!

美空「狡いよ、そんな言い方…。」

戦兎「悪い。けどお前にしか頼めないんだ。」

▲『仮面ライダービルド』22話「涙のビクトリー」より

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 この一連のやり取りは正直引いた…。だって戦兎は美空に「人殺しになれ」って言ってるんだもん。「俺とお前で作ったビルドだ」とか「お前には責任がある」とか、何を言ったところで美空に人殺しにさせようとしている事に変わりはないよね(ほんとに狡い台詞だな…!)。これだけでも問題だが、酷いのはこの台詞を言っているのが"青羽を殺した"戦兎だと言う事。事故とはいえ、人を殺めてしまった事実と言うトラウマにあれだけ震え苦しめられた戦兎があんな事を言うなんて。美空に「自分と同じ気持ちを味わえ」って言ってるようなもんですよ、これは。

 さて、22話と言えば、ビルドVSグリスの代表戦。カミホリ監督の撮る画はやっぱり観ていて面白い。それはそれとして…
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 『7つのベストマッチ』の特別感が全く無ェ…!

 前編もそうだけど、本編に既に登場しているベストマッチ(フェニックスロボ、ローズコプター)を出すってお前…!(スマホウルフはハザードで登場施したけど)まさかトラユーフォー、キリンサイクロン、クジラジェットまで初陣が本編だとは思わなかったよ!!!『ゴースト』、『エグゼイド』は「それ」限定のフォームを魅せた事に意味があるのに!!流石にサメバイクは出ないだろうけど、『7つのベストマッチ』は本当に「只の番外編」の域を出なかったな…!(ハザードトリガー破壊スイッチも使われなかったし!)『ゴースト』、『エグゼイド』よりも本編とのリンク度は「強い」筈なのに、ここまで「観ても観なくても良い」ものになってるとは…!完結編で何とか持ち直して欲しいところ。…と言うか、ビルドのレジェンドライダーフォームはディケイドよろしくスーツ流用なんだから、そっちでやった方が特別感も出たし、コストも掛からなかったんじゃないの?

▼23話「西のファントム」
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 仮面ライダーローグの正体は氷室幻徳だ。

 知ってました。25話の紗羽さんの裏切りもそうだけど、分かりきっている事を引っ張られても「何だかなぁ…!」って感じよね…(笑)。氷室幻徳のあれこれについてはBlu-ray待ちか。と言う訳で、新たなるライダーを連れ、遂に西都が戦争に本格参戦。なんだけど…どうせ西都もブラッドスタークに利用されてるだけなんでしょ?ブラッドスタークのどこに信用出来る要素があるのだろうか…!大衆からのスタークへの信頼度は絶大よね。せめて氷室幻徳/ローグはスタークに対して何かしらの裏切りがあっても良いと思う。今後はそれに期待かな。

▼24話「ローグと呼ばれた男」
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 最近、全然バイク出てきませんね…!

 まぁ、クローズの場合は固有のマシンを持っていないので、走ってくるのも分からなくはないのだが、ビルドすら全然乗らないし!!23、24話を撮ったのは山口監督だけど、そういや、『エグゼイド』でも永夢が態々走ってモータスを追いかけていたね…!(丁度良い事にそっちも24話だったなw)


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 それにしても、最初は大人しめなキャラクターだと思っていた美空も今ではすっかりムードメーカーね。演じる高田夏帆もそっちの方が演じやすそうに見える。美空のネットアイドル設定が急に決まった、と言う話は以下の記事に書いたが、

 個人的な感想だけど、美空は序盤の不思議少女な感じよりも明るく楽しいキャラの方が好きだな。美空(と、美空の腕のバングル)の謎は深まるばかりだが、これからも可愛くポップな雰囲気を作っていって欲しいね。後、最初の髪型よりも今の髪型の方が好き(笑)。

▼25話「アイドル覚醒」
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 柴崎監督!?久しぶり!!そう、何気に柴崎監督は『ゴースト』7、8話以降、『仮面ライダー』を撮っていなかったのだ。『ジュウオウ』と『キュウレン』のメイン監督をやってたしね。…なんて言いつつ、『日曜もアメトーーク』のドラマパートはちゃっかり担当してるんだけどね(笑)(第2弾(ゴースト&エグゼイド)の時です。因みに第3弾(ビルド&アマゾン)を担当したのはカミホリ監督)。と、思ったら、代わりに(と言うのも違うかもだけど、)中澤祥次郎が『ルパパト』に回ったのか。『ルパパト』、切りの良い時期に感想を書きたいんだよな。面白いです、『ルパパト』。…話がズレた。
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 青羽、黄羽に続き、赤羽までもが退場。正直、他の二人と比べて赤羽の退場が一番雑だったが、やはり3人共、所謂「愛されキャラ」だっただけに、皆いなくなってしまった(見れなくなってしまった)と言うのは素直に悲しい。今までありがとう、三羽烏。出番こそ少なかったけど、きっと視聴者の心にはいつまでも残り続けるだろう。カシラの心にも、ね。

 

ではこれにて。

『仮面ライダービルド』26話「裏切りのデスマッチ」感想+考察+『ビルド』現段階評

 『仮面ライダービルド』の26話感想と『ビルド』の現段階評です。え?何でこんな中途半端なタイミングで現段階評を書くのかって?仕事が休みだからだよ!!!え?22~25話の感想はまだかって?今週中に纏めて投稿します!!!(ヲイ)それではどうぞ。

▼はじめに

 以下の引用はTwitter内で呟かれたある割とバズったツイートである。ツイートそのものを貼るのも何となく忍びないので、文章だけを引用する。

エグゼイド最終回を見終わった持病持ちの初見の友達「病気の人に対してすごく気を使った台詞回しというのが分かる 治る病気にかかるのはたまたまだから 治すという言葉を使わずに個性として受け入れる永夢くん見て、病気でも生きてていいんだって思った」
私(泣きながら聞く)
友「泣かないでよ…」

 今回はこのツイートを見て思った事をつらつらと書いていこうかなと思います。…これは『ビルド』感想です。

▼知らないという罪

 上記ツイートは謂わずもがな、『エグゼイド』40話「運命のreboot!」の永夢とパラドのやり取りの事を言っている。

永夢「僕が今まで出会った患者は皆、命を失う事の怖さを知ってた。だからこそ、命が如何に大切で、健康に生きてられる事がどれだけ有難い事か知ってるんだ。死ぬ事が怖いと感じたお前には、命がかけがえの無いものだって理解する、心がある。」

パラド「なんでこんな俺に…。お前に感染してるウイルスなのに…。」

永夢「ゲーム病も僕って言う人間の個性、人格の一つだから、お前を生んだ僕には、お前と向き合っていく責任がある。お前の罪を一緒に背負って、償っていく。」

パラド「永夢…。」

永夢「一つだけ約束だ。これからは命を奪う為に戦うんじゃない。命を救う為に、一緒に戦うんだ。」

▲『仮面ライダーエグゼイド』40話「運命のreboot!」より

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 このシーンは賛否両論ある。自分もどちらかと言えば「否」の立ち位置だったしね。

 けど、実際に病を持っている視聴者が心に響いたんだから、きっとこのシーンは間違ってはいなかったんだろうな。『エグゼイド』は確かに、リアルで病に苦しむ視聴者の「希望」になったんだな、と思うと、そういう意味では『エグゼイド』は「成功作」だったのかも知れない。勿論、これはたった一人のたった一つの意見なので、全ての病持ちの視聴者がどう思ったのかは分からない。只、もしかすると案外、"何の病気も持たない健康的な人間"程、『エグゼイド』の「命」や「病」の書き方は鼻に付いた(気に食わなかった)のかも知れない。

高橋 永夢が幼少期の頃に遊び相手が欲しかったから生まれたパラドは「自分の負の部分との葛藤」でもあるんですが、永夢が病気に罹っていることは、実際に持病のある人たち、特に治らない病を抱えた人たちの病に対する向き合い方の"ニアリーイコール"であってほしいという思いもあったんです。病を憎んだところで治るわけではないので、じゃあどうすればいいんだというところで、病と上手に付き合っていくといいますか。それを受け入れ、ある種の個性として認められればという願いのようなものですね。

▲『仮面ライダーエグゼイド公式完全読本』より、高橋悠也のインタビュー

▼知りすぎる罠
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 自分はこれまで『ビルド』感想では、当作品のテーマの一つである「戦争」についてはあまり触れてこなかった。戦争についてそこまで知識が無いのもそうだが、戦場国に住んでる訳でもなければ、戦争が起こっていた時代を生きてきた訳でもない自分がそれを語るのは烏滸がましいと感じていたからだ。そんな事を思っていると、Twitterでは意外な展開を目にすることになる。なんと、韓国の『ビルド』視聴者が「戦争」の描写についてボロクソに批判してきたのだ。全て書き切ろうとするとキリがないので詳細は省くが、(休戦中とは言え)現在進行形で戦場国である韓国の視聴者達は口を揃えて『ビルド』の戦争描写を「軽くて浅はか」と評した。「戦争」を知っている人間には、『ビルド』は受け入れられなかったのだ。

▼近くて遠い
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 『エグゼイド』のテーマは「命/病気」。『ビルド』のテーマは「戦争」。だが何故病気を持つ視聴者には『エグゼイド』が評価され、戦争を知る視聴者には『ビルド』は批評されたのか?それは、「戦争」よりも「病気」の方が製作陣(日本人)にとって「身近」だからだったのではなかろうか?

 「病気」は、何処に暮らしていようが人の身である限り訪れるもの。しかし、「戦争」は日本人にはあまり馴染みの無い事柄である。実際、『エグゼイド』には林昇甫(はやししょうほ)と言う医療監修を担当した人物が関わっており、病気や手術シーンに関してはかなり慎重に描かれていた。しかし、「戦争」となるとこのご時世、「戦争」を知る人間も少なく、『ビルド』製作陣は明確に正しくそのテーマを描ける程のキャパが足りなかった。大森敬仁も、高橋悠也も、武藤将吾も、「病気」も「戦争」も"知らない"人間だったのに、前者は受容され、後者は敬遠された。「そのテーマが如何に我々の身の回りの事であるかどうか」が実は「テーマを良く描く」為の重要な鍵だったのかも知れない。

▼戦争<キャラクター

 まぁでも、「戦争」と言うワード自体はあくまで「キャラクター」を魅せる為のパーツに過ぎなかったって事なのかな。

大森 そのときから「三国間の戦争」というキーワードはすでにありましたが、武藤さんとしては基本的に「キャラで見せたい」とおっしゃっていました。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57』より、大森敬仁のインタビュー

 「戦争」を描く、と言うよりは、「戦争」を通して「キャラクター」を描く、と言うのが『ビルド』のスタンス。「戦争」とは、『ビルド』に登場するキャラクターを魅力的に魅せる為のピースに過ぎなかったのだろう。こんな事まで言い出しちゃうくらいだしw

大森 (中略)まだまだ実は戦争だけで終わりではなく、もっとスケールの大きなことも起こりますし。

──えっ、もっと大変な展開になるんですか!?

大森 それでもひとつ確実に言えるのは、武藤さんは最初から「その仮面ライダーに男として惚れる」みたいな、そういう人たちを描きたいとずっと言っていますし、そこはこれからも崩さずにやっていきます。お話がどう動こうと、その芯だけは変わらず見せていきますから。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57』より、大森敬仁のインタビュー

 このやり方が「悪い」とは決して言わない。だが、戦争を知る者達の言い分も理解出来なくもない。怖くて恐ろしい戦争をキャラクターとその後の展開の前座にされたような気分だろうしね。
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 韓国視聴者が忌み嫌った代表戦をまたやるとは…!また反感を喰らいそうだなぁ~!

 …まぁ、どうせ何を言ったところで、自分は韓国の人と相容る事は出来ないので、この話はここまでにしておきます。あんまり分かったような口で他国の他者を語るのも失礼だしね。さて、取り敢えず書きたい事は書いたし、『ビルド』本編の感想といきますか。

▼26話簡易感想

 ハザードトリガーに耐えられるよう、新たなる強化アイテムの開発に力を入れる戦兎。あのバングルは一体何なんだ…。まぁ、それは追々分かってくるとして、気になるのは、
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 『ハザードレベルを上げる7つのベストマッチ』とはどう繋がるんだ…?

  前編で、戦兎(と、内海)はハザードフォームを強制的に変身解除させる装置を作るのだが…、それで出来たのがあのトリガー強制破壊スイッチだったの!?…や、戦兎の身を滅ぼすような代物なので、使わなくて正解ではあったのだが…、なんか本編との関係性薄くない!?!?まぁ、明日(3月12日)に後編が公開されるので、それ待ちなところはあるし、一先ずはそれを観てからだな。
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 裏切り者は順当に彼女だったか。誰もが予想していた展開ではあったものの、やはりちょっとこの展開は悲しい。12話のあの涙が嘘になってしまったからね。でも、最近あんまり目立っていなかっただけに、このくらいの活躍はあってもいいのかもね(そういう問題じゃない!!)。あと思った事は…

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 柴崎監督、こういう画好きだな~!!

 と言う訳で、『ビルド』の現段階評でした。次回はビルドの新フォーム登場。あのドデカい武器は男の子心を擽られる…!そして、次回の監督は田崎さんなの!?パイロットだけの出番じゃなくて良かったね田崎監督!!(?)ラビットラビットフォームの活躍、楽しみにしたいと思います。

 

ではこれにて。

『アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVSレーザー』感想+考察

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 『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVSレーザー』の感想です。筆者は前作(『ブレイブ&スナイプ』、『パラドクスwithポッピー』)を鑑賞済です。以下はそれらのネタバレにも気を付けて下さい。それではどうぞ。

▼因縁のCOMBI?

──貴利矢と黎斗の二人がメインタイトルで1本の作品になるのも感慨深いものがあるのでは?

小野塚 何回やるんだって話ですよ!

──あぁ、感慨ではなく、憤りに似た感情が(笑)。

小野塚 俺も大我&ニコ的な可愛い女の子の助手が欲しかったです。なんで俺は、コンビを組むのがいつも黎斗なんだろう?黎斗はデカいし、何考えてるかよくわかんないし、こんな狂ったヤツとずっと一緒にいなきゃいけないのかって……(笑)。

仮面ライダーエグゼイド公式完全読本』より、小野塚勇人のインタビュー

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 マジでいつからこの二人は「コンビ」になったんだ…!?

 檀黎斗と九条貴利矢は「因縁の関係」だった筈では…?貴利矢は黎斗を許す気はないし、黎斗も許しを乞うつもりもない。なのに二人が一緒に映るシーンはコントばかりだし、それを観た視聴者は「この二人最高www」とか言って持ち上げる訳ですよ。まぁそれはさておき、そんな二人が遂に決着を付ける『ゲンムVSレーザー』。果たしてどんな物語になったのか?

▼『ゲンムVSレーザー』は「否定」の物語?

 『ゲンムVSレーザー』では、二つのあることが「否定」された。良い意味でも悪い意味でも。それは何か?

1.命

 厳密には『パラドクスwithポッピー』からだが、黎斗は父・檀正宗に放たれた衝撃的な言葉、それは、
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「黎斗よ、お前はこの世界に生まれるべきじゃなかった。」

 命に優劣を付けないスタンスである筈の『エグゼイド』でまさかこんな言葉が飛び出るとは…!(ドクターの台詞ではないけど)黎斗、めちょっくな反応してましたね~!(それは『hugプリ』)黎斗は「生まれる時代を間違えた」と言っていたけれど、この時代にはまだ、黎斗を理解出来る人間はいなかったんだな。…当たり前か。

高橋 黎斗の所業はお子さんたちにまねしてほしくないもの。岩永くんの無軌道な芝居が、"共感されないゲームクリエイター・黎斗"を確立しました。

▲『仮面ライダーエグゼイド キャラクターブック LEVEL.2 ~SELECT▶PARADOX~』より、高橋悠也のインタビュー。

大森●最後の敵はやっぱり黎斗でしょ!アイツが残っている世の中というのは、ヒーロー作品の世界として正しくないですから。

高橋●番組後半で黎斗は永夢たちに協力していましたが、ゲームマスターの哲学はブレず、改心だけは絶対にさせませんでした。誰にも理解されない信念を貫いて、もう一度悪い黎斗に暴れてもらいたいですね。

▲『宇宙船 vol.158』より、大森敬仁、高橋悠也の対談

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 とは言え、やはり黎斗も一つの「命」だった訳で、それを「否定」してしまう(そして結局やられる)、と言うのは何とも悲しいね。

2.ドクター

 今回、貴利矢は黎斗を止めるべく、ドクターとしての自分を捨てた。どういう事かと言うと、『ゲンムVSレーザー』の予告編でもこんなやりとりがあったが、
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永夢 「黎斗さんを止めるにはムテキで対抗しないと…!」
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貴利矢「ドクターであるお前にあいつの命は奪えない。」

貴利矢は「ドクター」と言う自分を「否定」してもなお、黎斗(ゲンム)と戦った。全てが終わり、黎斗は消滅。貴利矢も静かに眠った…

と思ったら別にそんな事は無かったですね…!

 でも、貴利矢は死なないで正解だったのかも知れない。

▼犠牲はいらない。

──ハッピーエンドは、創り手のみなさんのこだわりですか?
高橋 (中略)ライダーたちが命を落とすというような展開についても、今回は考えていませんでした。犠牲の上に成り立つ救命というのも違うと思いましたし、テレビシリーズのほうでも、いろいろやりましたからね。

▲『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』パンフレットより、高橋悠也のインタビュー

 パラドも、ポッピーも、貴利矢も、『エグゼイド』では皆が生き残ったね(黎斗は消滅したけど)。まぁ、テレビ本編で皆が消滅しなかった理由は「先に『トゥルー・エンディング』を作ってしまったから(全員を出演させてしまったから)」なのだが、高橋悠也のこの考えに乗っかるならば、『アナザー・エンディング』でも誰も死ななかったのは、ある意味必然だったのかも知れない。それにしても、貴利矢が人間に戻る可能性が示唆されるとは…!

──今回の劇場版(注:『トゥルー・エンディング』)では、医療とゲームを扱っていた『エグゼイド』の総決算的な要素が詰まっています。とりわけ医療のパートについては、かなりデリケートな問題に踏み込んでると感じたのですが。

中澤 (中略)ともすれば、難病を扱った作品というのは、悲しいラストで終わりがちなところがあるんですが、『エグゼイド』としてはラストで希望を提示したかった。劇中でも南雲影成のセリフで触れているんですが、実際にはもちろん簡単なことじゃなく、この病気(注:小児脳腫瘍)は家族が一生、関わっていかなくちゃいけない可能性があるんです。それくらい治療は困難なのですが、そういう現状も踏まえたうえで、今後の医学の進歩に懸けるラストにしました。そこに『仮面ライダー』と医療と言うテーマを扱った意味があると思ったので。

▲『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』パンフレットより、中澤祥次郎のインタビュー。

──ゲーム病で亡くなった人の扱いは、どういった経緯でああなったのでしょう?
高橋 (中略)やはりクロニクル編で被害者となった人たちについては、何らかの決着をつけなくてはならないだろうと。でも、安易に「生き返りました!」というのは絶対に違うし、かといって永夢たちが「救えませんでした、ごめんなさい」というのもヒーローとしてどうなんだというのはあったので、悩んだ結果、「今は無理かもしれないけど、未来でなら救えるかもしれない」という描き方にしました。それはまさに、現実の医療がそうですからね。
▲『仮面ライダーエグゼイド公式完全読本』より、高橋悠也のインタビュー。

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 本編のラストは「ぶん投げエンド」と言ってしまえばそれまでだけど、「希望がある」と言うオチは結構「ポジティブ」な考え方よね。『エグゼイド』は「ポジティブ」が目立った作品だったので、貴利矢復活の可能性が提示されたのも、良いのではないのかな、とは思います。そういや、黎斗が「檀黎斗神」から「檀黎斗」に改名したね。『ゲンムVSレーザー』は、バグスターとして蘇った二人が、再び人間に戻るまでの物語だったのかも知れないね。

▼なんて訳で
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 『ゲンムVSレーザー』の感想でした。そう言えば、『トゥルー・エンディング』の最後のシーンでポッピーに「ハッピーエンドだね。」と言う台詞を付け加えた(元々は台本に無かった)のは中澤祥次郎なのだとか。『アナザー・エンディング』が「ハッピーエンド」だったのかどうかは各人の判断に任せるが、少なくとも、「未来に希望を感じる」エンドではあったね。『ブレイブ&スナイプ』の小姫と言い、『ゲンムVSレーザー』の貴利矢と言い。これからも、ドクター達は再生医療の確立を成し得る為に奮闘していくのだろうが、やっぱり、いつかはそれを成功させて大団円を迎えてほしいね。『ゲンムVSレーザー』、楽しかったです。ありがとうございました。4月11日には、『アナザー・エンディング』感想の纏め記事の下に三部作の総括を追記するので、楽しみに待っててください。

▼「ちなみに、楽しい黎斗を見ることができる最後の作品でもあります。」

 これは鈴村展弘の『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーエグゼイド【裏技】仮面ライダーパラドクス』についての発言である。楽しい黎斗を見られるのは『【裏技】パラドクス』が最後か…。
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 『アナザー・エンディング』でも非常に楽しかったです。本当にありがとうございました。

▼2018.04.25 追記

 ここで一つ、『エグゼイド』ファン達の考えを正しておく。『アナザー・エンディング』が一気に三部制作する事が出来た理由は「『エグゼイド』が人気だったから」ではなく(そういう側面もあるが)、「『エグゼイド』本編の終了が1ヶ月早まったから(本編1ヶ月分の予算が余ったから)」であり、これが最たる理由だと言う事は大森敬仁自身が幾つかの媒体で公言している。けれど…

― 今回、反響を受けて復活ということですが、いかがですか?

小野塚:消滅したあとに、もしかしたらまた戻ってくるかもね、という話が出たんですけど、1回花束をいただいてクランクアップしていたので、どうなるか分からない状態で。でも、視聴者の方からたくさんのご意見をいただいたみたいで、それがきっかけになり復活が決まったのはすごく嬉しかったです。すごく珍しい形で再登場ということなので、光栄でもあります。

「仮面ライダーエグゼイド」反響受け異例の復活!劇団EXILEの“注目株”小野塚勇人を直撃「役者冥利につきる」<モデルプレスインタビュー> - モデルプレスより。

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 12話(クリスマス)の消滅後、復活の予定は未定だった貴利矢が復活を遂げたきっかけは「ファンの声(キャラ人気)」なので、こと『ゲンムVSレーザー』に関しては、「『エグゼイド』(貴利矢)ファンの賜物」と言っても過言では無いのかも知れない。因みに、檀黎斗も復活の予定こそあったものの、当初は「40話ぐらい」で復活させるつもりだったのが、これまた「ファンの声(キャラ人気)」が理由で復活が早まったりもしてる。何にせよ、改めてこの二人の人気度は凄まじいものだったんだな、と感じました。

ではこれにて。

『アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』感想+考察

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 『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』の感想です。当記事は前作『ブレイブ&スナイプ』を鑑賞済、『ゲンムVSレーザー』を未鑑賞という体(てい)で書いています。また、ここでは『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ』にも触れていますので、これから観る方は逃げてください。それではどうぞ。

▼俺らが組まなきゃ誰と組む

↓ブレイブ&スナイプ

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瀬戸●僕たちは既に自分達が主役のスピンオフがあったので、やるべきことはやりきった感がありました。そしたら、まさかの三部作で、しかも第1弾は二人が主役と聞いて驚きました。

松本●それを知った時から撮影が楽しみだったんですよ。テレビシリーズでも飛彩との関係は特に気合いを入れて演じていたので。

瀬戸●僕も嬉しかったです。「新作を作るならこの組み合わせしかないでしょう!」と期待していました。

▲『宇宙船 vol.159』より、瀬戸利樹、松本享恭の対談。

↓ゲンム&レーザー

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小野塚 今回、全員での出演が実現して、しかも3作品で劇場公開されるのもすごいですよね。さらに僕と岩永くんがそのトリを務めるのも光栄なことだと思っています。『エグゼイド』には大勢のキャストがいて、いろんな組み合わせが可能だったと思うけど、黎斗と貴利矢といえば因縁の間柄ですからね。それだけに『ゲンムVSレーザー』と聞いたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。

岩永 僕も勇人くんとの共演でよかったなって。特に、貴利矢は僕とは真逆の存在だから、お互いがお互いを引き立て合い、とてもいい作品になったと思います。

▲『東映ヒーローMAX VOLUME57』より、岩永徹也小野塚勇人の対談。

 ブレイブ&スナイプは分かる。ゲンム&レーザーも分かる。
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 でもこの二人は如何にも「余り物コンビ」だね…!

甲斐 パラドとポッピーでどんな話になるのか、全然想像つかなかったですね。2人で何ができるんだろうって?

松田 ほかの2組(『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』、『仮面ライダーゲンムVSレーザー』)がなんとなく想像つきすぎて、その間のエピソードってギャグ回にするか、息抜き回にしないとしんどい3部作になっちゃうんじゃないかって。

▲『ハイパーホビー vol.7』より、甲斐翔真、松田るかの対談。

 演者の二人にもこう言われちゃってるしw

 でもこの後に甲斐君が「でもバグスターならではの面白い話になったね。」と言ってたね。さぁ、そんな「余り物コンビ」(しつこい!)が主役を張った『パラドクスwithポッピー』はどんなバグスターらしい話になったのだろうか?

▼バグスターと人間
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ポッピー  「永夢は、本気であなたと決着をつけることで、命を奪われる側の気持ちを知ってほしかったんだと思う。パラドなら、きっと分かってくれるって。だって…。」

パラド(『仮面ライダークロニクル』の主人公は俺なんだ…。)

ポッピー  「本当は、永夢に影響されて、永夢に憧れて、永夢と同じような存在になりたいって、思ってたんじゃない?」

グラファイト「パラドが?あり得ない。」

ポッピー  「じゃあなんで、パラドは、ずっと心に拘ってたの?」

パラド(「こんな広いフィールドでゲームが出来ると思うと、心が踊るな。」)(「俺の心を滾らせた!」)

ポッピー  「プログラムされたゲームキャラじゃなくて、心を持つ存在でいたかったからじゃない?ゲーマドライバーで変身出来るようになったのも、永夢と同じ人間でありたかった…。」

グラファイト「いい加減にしろ!俺達バグスターは人間と相容れない。人類は倒すべき敵だ!」

ポッピー  「倒した先に何があるの?人類がいなくなったら、誰が私たちとゲームで遊んでくれるの?プレイヤーの人達とずっと一緒に、仲良く楽しくゲームをして過ごす。そういうバグスターの生き方だってあるって、私はそう信じてる!

▲『仮面ライダーエグゼイド』40話「運命のreboot」より。

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 ポッピーの発言はあまりにもズレている。確かにポッピーの言い分は分かる。だが、これは音ゲーキャラクター(味方側)」目線であり、他のバグスターは皆「敵キャラ」だからである。

大我 「こんなふざけたゲームに、何の意味があるんだ?

パラド「全部お前達人間が望んだ事だろ。娯楽の為にゲームが生まれて、人間のストレス発散のために、敵キャラという存在が生まれた。つまり、バグスターが人間の命を脅かすのも、お前達、人間が、そうさせたからさ。でも俺達は、人間共の駒なんかじゃない。バグスターだってこの世界に生まれた命だ。これはお互いの生存をかけたゲームなんだよ。」

仮面ライダーエグゼイド』26話「生存を懸けたplayer」より。

 バグスター達が人類に牙を向いた理由は「人間に殺されないようにする」為であり、音ゲー出身のポッピーの言動は筋違いよね。
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 しかし、何とこの件に関しては『ファイナルステージ(「約束のDOREMIFA BEAT」)』(脚本:高橋悠也)にてフォローが入る。

ソルティ 「私がエグゼイドに負けたのは、これで何度目だろう?」

リボル  「自分達が仮面ライダーに勝てる日は来るのだろうか…。」

アランブラ「二人とも、精進が足りないようだな。」

ソルティ 「!図に乗るな!アランブラ!」

リボル  「貴様だって時間の問題だぞ!」

(ケンカを始める三人)

バガモン 「ケンカは良くないガ!」

ソルティ 「なんだ?何やらしょっぱい匂いがするな?」

バガモン 「ケンカは残酷なケチャップ…いや、残酷な血が流れるガ。」

リボル  「貴様は誰だ!」

バガモン 「『ジュージューバーガー』の敵キャラ、ダブルチーズバガモン!作のお蔭でパワーアップしたんだガ。」

ソルティ 「作とは?」

バガモン 「このゲームを開発した幻夢の社長。作からの置きピクルスを読むガ。」

リボル  「ん?なになに?プレイヤーとバグスターが楽しく遊べるように。」

バガモン 「だから、仲良く仲良く。」

ソルティ 「実は、ここだけの話、私は仮面ライダーとまた戦えた事が楽しかった。

リボル  「奇遇だな。実は、自分も。

アランブラ今この時こそが、我々のあるべき姿なのかも知れないな。

▲『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ』より。

 まぁ、「それでいいのか?」とは思うけどな…!

 と言う事は…
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 『ブレイブ&スナイプ』で倒されたラヴリカも、内心喜んでたって事!?

 いきなり突っ込みから入ってしまった…!「良い!」と思った点も上げなければ…!

▼日常─nichijou─

 『パラドクスwithポッピー』で好きだったシーンは(ブラック)パラドと永夢が様々なゲームで対決していたところ。『ブレイブ&スナイプ』の飛彩と小姫の食堂でのシーンもそうだけど、やっぱり日常描写は良いね。キャラクターの魅力をよく感じられる。

──『エグゼイド』はストーリー的に完成度が高いと思いますが、何かやり残したことはありますか。

高橋 やり残したのは、キャラクターの日常ですね。家族の話とか、食べ物は何が好きとか。

大森 今回は放送がひと月短くなったんですが、9月ももしあったら、日常篇をやりましょうと話してましたね。

▲『仮面ライダーエグゼイド 超全集』より、高橋悠也、大森敬仁のインタビュー。

井上 俺はヒーローとしてのキャラ付けよりも、個人としてのキャラ付けのほうが大切だと思ってるよ。戦ってるときじゃなくて、むしろ日常がどんなやつなのかってこと。ヒーローとしてのキャラ付けを今の時代にやっても意味がないよ。

虚淵 日常ですか。

井上 よく日常を描かないヒーロー物もあるんだけど、つまんないよね。要は世界に入っていくととっかかりになるのが日常じゃない。ものを食べるシーンとかね。今は食いもんでキャラを売ることはやりつくしてる感があるけど、昔からよくあったでしょ。戦隊ものにおいて「カレーが好き」とかさ(笑)
▲『ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる アニメ・特撮脚本術』より、井上敏樹虚淵玄の対談。

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 『エグゼイド』ってキャラクター重視っぽい作風の割にはあまり「日常」が描かれなかったんよな。まぁ、病院職ものだからなのかも知れないけど。パラドと永夢のゲーム対決は、バグスター育成シミュレーションゲーム『バグスターをつくるぜ!』の一環なので、厳密には「日常」ではないのだが、「二人がゲームで遊ぶ」と言う描写は予告で見た時よりも新鮮に感じて良かったです。でもこのシーンのパラドはブラックパラドなので、モノホンのパラドと永夢がゲームで遊んでいる様子を見たい人は『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーエグゼイド【裏技】仮面ライダーパラドクス』を観よう!(というか、黎斗の罠だったとは言え、『アナザー・エンディング』の事件の発端は永夢&パラド(の煽り耐性の低さ)のせいなんだよなぁ…!)

▼と言う訳で
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 『アナザー・エンディング』の新キャラ、八乙女紗衣子がパラド達に放った言葉(お前らは人間様の奴隷なんだよ!!)はある意味、一般人の本来の考えそのものだったのかも知れない。永夢は「ゲーム病も僕って言う人間の個性」と言っていたけれど、まぁそりゃあ人間にとっては「ウイルス」なんて存在はあってほしくないものだし、ましてや紗衣子先生はドクターである(また、父親である財前美知彦がバグスターの犠牲になっている)為、そんなものは撲滅したいに決まってるのよね。…と言うか、財前が死んだのは確かにバグスターウイルスに感染したせいだけど、財前を利用したのは檀黎斗なんだし、そっちも恨むべくなんじゃない!?(それともその事は知らなかった?)

 人間がウイルスを受け入れる、また、ウイルスが人間を受け入れる、と言う展開は冷静に考えると結構可笑しい。「病気」と言うものを好意的に捉える人間はいないだろうし。だが、そんな水と油な双方を繋げたのは、「心」と言う存在なのだな、と思うと、『パラドクスwithポッピー』は『エグゼイド』が描いてきた事の総括だったのかな、とも感じました。『パラドクスwithポッピー』、楽しめました。次回は遂に最終回『ゲンムVSレーザー』。楽しみに待つとします。

▼パラドは死ぬ予定だった

 パラドは当初、本編内で退場する予定だったのをご存知だろうか?

HH 当初はパラドは途中退場させる予定だったのですか?

大森 悪者であっても仮面ライダーなので、信念で行動してきたものがあって、それを突き返されて理解したときに反省しながら倒されるというのが当初の予定ですね。パラドがいなくなって永夢が奮起するみたいなイメージでしたが、それが変わって今のような形になっています。

▲『ハイパーホビー vol.4』より、大森敬仁のインタビュー。

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 パラド(と、ポッピー)が最終回で復活した事については賛否両論あるが、個人的には「まぁ、良いんじゃない?」と、最近思うようになった(自分は最初は「否」の立ち位置だった)。その理由は…次回作『ゲンムVSレーザー』の感想記事にて書こうと思います。

甲斐 どうしてパラドは生き残ることができたんですか?

大森 先に映画を作っちゃったから。

飯島 そんな(笑)。

甲斐 でも個人的には散ったほうが格好いいなって思ってたから。

大森 みんな散りたがるよねー。

▲『ハイパーホビー vol.4』より、大森敬仁、飯島寛騎、甲斐翔真の対談。

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 まぁ、パラドが生き残れたのはこんな理由なんだけどな…!

▼2018.02.18 追記

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 グラファイト(町井祥真)の出番、あれだけかよ!?!?

 

ではこれにて。

ITINEN

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 レイジング野郎のブログが今日で一周年を迎えました。ここまで続ける事が出来たのは偉大なる『仮面ライダー』と、このブログを見てくれている皆様のお蔭に他なりません。本当にありがとうございます。

↓丁度一年前の記事です。…文体が全然違う!!!

 一年で読者6人か…。ペースとしては早いのか遅いのか…。まぁ、見てくれる人の数は特に気にしてはいないけど…、コメントはもっと沢山欲しい!!!!誰か俺と共に語り合ってくれ~!!!!!…まぁそんな訳で、これからも無理の無い程度に更新していければな、と思います。これからもよろしくお願いします。

 

ではこれにて。